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陰陽ノ京(巻の2) の商品レビュー

4.4

15件のお客様レビュー

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ある日、一人の悪名高…

ある日、一人の悪名高い貴族が原因不明で倒れた。知らせを受けて駆けつけた安倍晴明の息子・吉平は、その貴族の魂魄のうち「魄」が失われていることに気づく。いったい何が起こっているのか―?「魄」の筋を手繰っていくうちに現れたのは、晴明とそして陰陽寮にまつわる十一年前の因縁であった…。氏家...

ある日、一人の悪名高い貴族が原因不明で倒れた。知らせを受けて駆けつけた安倍晴明の息子・吉平は、その貴族の魂魄のうち「魄」が失われていることに気づく。いったい何が起こっているのか―?「魄」の筋を手繰っていくうちに現れたのは、晴明とそして陰陽寮にまつわる十一年前の因縁であった…。氏家千早を説得する保胤の言葉が重いです。

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この巻では晴明の息子…

この巻では晴明の息子、吉平と時継の従者、貴年の関係がとても可愛いお話です。あまり噂のよろしくない貴族が目を覚まさないとして、吉平と清良が呼ばれました。貴族の魄が抜かれていることに気付いた吉平は、貴年と一緒にその魄を追いかけます。そこで見つけた犯人は、陰陽寮と、特に晴明と因縁のあっ...

この巻では晴明の息子、吉平と時継の従者、貴年の関係がとても可愛いお話です。あまり噂のよろしくない貴族が目を覚まさないとして、吉平と清良が呼ばれました。貴族の魄が抜かれていることに気付いた吉平は、貴年と一緒にその魄を追いかけます。そこで見つけた犯人は、陰陽寮と、特に晴明と因縁のあった千早で・・・。千早は本当に優しい人でした。当時はこんなことがたくさんあったのかと思うと悲しいです。その優しさゆえにこんなことをしでかしてしまった千早への保胤の説得、そして最後の道満の言葉は心に残りました。まぁ、吉

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人の命は、二つの要素…

人の命は、二つの要素――“魂”と“魄”から成り立つ。そして人が死んだ時、魂魄は“魂”と“魄”に分離し、“魂”は天へ、“魄”は地へ還る、と言う。今、一人の悪名高い貴族が倒れた。知らせを聞いて駆けつけた安倍晴明の息子――吉平は、その貴族の魂魄のうち“魄”が失われていることに気づく。い...

人の命は、二つの要素――“魂”と“魄”から成り立つ。そして人が死んだ時、魂魄は“魂”と“魄”に分離し、“魂”は天へ、“魄”は地へ還る、と言う。今、一人の悪名高い貴族が倒れた。知らせを聞いて駆けつけた安倍晴明の息子――吉平は、その貴族の魂魄のうち“魄”が失われていることに気づく。いったい何がその貴族の身に生じたのか?“魄”の筋を手繰っていくうちに現れたのは父である晴明とそして陰陽寮にまつわる十一年前の因縁だった……。その後は自分で読もう!!

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千早を力でなく言葉で…

千早を力でなく言葉で説得する保胤が印象深かった巻。保胤はけっこういい事を言っています。ちょっと仏教っぽいけど、なんだかはっとさせられる気持ちになりました。また終章での吉平&貴年の関係が微笑ましくて好きです。芦屋道満と安部清明ってこんな関係があったの??・・・知らなかったです本当で...

千早を力でなく言葉で説得する保胤が印象深かった巻。保胤はけっこういい事を言っています。ちょっと仏教っぽいけど、なんだかはっとさせられる気持ちになりました。また終章での吉平&貴年の関係が微笑ましくて好きです。芦屋道満と安部清明ってこんな関係があったの??・・・知らなかったです本当でしょうか。

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第七回電撃ゲーム小説…

第七回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞渡瀬草一郎デビュー作第2弾。練られた設定と構成の安心して読めるシリーズ。

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かなり良いできです!…

かなり良いできです!思わず見入ってしまいました!

文庫OFF

2023/09/09

平安時代の陰陽師の有力家系・賀茂氏に連なる慶滋保胤を主人公とした伝奇ファンタジー第二巻。昏睡状態に陥った貴族を診断に訪れた安倍晴明の息子、吉平だったが、父を待つ間に調査を進めようとして逆に事件に巻き込まれてしまう。そこには父晴明も深くかかわる過去の因縁が待ち構えているのであった。...

平安時代の陰陽師の有力家系・賀茂氏に連なる慶滋保胤を主人公とした伝奇ファンタジー第二巻。昏睡状態に陥った貴族を診断に訪れた安倍晴明の息子、吉平だったが、父を待つ間に調査を進めようとして逆に事件に巻き込まれてしまう。そこには父晴明も深くかかわる過去の因縁が待ち構えているのであった。 ということで、ほとんどは晴明親子をメインに話が進んでいく。そしてお膳立てが済んだ後に、主人公保胤がおいしいところを全部持って行った感じ(笑)それも最終決戦というよりはあっさり片付いてプロローグ感すらあるのだけれど、まあ、敵方を悪く貶めすぎないためにはこれくらいでオチをつけるのがいいのかもしれない。綺麗事が過ぎると言えなくもないが、本作の保胤のキャラならこれまたこれくらいでいいのかなと思う。 保胤と時継、吉平と貴年のカップル描写もちょいちょい。吉平はちょっとタラシが過ぎるなあ(笑)

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2020/02/02

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2010/02/2-742d.html

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2015/11/16

ある貴族が何者かの呪を受けて、魄を切り離されてしまうという事件が起きます。安倍晴明の息子である安倍吉平と佐伯貴年は、魄の筋をたどって貴族の魄を奪った外法師・氏家千早(うじいえ・ちはや)のもとへと向かいますが、吉平もまた、千早の人形・沙汰丸によって魄を奪われてしまいます。 千早は...

ある貴族が何者かの呪を受けて、魄を切り離されてしまうという事件が起きます。安倍晴明の息子である安倍吉平と佐伯貴年は、魄の筋をたどって貴族の魄を奪った外法師・氏家千早(うじいえ・ちはや)のもとへと向かいますが、吉平もまた、千早の人形・沙汰丸によって魄を奪われてしまいます。 千早はかつて陰陽寮の役人であり、晴明の弟子だったのですが、民を苦しめるだけの貴族の依頼で働くことに耐えられず、外法師となりました。そして晴明は、貴族もまた人でしかなく、その命の貴さをないがしろにすることはできないということを千早に教えるため、人の命を奪うと自身の寿命を縮めることになる呪を千早に施したのでした。 そして今、千早は自身の命を犠牲にしてまでも、悪行を重ねて民を苦しめる貴族の命を奪おうとします。晴明はもはや千早を野放しにしておくことはできないと、生死をかけて彼と戦うことを決意しますが、保胤は千早の良心を信じ、あくまで彼に語りかけることで翻意を促そうとします。 和風ファンタジーの雰囲気と、善悪を超えた真実を見据えようとする保胤の決意が、見事に調和している物語でした。保胤×時継、吉平×貴年のかけあいも可愛らしくて楽しめます。

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2014/02/15

本当にどうしようもない、誰も悪くない話をどうすっきりとまとめあげれば良いものか──。その結末に答えはなく、ぽつりと落とされた幕引きがそれでも、すごく美しく渡瀬さんらしい。また「陰陽師」として動く賀茂保憲の本心を知ると、ますますおもしろくこの世界の行く末を見てみたいと思ってしまう。...

本当にどうしようもない、誰も悪くない話をどうすっきりとまとめあげれば良いものか──。その結末に答えはなく、ぽつりと落とされた幕引きがそれでも、すごく美しく渡瀬さんらしい。また「陰陽師」として動く賀茂保憲の本心を知ると、ますますおもしろくこの世界の行く末を見てみたいと思ってしまう。その半分で吉平・貴年かわいいを拗らせても良いと思います。

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