三国志(十の巻) の商品レビュー

北方謙三(著者)

英雄、曹操にも死は迫…

[文庫ＯＦＦ]

英雄、曹操にも死は迫りつつあった。その死に臨む曹操の姿はさすがに乱世の英雄でした。その他、曹丕の妻・甄氏への歪んだ愛情、張飛と董香にも注目です。

関羽の死。劉備と張飛…

[文庫ＯＦＦ]

関羽の死。劉備と張飛の衝撃。ここから歯車が狂い始める。曹操が遂に死ぬ。乱世にあって、病死をするのは珍しいのだと今でこそ思う。それが、曹操にとって幸せだったかどうかはわからないが。張飛が暗殺される。演義では、大酒を飲んで暴れた張飛に怨みを抱いた部下に、寝込みを襲われるとなっていたので、こんな展開だったのには意外だった。この巻やら、前の巻やらで、孫権の目先の利益にしかとらわれないところが描かれていて、今まで、孫権はそこまで嫌いでは

張飛、暗殺。北方三国…

[文庫ＯＦＦ]

張飛、暗殺。北方三国志の張飛は、豪胆だけれど、細やかなやさしさを見せる温かみのある漢でした。作戦の失敗で落ち込み、自殺すると駄々をこねる孔明をなぐさめる張飛の姿は、他では見られないでしょう。その張飛を毒牙にかけたのは、またしても呉。ここまでくると、周瑜将軍の呪いではないのかと言いたくなります。自分の死を待ち構えるようにして、劉備と孔明に益州を奪われた周瑜の執念。死してなお、ここまで蜀を苦しめるとは、死んだ後に司馬仲達を翻弄した孔明顔負けですね。一方、魏では乱世の奸雄曹操が病死します。若い頃から蒼天の下、戦

天下統一に一番近いと…

[文庫ＯＦＦ]

天下統一に一番近いと思われていた曹操は病に侵され、関羽の仇討ちに孫権討伐を決意した張飛には思いもよらない悲劇が訪れる。次々と波乱が巻き起こり、目が離せません。

関羽の死。成都へ帰還…

[文庫ＯＦＦ]

関羽の死。成都へ帰還した劉備と張飛は、孫権討伐を決意。帝を脅かす存在・曹操は、刻々と迫る死と対峙。司馬懿とともに魏内の諜反勢力を駆逐する曹丕。英雄たちの見果てぬ夢が戦を呼ぶ、北方三国志第十巻。

関羽を喪った劉備は孫…

[文庫ＯＦＦ]

関羽を喪った劉備は孫権討伐を決意。一方、曹操にも死の時期は刻々と近づき・・・。三国志シリーズ第十巻。

北方三国志の第10巻…

[文庫ＯＦＦ]

北方三国志の第10巻。関羽の死を受けて呉に復讐を誓う劉備と張飛をさらなる悲劇が襲う。

2024/03/23

関羽の戦死前後で気持ちに衰えを感じさせていた曹操が死に、夏侯惇も役割を終えて後を追うかのように死ぬ。
蜀でも裏方として劉備を支えた簡雍が死に、馬超も表だっては体調不良としつつ去ろうとしている。
本巻の中盤まででも物語の初期からの主要人物が次々に死んでいき、残された人物の最後の輝きや、中堅層、若い世代に主役が移りながら話が展開していく。
次世代はやや小粒で魅力が薄いか。
最後には張飛の一家も死ぬ。趙雲に吉事があった後の董香の死は悲しすぎる。

2022/04/18

ついに残るは劉備のみ。張飛の死に方はかなり脚色が強かったが、嫌いではない。なるほどなぁ、張飛ならそういうこともあるかも…という思いもある。
この後はどの国も失速していくことになるのだが、どのように描くのか楽しみだ。

2021/08/17

曹操孟徳、まさしく覇道を歩んだ稀代の英傑が志半ばで病に倒れる。軍人としてだけでなく、文官、詩人として後世に影響を残した三国志の英雄の最期。彼が魏に攻勢をかける諸葛亮を若かりし頃の自身と重ね合わせ、老いを感じたシーンは北方三国志屈指の名シーンです。
曹操やｶｺｳﾄﾝ、張飛が逝き、諸葛亮や司馬懿、そしてﾘｸｿﾝといった新時代の到来を感じさせる巻でありました。