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戦争論 の商品レビュー

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2014/11/30

反米保守の立場を貫く著者が、湾岸戦争とアフガン戦争およびイラク戦争についての考察を展開しています。 アメリカで起こった同時多発テロの後、ブッシュ大統領はアフガン攻略を自衛「戦争」と位置づけました。しかし著者は、そこに正当な法の手続きが欠けていたことを指摘し、その意味でアメリカの...

反米保守の立場を貫く著者が、湾岸戦争とアフガン戦争およびイラク戦争についての考察を展開しています。 アメリカで起こった同時多発テロの後、ブッシュ大統領はアフガン攻略を自衛「戦争」と位置づけました。しかし著者は、そこに正当な法の手続きが欠けていたことを指摘し、その意味でアメリカの武力行使は「戦争」ではなく「テロル」に当たると主張します。そこでおこなわれていたのは、「文明の衝突」ではなく「野蛮の衝突」ではないのかと、著者は述べます。 その一方で著者は、アメリカの武力行使を批判し、日本の平和主義を声高に訴える左派に対しても、厳しい批判を突きつけています。武力行使を認めず経済制裁のみを容認するという態度が平和的な手法だというのは自己欺瞞にすぎず、また国際情勢と日本の置かれている立場を理解しない無責任にほかならないと、著者は主張しています。 主にオピニオン誌上で発表された論考を集めているため、やや繰り返しが多くのが気になりました。

Posted byブクログ