議論のレッスン の商品レビュー
とても読みやすい本でした。 演繹とか帰納といった言葉も出てこないし、例も分かりやすい。 日本語の段落と、英語のパラグラフとの違いについてはなるほど〜と思いました。 この本では、議論には「主張」と「根拠」があり、主張と根拠の間の暗黙の了解のようなものをつなぐのが「論拠」であると説...
とても読みやすい本でした。 演繹とか帰納といった言葉も出てこないし、例も分かりやすい。 日本語の段落と、英語のパラグラフとの違いについてはなるほど〜と思いました。 この本では、議論には「主張」と「根拠」があり、主張と根拠の間の暗黙の了解のようなものをつなぐのが「論拠」であると説明しています。この論拠を誰にでも分かりやすく説明するのがコンサルタントのお仕事。
Posted by
I塾生がローの合格体験記ですすめてた本。主張には明確な論拠が必要、ということがよくわかった。相手の話や文章を分析的に考えるきっかけになる本
Posted by
大学に入って数多くの本を様々な教授に勧められたが、この本はその中の一冊。タイトル通り、議論を行う上で必要なことを述べた議論の入門書。 まず日本人の議論は実は議論になっていないという現状からスタート。議論とは根拠に基づいてなんらかの主張を導く言動行為のこと。「根拠の適切性」「根...
大学に入って数多くの本を様々な教授に勧められたが、この本はその中の一冊。タイトル通り、議論を行う上で必要なことを述べた議論の入門書。 まず日本人の議論は実は議論になっていないという現状からスタート。議論とは根拠に基づいてなんらかの主張を導く言動行為のこと。「根拠の適切性」「根拠から主張への飛躍」「隠れた根拠(当事者間の暗黙の了解)」の明示が、きちんとした議論の中では不可欠だとか。著者は議論のルールについて、「トゥールミンの議論モデル」という根拠・データ(事実)から主張を導く際に、両者を結びつける役割をしている「隠れた根拠(=論拠)」に注目した議論モデルを元として、そこに独自の見解を加えて、わかりやすく有益な議論を行うためのルールやテクニックを紹介している。 議論のルールの話の他には、「経験的事実(データ)は客観的なものと考えがちだが、ある特定のデータを選び出す時既に主観的な力が働いている。すなわちデータは論拠によって意味づけられる」という話が面白かった。また、パラグラフ構造についてのコラムや日本人が多用する「やはり」は多くの場合根拠と主張の結びつきを曖昧なものにするという考えなどなど役立つ知識が満載だった。 どちらかというと話すより書く方が得意な自分だが、どちらにせよこの本で述べられているような議論の構成を理解していないと意味不明になってしまうのだろうと強く感じた。そう、このブログのように意味不明…良く言えば有りのままに話したり書いたりしたらリアルでは困ることだろう。 おすすめの一冊。
Posted by
議論にもルールがある。 この本は2年次のゼミの初回の課題本でした。久しぶりに読み直してみました。 国会の討論を聞いててまったく何を言ってるか分からないことがありませんか?内容が難しいということの前に議員の討論が議論として成立していないのが原因でしょう。 議論にもルールがあって...
議論にもルールがある。 この本は2年次のゼミの初回の課題本でした。久しぶりに読み直してみました。 国会の討論を聞いててまったく何を言ってるか分からないことがありませんか?内容が難しいということの前に議員の討論が議論として成立していないのが原因でしょう。 議論にもルールがあって、それを大変分かりやすく解説しているのがこの本です。議論の構造を理解することは大変有用なことです。普段の授業の先生の話から新聞の社説まで「議論のモデル」を利用すると違った一面が見えます。 議論に留まらず、論文というのも実は同じルールの上で成立してるものです。つまり論文・レポートでの論理構造と議論のモデルは同一と言うことです。議論のモデルを理解していない論文は論文の体さえなしてないと言うことです。 この本は本当に良書です。 肩がこらずに読めますので、一押しの本です!
Posted by