短編小説のレシピ の商品レビュー
短編小説とは何か。 どう書くのか、どう楽しむのか。についての本。 著者自身、短編小説の名手であるので、とても楽しく読める。 この方が、自分の小説について取り上げて語っているのは許せるし、面白い。
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短編小説のレシピと言っても、これは短編小説の書き方ハウツー本ではない。 短編の名手、阿刀田 高が小説家としての目線から短編小説の楽しい読み方を教えてくれる本だ。小説を 書きたい、または書いているという人にとっては、ハウツー本ではないけれど、書き方についてのヒント もたくさん...
短編小説のレシピと言っても、これは短編小説の書き方ハウツー本ではない。 短編の名手、阿刀田 高が小説家としての目線から短編小説の楽しい読み方を教えてくれる本だ。小説を 書きたい、または書いているという人にとっては、ハウツー本ではないけれど、書き方についてのヒント もたくさん詰まった教科書でもある。 名作と呼ばれる短編小説をはじめ、色々な作品を取り上げ、それらが書かれた作者の時代背景などを踏ま えつつ、その作品に駆使された文章の技法などの解説、その作品の特徴などを阿刀田氏が美味しく料理し てくれる。 それはつまり、短編小説を美味しく読むためのレシピなのだ。 阿刀田氏がこの本の中で取り上げた作家は、向田邦子、芥川龍之介、松本清張、中島敦、新田次郎、志賀 直哉、R・ダール、E・A・ポー、夏目漱石、そして阿刀田高本人。 それぞれの作品の美味しい読み方が、阿刀田氏のわかりやすい言葉で書かれているので、紹介された作品 を本当に読んでみたくなる。 もちろん、小説というものをどう読むか、読んでなにを感じるかというのは、個人個人の違いがあって当 然なので、こう読むべきだという答えはない。だから、美味しく読むための「レシピ」なのだろう。 阿刀田氏も「楽しみを理解するための一助となれば」という位置付けで書いている。 プロの作家がプロの作家の作品をどう読んでいるのかを知れる点でもなかなか興味深く面白かった。
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再読中。阿刀田先生ご本人の短編の書き方をはじめ、様々な作家の作品の読み方・構成などについても解説。読み手にも書き手にもためになります。
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これは小説を書こうと思ったてる人にはいい、と思ったが、むしろ実際の小説家が、ネタなくなった時に適しているのかもしれない。そんな気もする。読み物としては純粋におもしろい。
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