はじまりの島 の商品レビュー
翻訳小説のようで、読みごたえがありました。ダ―ウィンの博物誌として楽しかったし、キリスト教と進化論の対立も興味深かった。ただ推理小説としては、犯人の少年の描写が少なく、無理があるかなと思いました。
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先に読んだのと対照的で、ストーリー一本勝負、みたいな。凝った文体もなく、表現も「白い包帯が痛々しい」みたいなクリーシェが大集合なんですが ^^; ガラパゴス諸島でダーウィンが探偵役。 でもって何気に「クローズドサークル」だったりする。 わーい(←本格モノ好き) 異文化の衝突に引き裂かれた魂にかかると、かの「進化論」もこんな風に解釈されてしまうのか、と、唖然。 まーハンチントンもびっくりですわな。 人の精神が、いかに固有の文化に裏付けられた世界観に依存しているかを痛感させられました ><;; 適者生存は生物だけじゃなくて言葉もだ・・・という辺りに作家の覚悟が見えて好ましいです。
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書いてある内容も、文章も哲学的すぎて読むにくかった。なぜ世界が存在するのか、人はなぜ他のものを傷つけるのか、なぜ愛し合うのか、その答えが見つからない時、人は狂気に走ってしまうのでしょうか。 しかし、狂気に走るのも人間だからだ、と考えた時、神という存在こそがひどく恐ろしい存在に思...
書いてある内容も、文章も哲学的すぎて読むにくかった。なぜ世界が存在するのか、人はなぜ他のものを傷つけるのか、なぜ愛し合うのか、その答えが見つからない時、人は狂気に走ってしまうのでしょうか。 しかし、狂気に走るのも人間だからだ、と考えた時、神という存在こそがひどく恐ろしい存在に思えました。
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科学がもたらす残酷な真実に耐えられない人たち、というモチーフは岡崎二郎にも通じる。ミステリの骨子は凡庸だが、舞台設定や構成が面白い。7.5
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柳広司はジョーカーゲームではまりました。 それから同氏の本を借りては読みを繰り返したなかでこの本に出会いました。 私はもともとミステリーはあまり好きではないのですが、柳広司の本は別でものすごく楽しく読めます。 もともとある独特の空気にプラスして、航海・船乗り・迷信といったような要...
柳広司はジョーカーゲームではまりました。 それから同氏の本を借りては読みを繰り返したなかでこの本に出会いました。 私はもともとミステリーはあまり好きではないのですが、柳広司の本は別でものすごく楽しく読めます。 もともとある独特の空気にプラスして、航海・船乗り・迷信といったような要素が加わっていてなんともひきこまれました。 再読します、もちろん。
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図書館でパラパラと中を見て、ビーグル号とダーウィンの話だな、と思って借りました。 まあ、そうなんだけど、ちょっと違った。 その設定の上に想像力たくましく作り上げられた、娯楽要素と知的要素がほどよくブレンドされたミステリー、という感じでした。 「種の起源」を発表し、世に物議をかも...
図書館でパラパラと中を見て、ビーグル号とダーウィンの話だな、と思って借りました。 まあ、そうなんだけど、ちょっと違った。 その設定の上に想像力たくましく作り上げられた、娯楽要素と知的要素がほどよくブレンドされたミステリー、という感じでした。 「種の起源」を発表し、世に物議をかもしていたチャールズ・ダーウィン。 ビーグル号での世界探索の旅の中でいったい何があったのか、どんな「悪魔の囁き」を聞いたのか、英国国教会の関係者がビーグル号に同乗していた一人の男に話を聞きに行く。 そこで語られたのは世界のさいはての島で起きた、驚くべき事件だった――というお話。 隔離された島の中での殺人事件は、クリスティの「そして誰もいなくなった」のようであり、ダーウィンとアールのコンビは、ホームズとワトソンのようであり、なんだかミステリーの王道的展開。 謎解きもなかなか面白いのですが、未踏の地に踏み込んでいくイギリス人たちの混乱や恐怖、動揺ぶりこそ興味深い。 結構な厚さの本ですが、一気に読めました。 ダーウィン自身の苦悩に、もっと重点をおいてもよかったかも。 そこがちょっと物足りなかったかな。
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進化論に行き着くまでの様子や,文化の違いを起因とする考え方の違いという部分は面白かったけど,引き込まれる感があまりなく,あれれ?と思っている間に終わってしまった。 トーキョー・プリズンのような,ぞくっとする感じが無かったかなあ。
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割とさくさくと読み終わった。面白かったし、思ったほど嫌な気持ちにならなかった。 ただ典型的なワトソン役の人物の言動って個人的にはあんまり好きではないのでそこはちょっと辛かった。
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最近柳広司にハマってます。でもジョーカーゲームは読んでないんですけど(そこ失格じゃない?) ダーウィンが若かりし頃、ガラパゴス諸島を探検してる間の悲しき事件。 人の善意、良心ってのは時には凶器と狂気になるんだなぁと。 ちょっと切なくなったお話でした。 ゾウガメって本当に美味いのか...
最近柳広司にハマってます。でもジョーカーゲームは読んでないんですけど(そこ失格じゃない?) ダーウィンが若かりし頃、ガラパゴス諸島を探検してる間の悲しき事件。 人の善意、良心ってのは時には凶器と狂気になるんだなぁと。 ちょっと切なくなったお話でした。 ゾウガメって本当に美味いのかなー?(そこ?)
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ガラパゴスで起こる事件をダーウィンが解決するという本作。どうも歴史ミステリっぽいなあ、と、歴史ミステリがあまり得意じゃない私は思ったけれど、あまりそんな感じじゃなかった。予想外にとっつきやすくて、しっかり本格ど真ん中。孤島の連続殺人・ミッシングリンク・アリバイ問題と盛りだくさん。...
ガラパゴスで起こる事件をダーウィンが解決するという本作。どうも歴史ミステリっぽいなあ、と、歴史ミステリがあまり得意じゃない私は思ったけれど、あまりそんな感じじゃなかった。予想外にとっつきやすくて、しっかり本格ど真ん中。孤島の連続殺人・ミッシングリンク・アリバイ問題と盛りだくさん。舞台がガラパゴスなのにもちゃんと意味がありましたね。
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