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流れる星は生きている 改版6版 の商品レビュー

4.5

138件のお客様レビュー

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2009/10/04

国語の授業でこの小説の出だしを読んで、どうしても最後まで読みたくなって本屋に買いに行った。 戦争はしちゃいけない。そう思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

戦後の混乱のなか、三人の子を抱え、生きて日本にかえろうとする姿に、言葉はでませんでした。 ここに「真実」があります。戦争は世界中で起きているのに、どこかお気楽な私たち。 今こそ、こういう本を手に取るべきです。

Posted byブクログ

2009/10/04

壮絶な・・・・想像を絶する・・・・過酷な・・・・・どのような表現をもってしてもその苦労、艱難辛苦を語れない。幼子3人を連れた母親の満州から日本への引き上げの手記だ。 昭和20年8月9日、ソ連参戦の夜、 5才、3才、生まれて1ヶ月の子の3人を連れ、夫と生き別れ、藤原ていは引き上げの...

壮絶な・・・・想像を絶する・・・・過酷な・・・・・どのような表現をもってしてもその苦労、艱難辛苦を語れない。幼子3人を連れた母親の満州から日本への引き上げの手記だ。 昭和20年8月9日、ソ連参戦の夜、 5才、3才、生まれて1ヶ月の子の3人を連れ、夫と生き別れ、藤原ていは引き上げの旅を余儀なくされる。 この夫が、新田次郎。 3才の子が藤原正彦氏である。 満州の新京という所から、北朝鮮の宣川まで列車で移動し、次の年の7月までこの北朝鮮の町で南下する時を待つ。 夫は気象台に勤務していたので彼女も観象台疎開団の一員となる。 助け合いの精神や、団としてまとまりなんとか日本に帰ろうというのが、全くないわけではないが ぎりぎりの状態で、人間はどう行動するのか、美しいことなんて全くない。 他人のことをかまったりはできない。また、誰もかまってくれない。次々と人が死んでいく中で、子供3人を守るために、石鹸を売り、ゴミをあさり、ついには物乞いをする。 1年後、いよいよ南下がはじまる。 38度線を越えるときは、はだしで山を越え、川をいくつも渡り生きているのが不思議な状態で今の韓国にたどり着く。 私なら、とっくに死んでいるだろう。かわいそうだが、うちの子供たちなら助かってはいまい。 とにかく、すごい母である。後年、夫の新田次郎氏とけんかになったとき、彼女が「誰が子供たちを日本まで連れて帰ってきたとお思いですか!」というと、彼は、何もいわず部屋にこもったという。彼とても、ソ連軍の捕虜となり心に深い傷を負ったのだが、彼女のこの本に刺激されて、作家活動に入ったとされる氏はこの母たるてい氏には、何も言えなかったらしい。 5つ☆ではたりなくて、もうひとつ☆を追加したい本だ。

Posted byブクログ

2009/10/04

壮絶な・・・・ 想像を絶する・・・・ 過酷な・・・・・ どのような表現をもってしてもその苦労、艱難辛苦を語れない。 幼子3人を連れた母親の 満州から日本への引き上げの手記だ。 昭和20年8月9日、ソ連参戦の夜、 5才、3才、生まれて1ヶ月の子の3人を連れ、 夫と生き別れ、藤原...

壮絶な・・・・ 想像を絶する・・・・ 過酷な・・・・・ どのような表現をもってしてもその苦労、艱難辛苦を語れない。 幼子3人を連れた母親の 満州から日本への引き上げの手記だ。 昭和20年8月9日、ソ連参戦の夜、 5才、3才、生まれて1ヶ月の子の3人を連れ、 夫と生き別れ、藤原ていは引き上げの旅を余儀なくされる。 この夫が、新田次郎。 3才の子が藤原正彦氏である。 満州の新京という所から、北朝鮮の宣川まで列車で移動し、 次の年の7月までこの北朝鮮の町で南下する時を待つ。 夫は気象台に勤務していたので 彼女も観象台疎開団の一員となる。 助け合いの精神や、団としてまとまりなんとか日本に帰ろうという のが、全くないわけではないが ぎりぎりの状態で、人間はどう行動するのか、 美しいことなんて全くない。 他人のことをかまったりはできない。 また、誰もかまってくれない。 次々と人が死んでいく中で、子供3人を守るために、 石鹸を売り、ゴミをあさり、ついには物乞いをする。 1年後、いよいよ南下がはじまる。 38度線を越えるときは、はだしで山を越え、川をいくつも渡り 生きているのが不思議な状態で今の韓国にたどり着く。 私なら、とっくに死んでいるだろう。 かわいそうだが、うちの子供たちなら助かってはいまい。 とにかく、すごい母である。 後年、夫の新田次郎氏とけんかになったとき、 彼女が 「誰が子供たちを日本まで連れて帰ってきたとお思いですか!」 というと、 彼は、何もいわず部屋にこもったという。 彼とても、ソ連軍の捕虜となり心に深い傷を負ったのだが、 彼女のこの本に刺激されて、作家活動に入ったとされる氏は この母たるてい氏には、何も言えなかったらしい。 5つ☆ではたりなくて、もうひとつ☆を追加したい本だ。

Posted byブクログ

2009/10/04

大陸からの引揚の話は何点か読んだが、リアルさ、凄絶さという点ではぴか一。自分の抱えている悩みなんて、いかにちっぽけで贅沢なものかを気づかされた。 それにしても、いつの時代もは母は髪を逆立てて命がけで子供を育ててくれていたんだね。

Posted byブクログ

2009/10/04

作者の藤原ていさんは、新田次郎の奥さん。これは実際にあった、引揚者の話である。 旧満州国で終戦を向かえた藤原さんは、たったひとりで、6歳の長男、3歳の次男、生後1ヶ月の娘を連れて日本へと引き上げる。1年以上に及んだその旅程はとにかく過酷。貧困、空腹、疲労、病気、日本人同士の裏...

作者の藤原ていさんは、新田次郎の奥さん。これは実際にあった、引揚者の話である。 旧満州国で終戦を向かえた藤原さんは、たったひとりで、6歳の長男、3歳の次男、生後1ヶ月の娘を連れて日本へと引き上げる。1年以上に及んだその旅程はとにかく過酷。貧困、空腹、疲労、病気、日本人同士の裏切りなど、様々な困難に見舞われる。そうした困難と闘い、子供たちを叱りつけ、何度も親子心中を考えながらも、子供たちをつれて日本に帰国する。 生きるために必死に闘う母の姿にひたすら感動した。一見不可能に思えることを可能にしてしまうのが、母の愛なのだと思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

満州から母一人、三人の子どもを引き連れての壮絶な引き上げ体験記。著者は新田次郎の妻、そして藤原正彦の母です。臨場感溢れる生々しい文章で、頭のきれる女性だということがよくわかります。女の強さ、母の強さ、そして非常時に発揮される意志の強さに圧倒されました。戦争を考えるときには、ぜひ一...

満州から母一人、三人の子どもを引き連れての壮絶な引き上げ体験記。著者は新田次郎の妻、そして藤原正彦の母です。臨場感溢れる生々しい文章で、頭のきれる女性だということがよくわかります。女の強さ、母の強さ、そして非常時に発揮される意志の強さに圧倒されました。戦争を考えるときには、ぜひ一読を。

Posted byブクログ

2009/10/04

マリカとてい、国は違えど、境遇は似ている。そして、真の強さも。人はここまで強くなれるのか。満州から子連れで引き揚げを成し遂げた、強き母の壮絶な物語。

Posted byブクログ