バトル・ロワイアル(上) の商品レビュー
その衝撃的な内容で、国会でも取り上げられてしまった映画『バトル・ロワイアル』。TSUTAYAのレンタル(VHSだぞっ!)開始日が丁度、自分が中学卒業するくらいのタイミングで、クラスメイトと「TSUTAYAに卒業証書持ってバトロワレンタルしに行く!」とかネタにしてた思い出。(まあ、...
その衝撃的な内容で、国会でも取り上げられてしまった映画『バトル・ロワイアル』。TSUTAYAのレンタル(VHSだぞっ!)開始日が丁度、自分が中学卒業するくらいのタイミングで、クラスメイトと「TSUTAYAに卒業証書持ってバトロワレンタルしに行く!」とかネタにしてた思い出。(まあ、普通に親と借りに行ったのだが。) ふと映画を観直したくなったのだが、せっかくなので原作を読んでから観ようかと。ということで、手に取ってみた。 全体主義国家「大東亜共和国」(架空の日本)。そこでは毎年、全国の中学3年生のクラスから無作為に選ばれたクラスが最後の一人になるまで殺し合いを行う"ゲーム"が、政府によって行われていた。1997年の今年、香川県の城岩中学3年B組が選ばれ、クラスの生徒たちはゲームの舞台となる沖木島へ送り込まれる―――。 「理不尽にも殺し合いを強要される、少年少女らによるデスゲーム」。ただ怯え惑う者、諦める者、団結を促そうとする者、脱出を試みる者、殺しを楽しむ者...etc。そして、次々に命を落としていく生徒たち。"ゲーム"の行方は果たして―――。 映画を観てからだいぶ経っているので記憶が怪しいのだが、デスゲームが始まった経緯が違うような。映画では、「大人に反抗して事件を起こす子供が増えた社会で、大人の尊厳を取り戻すため~」みたいな設定があった気がする。本書(原作)では、権威主義国家がただ楽しむためにゲームを行っている印象。(まだ明かされていない事情があるのかもしれないが。) あと、千草貴子があっという間に退場してしまったことに驚き。映画では栗山千明が演じていて、かなり活躍していたような気がしたが・・・や、栗山千明のインパクトが強かっただけで、扱いはそこまで変わっていないか。(確か、この映画を見たタランティーノ監督が栗山千明の演技に惚れて、『キル・ビル』の"ゴーゴー夕張"役に抜擢したと記憶。) さてさてこの"ゲーム"、原作ではどのような結末を迎えるのか。引き続き下巻へ。
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【2024年3冊目】 大作ですね〜映画は見たことあったんですが、原作を読むのは初めてでした。二段組で666ページという長編でしたが最後までダレることなく読み切りました。生徒数42人ということで訳が分からなくなるかもと思いきや、そんなことは一切なく、だんだんと減っていく生徒にハラハ...
【2024年3冊目】 大作ですね〜映画は見たことあったんですが、原作を読むのは初めてでした。二段組で666ページという長編でしたが最後までダレることなく読み切りました。生徒数42人ということで訳が分からなくなるかもと思いきや、そんなことは一切なく、だんだんと減っていく生徒にハラハラしながら物語を追いかけました。ところどころ、語尾が独特な感じでしたが、文体も読みやすくて良かったです。 日本ではない国という設定も、良かったかも。非現実的な話なのに、ちょっと現実感がプラスされる感じでした。 しかし、川田〜!もう途中からずっと川田〜!って思ってました本当に中学生…?(ダブってるとはいえ) グロいだけではなく、しっかり人間模様が描かれてるのが良かったです。
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物語が進めば進むほど、続きが気になって読む手を止められなくなった。 個人的にはグロさや怖さより、ワクワク感が優った!
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1クラス42人の中学生が最後のひとりになるまで殺し合う。デスゲームもののなかで、設定やルールが圧倒的に秀逸です。もう少しキャラの書き込みがほしい部分もあるけれど、ストーリーが面白いので、ぐいぐい読ませます。 「バトル・ロワイアル」が当たったため、直後に有象無象のデスゲーム作品が世...
1クラス42人の中学生が最後のひとりになるまで殺し合う。デスゲームもののなかで、設定やルールが圧倒的に秀逸です。もう少しキャラの書き込みがほしい部分もあるけれど、ストーリーが面白いので、ぐいぐい読ませます。 「バトル・ロワイアル」が当たったため、直後に有象無象のデスゲーム作品が世に溢れました。何冊か読んでがっかりしたことまでが本書の思い出。 作者・高見氏はこの1冊で引退。他の作品も読んでみたかった。
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小説の中で一番好きかも。 殺戮に目が行きがちだけど、そもそもこのシステムを作るに至った、腐りきった政治の姿にとても納得した思い出。 変えるのが怖い大人たち。今にも通じるものがある。 青春ストーリーとしてもクオリティーが高い。
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24年振りに再読。 当時、太田出版の「内容が不謹慎で審査員から総スカンを食らって落選した日本ホラー小説大賞候補作」的な触れ込みに乗せられて買った記憶がある。 当時も思ったがホラーの要素は皆無であり、この点での落選は正当、というかジャンルが違う。設定が悪趣味でパロディが直截なB...
24年振りに再読。 当時、太田出版の「内容が不謹慎で審査員から総スカンを食らって落選した日本ホラー小説大賞候補作」的な触れ込みに乗せられて買った記憶がある。 当時も思ったがホラーの要素は皆無であり、この点での落選は正当、というかジャンルが違う。設定が悪趣味でパロディが直截なB級の娯楽小説、といったところか。「荒唐無稽」という言葉の代表例にしてもよいと思う。 味覚が大雑把な人間にはB級食品の方が美味しく感じるのと同様、先の読めない展開は単純に面白かった。 大人顔負けの知力、メンタル、運動能力を備えた中学三年生のデスゲームという時点でリアリティの考察などばかばかしくなるのだが、あっけなく死んでしまうモブキャラ一人一人にも妙に細かい設定があり、「事なかれ主義」「前例墨守」「同調圧力」等々、日本人の臆病さに深く根付いた負の側面を容赦なく暴き出すどぎつい科白や、例の番組のあからさまなパロディ(「影の薄い男」にはクスッとなった)、無機質なゲームのカウントダウン... 娯楽小説としては傑作と言ってよいだろう。 思いつめて苦悩したところで現実の醜悪なシステムには傷一つつけることはできない。派手な立ち回りのバトルロイヤルプロレスでも観て、スターの対決に熱狂しようじゃないか。 「絶望的な話に聞こえるよ」「絶望的な話なんだ」
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何度も何度も夢中になって読んだ本です。 初めて読んだのは主人公達と同じ中学3年生の頃でした。 衝撃的な内容だったからか、3日続けてバトロワの夢を見る程…(私は2日目の夢の途中で日本刀で自分の首を掻っ切って自害しました) 登場人物が大変多いのに、一人一人の人生や死に様が鮮明に表現さ...
何度も何度も夢中になって読んだ本です。 初めて読んだのは主人公達と同じ中学3年生の頃でした。 衝撃的な内容だったからか、3日続けてバトロワの夢を見る程…(私は2日目の夢の途中で日本刀で自分の首を掻っ切って自害しました) 登場人物が大変多いのに、一人一人の人生や死に様が鮮明に表現されています。こんなに登場人物全員が心に残る作品はそう無いと思います。
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面白い。図書館で借りたけど買いたくなった。 読む前はクラス全員のキャラクターを把握できるか不安だったが、心配無用だった。のめりこんだ。忘れた頃にまた読み返したい。
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西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。城岩中学三年B組の七原秋也ら四十二人は、修学旅行バスごと無人の島へと拉致され、政府主催の殺人実験を強制される。生還できるのはたった一人。そのためにはただクラスメイト全員を殺害するのみ――。 1999年に発刊された小説。ランダムで...
西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。城岩中学三年B組の七原秋也ら四十二人は、修学旅行バスごと無人の島へと拉致され、政府主催の殺人実験を強制される。生還できるのはたった一人。そのためにはただクラスメイト全員を殺害するのみ――。 1999年に発刊された小説。ランダムで選ばれた1クラスの中学生同士で殺し合うという内容。当時、熱狂的なファンもいたそうでファンサイトなどもネットに沢山あったようだ。青少年への悪影響を危惧され国会でも論議されたようである。実際に読んでみて、そこまで影響を与える内容なのか?と疑問を持ったが、調べてみたら、佐世保小6女児同級生殺害事件の犯人である女児が、この小説の大ファンだったという情報もあった。内容だけど、ハマる人がいたのも頷ける。
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久々に読んだけれどやっぱり面白い。 一人ひとりの登場人物が魅力的すぎる上に、 その魅力をクラスという設定が抜群に惹き出している。 高校時代の僕が興奮したのも、よく分かります。
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