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吉田松陰・留魂録 の商品レビュー

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43件のお客様レビュー

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「身はたとえ 武蔵の…

「身はたとえ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」この歌に尽きます。松陰先生熱すぎます。泣けます(T~T)

文庫OFF

2024/09/06

30歳で処刑された吉田松陰の遺書・遺言書。言わずと知れた幕末の志士である。 彼が逮捕されて処刑されるに至った経緯を知らなかったのだが、知られていると思っていた罪(暗殺の企て)を自白してしまう。その罪で収監され処刑までの期間に仲間に向けてたくさんの書簡を書いた。この本はそれを集めて...

30歳で処刑された吉田松陰の遺書・遺言書。言わずと知れた幕末の志士である。 彼が逮捕されて処刑されるに至った経緯を知らなかったのだが、知られていると思っていた罪(暗殺の企て)を自白してしまう。その罪で収監され処刑までの期間に仲間に向けてたくさんの書簡を書いた。この本はそれを集めてかれの胸中や状況を分析したものである。 長州藩にあった松下塾の門下生には歴史に名を遺した人がたくさん通って学んでいて、顔ぶれがとても豪華だ。そこで松陰は後輩たちを育てるべく、さまざまな講義を行っていた。獄中から手紙を届けてくれる友人のおかげで彼の志は伝わったようだ。 処刑前は過激な考えと他人を煽るような行動から、周りから距離を置かれていたようだ。彼の正義感が幕末の日本の変革に一石を投じたことは確かだろう。 読みものとしては、面白くてグイグイ読めるという感じではなかった。

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2022/07/31

吉田松陰が死の前日に書いた遺書であり、自らの魂を受け継がせる塾生に宛てた手紙である。 留魂録を読み、死ぬこととはどういうことか、その日まで自分の命をどう使うか、その死生観を考えさせられ、30歳の若者が死の前日にここまで落ち着いた文章で、自分の人生を総括できるものなのかと驚嘆する。...

吉田松陰が死の前日に書いた遺書であり、自らの魂を受け継がせる塾生に宛てた手紙である。 留魂録を読み、死ぬこととはどういうことか、その日まで自分の命をどう使うか、その死生観を考えさせられ、30歳の若者が死の前日にここまで落ち着いた文章で、自分の人生を総括できるものなのかと驚嘆する。 松陰の死生観と至誠をもっと学んでみたい。

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2022/06/22

全訳されているため、意味は現代語で理解できる 自身の誠を持って話せばわかってくれると 最後まで信じていた吉田松陰が死を前に 門下生を焚きつけた文章。  →間部詮勝暗殺計画を自ら口走ってしまった 人には何歳で人生が終わるとしても四季がある  →その中でどんな実を結び、次の種をつく...

全訳されているため、意味は現代語で理解できる 自身の誠を持って話せばわかってくれると 最後まで信じていた吉田松陰が死を前に 門下生を焚きつけた文章。  →間部詮勝暗殺計画を自ら口走ってしまった 人には何歳で人生が終わるとしても四季がある  →その中でどんな実を結び、次の種をつくるのか 飛耳長目、外に目を向けることに重きを置いていた

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2022/04/27

激烈なまでの大和魂で、処刑されるまで疾駆した吉田松陰。本書は死に臨んで同胞達に訓戒した書である。あまりに死を超越したような覚悟をもって大言壮語する様子は痛快だが、現代においてこうまでして激烈な思想信条をもって行動を取る姿勢は、時代の歓迎を受けないだろう。一つに、科学を取り込んで冷...

激烈なまでの大和魂で、処刑されるまで疾駆した吉田松陰。本書は死に臨んで同胞達に訓戒した書である。あまりに死を超越したような覚悟をもって大言壮語する様子は痛快だが、現代においてこうまでして激烈な思想信条をもって行動を取る姿勢は、時代の歓迎を受けないだろう。一つに、科学を取り込んで冷静に考察する態度は重要である。とはいえ、科学の思考をもってただ言論を交わしているということでは、科学など取るに足らないと考えてしまうだろうが、科学によって実際に果実を手にすることができると分かれば、気合い一点張りで進めることはやめ、科学の冷静さを認めることになるのではないか。確かに、吉田松陰の熱情は、今触れてみても、痛快である。しかし、現代において現実を動かすには、熱意は必要だが、それに加え、科学によって冷徹に外堀を埋めるということは、かなり重要であると思う次第である。

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2021/05/09

吉田松陰 留魂録 松陰が牢獄で弟子に遺した遺書。死に対する覚悟、死後のきめ細やかな配慮に 感動する。 「死して不朽の見込みあらば いつ死んでもよし」とする死生観(大和魂)は 生の否定でも、運命論でもなく、生死を超えた生き方、心構えの到達点と感じた。 儒学だけでなく 詩歌...

吉田松陰 留魂録 松陰が牢獄で弟子に遺した遺書。死に対する覚悟、死後のきめ細やかな配慮に 感動する。 「死して不朽の見込みあらば いつ死んでもよし」とする死生観(大和魂)は 生の否定でも、運命論でもなく、生死を超えた生き方、心構えの到達点と感じた。 儒学だけでなく 詩歌にも長けていることに驚いた。「二十一回猛士」が、吉田松陰のペンネームとは 知らなかった。死ぬまでに全力をあげて21回の行動を起こす誓いをこめているらしい。 「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」 「至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるなり」誠を尽くせば 人は必ず動かされる(孟子) 「此の心 吾れ此の身を惜しむ為めに発するに非ず」 *死して不朽の見込みあるなら いつ死んでもいいし、生きて大業の見込みあるなら いつまでも生きればよい *人間は 生死を度外視して〜なすべきをなす心構えこそ大切 「今日 死を決するの安心は 四季の循環に於いて得る所あり」 知性と意志力で死を克服しようとした〜到達点は 穀物の四季の循環に例えた死生観 「彼の長技を以って 彼の長技をふせぐ〜以夷攻夷の上策なり」 松陰の攘夷論は 排外思想でなく 先進文明を吸収するためのもの

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2023/04/23

かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ大和魂 身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂 時の日本にとって、吉田松陰を得たことはなんと幸運であったと。日本が結果、独立を保てたのは、松陰が後進に託した大和魂であったと思います。

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2021/01/02

吉田松陰の生き様、思想が知ることが出来る。強い信念を持ち後に明治維新を起こす塾生達が奮い起つ様が分かる。

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2020/12/20

吉田松陰が死刑執行の直前に書いたもの。遺書のようであり、松下村塾の塾生に向けた手紙のようなものだった。松陰の史伝についても載せられている。その史伝と、留魂録を照らし合わせて読むと、松陰の為人や考えがより伝わってきた。 常軌を逸するほどの熱量を持ち、自身を顧みない性格や、塾生をはじ...

吉田松陰が死刑執行の直前に書いたもの。遺書のようであり、松下村塾の塾生に向けた手紙のようなものだった。松陰の史伝についても載せられている。その史伝と、留魂録を照らし合わせて読むと、松陰の為人や考えがより伝わってきた。 常軌を逸するほどの熱量を持ち、自身を顧みない性格や、塾生をはじめとして周りの人々をやさしく、それでいて強く感化していくところから、彼の偉大さを実感し、感銘を受けた。

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2020/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

吉田松陰の残した言葉そのものを知りたく読んでみました。 留魂録は松陰が処刑される前日に書きあげられたもので、松下村塾で共に学んだ弟子に対しての最後のメッセージがかかれています。人間は10歳には10歳の、30歳には30歳の、70歳には70歳のそれぞれの人生の四季があるという死生観は印象的でした。「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置まし大和魂」という留魂録冒頭の句には、松陰の死に対する覚悟と、攘夷を未来に託す志が表れていると思います。 吉田松陰かっこいい~

Posted byブクログ