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学力低下論争 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2014/04/20

 これだけいろいろな人の立場や考えを、分かりやすい分類・整理できてしまうというのは、頭がいいんだなあとつくづく感心してしまいました。たくさんの引用がありますが、文章がそこでとぎれることなく、まるで一つの流れのようにスムーズに読めるので、読んでる者の思考が途切れなくて読みやすいです...

 これだけいろいろな人の立場や考えを、分かりやすい分類・整理できてしまうというのは、頭がいいんだなあとつくづく感心してしまいました。たくさんの引用がありますが、文章がそこでとぎれることなく、まるで一つの流れのようにスムーズに読めるので、読んでる者の思考が途切れなくて読みやすいです。  p.240にある、基礎から積み上げる学び、基礎に降りていく学びという考え方は面白いですね。私も算数の指導計画を考えるとき、教科書はたいてい前者ですので、後者でできないかと試行錯誤することがあります。  p.243にある、学習における習得サイクルと探究サイクルは、以前、ご講演のときに見たような記憶がありますが、授業のポジションを分かりやすく表しています。

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2014/10/30

[ 内容 ] 分数ができない大学生、勉強時間の顕著な減少。 いま子どもたちの学力が低下している…。 こうしたショッキングな見解をめぐり激化した学力低下論争の背景には、実に多様な争点が複雑に絡みあっている。 本書は、各論者の主張を丹念にたどりつつ、彼らの役割意識や動機までをも考慮す...

[ 内容 ] 分数ができない大学生、勉強時間の顕著な減少。 いま子どもたちの学力が低下している…。 こうしたショッキングな見解をめぐり激化した学力低下論争の背景には、実に多様な争点が複雑に絡みあっている。 本書は、各論者の主張を丹念にたどりつつ、彼らの役割意識や動機までをも考慮することで、学力低下論争の構図を明快にときほぐす。 さらには、論争を踏まえた上で、「『ゆとり』より『みのり』ある教育」を提唱する。 [ 目次 ] 序章 学力低下論争の構図 第1章 学力低下論の源流 第2章 学力低下論争の火ぶた 第3章 論争の展開とその影響 第4章 論争をひもとく 終章 みのりある教育に向けて [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/06/08

>1999年に火がついた「学力低下」論争は、マスコミと様々な分野の論者を巻き込み、現在の教育を語る上でのキーワードになった感がある。 初心者にも読みやすかった。 学力は本当に低下しているのか? 学力とはそもそも何か? ゆとり教育とその背景は? どんな教育が望ま...

>1999年に火がついた「学力低下」論争は、マスコミと様々な分野の論者を巻き込み、現在の教育を語る上でのキーワードになった感がある。 初心者にも読みやすかった。 学力は本当に低下しているのか? 学力とはそもそも何か? ゆとり教育とその背景は? どんな教育が望まれるのか? 2009/9/1 読了21

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2009/10/04

細かく書くと話が長くなってしまうんで割愛。 簡単に言えば、学力低下は単純な論理で語れるものではないという事。 話題の羅列が基本であり、論理が次々と展開されている。 そのため読書の初心者には非常に読みにくい本となっている。 しかし整理はきちんとされている為、元々がレベルの高い問題...

細かく書くと話が長くなってしまうんで割愛。 簡単に言えば、学力低下は単純な論理で語れるものではないという事。 話題の羅列が基本であり、論理が次々と展開されている。 そのため読書の初心者には非常に読みにくい本となっている。 しかし整理はきちんとされている為、元々がレベルの高い問題なのであろう。 筆者が最後まで中立を貫いたという意味でも、貴重な一冊と言える。 現代の教育に対して何らかの疑念を持っている人は、一度この本に目を通してもらいたい。

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2009/10/07

ゆとり教育の是非をめぐって賛否両論の立場両方とも解説してくれている。 日本の国立大学の受験制度は本当に平等(血統、親の収入やボランティア活動を評価せず、テストの点数という評価が明確なため。)なんだけど、そこまでの過程、つまり初等、中等教育において優秀な学生の私立への流入が起き...

ゆとり教育の是非をめぐって賛否両論の立場両方とも解説してくれている。 日本の国立大学の受験制度は本当に平等(血統、親の収入やボランティア活動を評価せず、テストの点数という評価が明確なため。)なんだけど、そこまでの過程、つまり初等、中等教育において優秀な学生の私立への流入が起きているので結局親の収入によって私立や予備校、学習塾に行けるかいけないかが決まる。つまり機会は平等だが、そこまでの過程において不平等が生じる。 収入格差による教育格差をなくそうみたいなこと言っているけど、これは仕方がないって思うんだが。日本資本主義国家でしょ?そりゃ金銭によって手に入るコンテンツも違ってくるわけで。 だいたい、実際問題、東大受けるにしても私立や学習塾行かなければ受からないのでもないと思うよ。公立にもいっぱい優秀な学生いるし、代ゼミなんて優秀な受講生って授業料免除でしょ。 自分の子供への教育費って一種の投資だから、親の思考によって子供の教育が変化するのは当然だし… で、そこまで格差をなくす必要があると思いますかみなさん?十分、日本の受験システムは平等だと思うんですが。まーあんま平等平等言って、上の人間のレベルが下のあほどもに引き下げられるのは憂慮すべき事態かと。

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2009/10/04

誰にでもかかわるゆえ、誰でも何かは言える「教育」というテーマ。 それゆえ混乱しがちな学力低下問題について、その沿革、論点、識者の意見等をまとめた本。 何が問題なのか整理できるので、教育関係の新聞記事を読むのがいっそうおもしろくなりそうです。 「ゆとり教育」は塾関係者や私学の陰謀か...

誰にでもかかわるゆえ、誰でも何かは言える「教育」というテーマ。 それゆえ混乱しがちな学力低下問題について、その沿革、論点、識者の意見等をまとめた本。 何が問題なのか整理できるので、教育関係の新聞記事を読むのがいっそうおもしろくなりそうです。 「ゆとり教育」は塾関係者や私学の陰謀かも!?という憶測が妙にリアルに思えたのは私だけでしょうか…。

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2009/10/04

教育の目的は何か、によって、教育プログラムのあり方が変わってくる。社会的圧力が高くても低くても勉強する子はいるし、逆に圧力が高くても低くても勉強しない子もいる。学力低下は主に中間層の子に関する問題で、圧力がないと勉強しないってことなのか・・・

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