今夜は眠れない の商品レビュー

宮部みゆき(著者)

2009/10/04

推理ものだけど、主人公が中学生で読みやすくてよかった。何気に人間の汚い部分も書いてありますが（笑）それでもドロドロし過ぎなくて安心。やっぱり人間、お金で人生変わっちゃうかもなぁと思う。家族も、友人も。ちょっと宝くじが恐ろしくなりました。

2009/10/04

ミステリーといってもソフト。
少々マスコミや周辺の人たちに対する描写が極端なような気もしたが、思わず「ムカッ」とさせるほど人間の「闇」の部分が書き込まれている。
現代の、中学生の、その家庭が舞台となっているぶん、とてもリアル。
次はどうなるんだろう、とかこれはやばい展開だ、というハラハラ感がたまらない。
知りたいのに教えてくれないもどかしさが、主人公と一緒に味わえたところもいい感じ。
特に、主人公の天才親友君に拍手。
（あんなに頭のいい中学生っているんだろうか…）

2009/10/04

この話は短く説明すると、中学１年生の雅男と両親がある日、突然５億円もらっちゃったことから始まります。

この５億円がらみで、いろんなことが表にでて、いろんなことがおきます。

雅男はいろんなことに行き当たり、同級生で将棋部のエースの島崎にサポートされながら話は進んでいきます。

まぁこうゆうミステリーは説明したら話の内容がわかっちゃうから、全部曖昧で結局説明になってないね。

全体的にテンポもよく、読みやすい。

最後は心温まるって感じでいいね。

でも1991年に書かれてた話だからちょっと年代を感じる。

あと雅男が「〜かしら」という言葉遣いが気になる。

特別飛び抜けたところもなく。

私は「宮部みゆき」の本を読んだのは初めてだったけど、読みやすく、他の作品も読んでみたくなりました。

まぁ主役が中１だから児童書まではいかなくても、それくらいの子が読めるように分かりやすく書いてるのかなぁ？

あまりしっくりこないのがこのタイトルだね！

まぁ話の一番重要なところを表してるんだろうけど、そこはあまり盛り上がらないし、このタイトルだと、あまり話の内容が思い出せない感じがする。

おれがタイトルをつけるなら、同じ家族でもそれぞれの家族の見方があるみたいなのをつけたいなぁ。

まぁ一気に読んじゃうくらい先が気になるから楽しかったよ！

感想
５億円欲しい！

2009/10/04

主人公は中学一年生の男の子。ある日突然彼の母親に、思いもよらぬ人から五億円もの財産が遺贈された。このことによって、夫婦関係や近所づきあいは瓦解し始める。この親子の行く先は、破滅なのか！？それとも・・・。

(いい意味で)あいかわらずひや×2せずに穏やかな気持でサク×2読める。

宮部さんの作品のいいところは、ミステリーなんだけど、本格ミステリとは異なり、推理に重きをおいてない。だから、謎解きは難解でないので頭をフル回転させることなく、ゆったりとした気分で楽しめるとこ。

そのうえさらに、人の心の琴線に触れるような話でもあって、主人公とシンパシーを感じたり、一緒に悩んだりしてしまう。

あと、主人公とそれを取り巻く人たちがみんなキャラが確立されてて、どのキャラも個性的で人間味があって、気付くともう作品の世界に自分まで入り込んだみたいになって、引き込まれる。文章も決して難解ではなく非常に読みやすい。

2009/10/04

一応事件は起こっているものの、全体的にほのぼのしてるっていうイメージが泉の中にはあるんですが(笑)でも、そのほのぼのの中に含まれた毒が少年が大人になるためのエッセンスとして書かれていてちょいと切ない感じです。

2009/10/04

ある一家にいきなり５億円が遺贈されて始まる騒動。
中学生の主人公と大人びた親友とのコンビがいい味を出している。
中学生らしくもあり，大人っぽくもある。
他の作品も同様だが，
著者は家庭の問題を子どもの視点から明るく描くのがうまい。

2009/10/04

もしも５億円の遺産が自分の家族のもとに託されたら・・・脅迫電話がかかり、周囲の我が家を見る目が変わり、両親の仲もぎくしゃくし始め。。。

大人びた中学一年生２人組が大人顔負けの頭脳を駆使して事件解決に奮闘するシリーズ一作目。

2009/10/04

内容（「BOOK」データベースより）
母さんと父さんは今年で結婚十五年目、僕は中学一年生でサッカー部員。そんなごく普通の平和な我が家に、ある日突然、暗雲がたちこめた。“放浪の相場師”とよばれた人物が母さんに五億円もの財産を遺贈したのだ。お隣さんや同級生は態度がかわり、見ず知らずのおかしな人たちからは脅迫電話があり、おまけに母さんの過去を疑う父さんは家出をし…。相場師はなぜ母さんに大金を遺したのか?こわれかけた家族の絆を取り戻すため、僕は親友で将棋部のエースの島崎と真相究明の調査にのりだした。

2009/10/04

タイトルのつけ方も上手いなぁと思う。興味を引いておいて、じっくり中身を味あわせてくれる。主人公と島崎のコンビが素敵。どっちも大人びててどっちも子ども、でも同じタイプじゃない。
「子どもはみんな時代の子」という、そのまま座右の銘になりそうな言葉が、宮部さんの書く「子ども」の魅力にそのまま繋がるんじゃないかと思う。

2009/10/04

この本は宮部みゆきさんの本を読むようになるきっかけとなった本です。
何年も前に手にしたので、どういう理由でこれを読もうと思ったのか・・・
たまたま本屋で気に入ったのか、誰かに薦められたのか、全く覚えていません。でも、宮部みゆきさんが今ほどメジャーでなかった時のことですから、この本に出会えたのは本当に偶然だったと思います。
主人公の葛藤と心の声、島崎のませたセリフ、語り口調で物語られるこの作品のコトバは本当に綺麗で響きが良く何度読んでもスーッと頭の中に入ってくる。
大切にしたい本です。