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虹の家のアリス の商品レビュー

3.7

36件のお客様レビュー

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2009/10/04

育児サークルへの嫌がらせの犯人は? 連続殺猫事件の真相は? 仁木探偵事務所に持ちこまれる様々な謎は、美少女安梨沙の助けで鮮やかに解決する。 「アリス」と猫とティータイムを愛する名探偵登場

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2009/10/04

ダンディで親しみやすい私立探偵のおじさま・仁木と、美味しいお茶を淹れることと推理が得意な謎めいた助手・アリスこと安梨沙の短編連作謎解きストーリー。テーマは家族。安梨沙ちゃんもちょっとだけ心の内を見せはじめています。アリスワールドに関連付け。地元図書館(05/05/06)

Posted byブクログ

2009/10/04

 『螺旋階段のアリス』の続編で、本格ミステリ・マスターズの1冊として刊行された連作短編集。前作のテーマが「夫婦」であったのに対し、「家族」がテーマ。仁木順平、市村安梨沙はもちろん、少なからず登場人物は前作から引き続いているので、まず前作を読んだあとに読まれることをお勧めします。 ...

 『螺旋階段のアリス』の続編で、本格ミステリ・マスターズの1冊として刊行された連作短編集。前作のテーマが「夫婦」であったのに対し、「家族」がテーマ。仁木順平、市村安梨沙はもちろん、少なからず登場人物は前作から引き続いているので、まず前作を読んだあとに読まれることをお勧めします。  以下、各編について。 ●「虹の家のアリス」  育児サークルへの度々の嫌がらせ。会場の部屋の鍵が付け替えられたり、勝手にキャンセルされていたり・・・意外な犯人、意外な動機が微笑ましいです。 ●「牢の家のアリス」  産婦人科でおきた新生児誘拐。しかも密室から。あまり悪意が感じられないだけに始末が悪い気がします。 ●「猫の家のアリス」  ネットの猫好き掲示板に猫殺しの被害の書き込みが続く。しかも猫の名前のイニシャルはA、B、C、と続く。「次は自分の猫?」と心配になったDの猫を飼う女性が仁木に相談してくるが・・・ある意味では「牢の〜」よりも悪意を感じるけれども、作風がそれを打ち消している気がします。 ●「幻の家のアリス」  安梨沙の実家のお手伝いさんが、最近自分に対して安梨沙が冷たい理由を調べてほしいと依頼してくる・・・ターニングポイント。この前と後でがらりと変わります。 ●「鏡の家のアリス」  結婚を決めた息子から、出張中に婚約者をストーカーから守ってほしいと頼まれるが・・・反転した世界がもう一度反転して元に戻ったような気がしました。 ●「夢の家のアリス」  一度に重なる多くの依頼、その一つが花盗人を捜すものだった。そして安梨沙は・・・ミステリとしては花盗人の話ですが、むしろ主題はそれ以外のところにあります。まさに思ってもいない結末。  どんな悪意もこの人の手にかかればオブラートに包まれたようになったしまう、そんな印象です。もちろん良い意味で。やはり表題作がもっとも「らしい話」といった感じがしました。その一方、後半はミステリとしてよりもシリーズを通しての展開を重視した雰囲気。次作に読者の期待をつないでいます。 収録作:「虹の家のアリス」「牢の家のアリス」「猫の家のアリス」「幻の家のアリス」「鏡の家のアリス」「夢の家のアリス」 (2005.01.10)

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2009/10/07

扱われる事件自体はささやかなものがほとんどですが、そこに描かれる「人間」の優しさが、とても暖かい。逆に、悪意のある人間の方が何処か不自然で、巧く描かれていないように思いますが。それくらいに「優しい」作風。特に『鏡の家のアリス』の逆転の視点は見事としか言いようが無く。捻くれたミステ...

扱われる事件自体はささやかなものがほとんどですが、そこに描かれる「人間」の優しさが、とても暖かい。逆に、悪意のある人間の方が何処か不自然で、巧く描かれていないように思いますが。それくらいに「優しい」作風。特に『鏡の家のアリス』の逆転の視点は見事としか言いようが無く。捻くれたミステリ読みの裏読みを「そんな読み方をしたら人間が卑しくなりますよ」と諭されているようでした。

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2009/10/04

「螺旋階段のアリス」の続編です 話は前作「螺旋階段のアリス」の直後から始まります 文藝春秋社の本格ミステリーマスターズからの出版です なので、ちょっと装丁がつまらないです 話は前回の続きそのままなので、「螺旋階段のアリス」を読まれた方は そのまま続きとして読めるでしょう 表題...

「螺旋階段のアリス」の続編です 話は前作「螺旋階段のアリス」の直後から始まります 文藝春秋社の本格ミステリーマスターズからの出版です なので、ちょっと装丁がつまらないです 話は前回の続きそのままなので、「螺旋階段のアリス」を読まれた方は そのまま続きとして読めるでしょう 表題含む全6作の連作になっています

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2009/10/04

『螺旋階段のアリス』の続編です。 全体的な印象は前作と変わらず。ただ安梨沙が人間らしく、生々しく描写されているなあ、と思いました。あとなんだか萌絵とかぶる部分が若干ある気がするのは気のせいですか?まあ萌絵ほどうざくはないんですけども。 個人的には「鏡の家のアリス」が一番インパ...

『螺旋階段のアリス』の続編です。 全体的な印象は前作と変わらず。ただ安梨沙が人間らしく、生々しく描写されているなあ、と思いました。あとなんだか萌絵とかぶる部分が若干ある気がするのは気のせいですか?まあ萌絵ほどうざくはないんですけども。 個人的には「鏡の家のアリス」が一番インパクトがありました。ストーカー怖い。途中で「あれ?おかしいなあ」と思っていたら案の定でした。仁木は素直でまっすぐな人ですね! あと「猫の家のアリス」もよかったです。猫はかわいそうだったけども…。

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