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第四の扉 の商品レビュー

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21件のお客様レビュー

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 現代フランスの不可…

 現代フランスの不可能犯罪の巨匠といっても過言ではないでしょう、ポール・アルテの日本初紹介作品。 のっけから、密室、交霊、分身、など好きな人にはたまらない道具立て。それなのに本は薄くコンパクト。これは買いです!!

文庫OFF

フランスのディクスン…

フランスのディクスン・カーと呼ばれるだけあって不可能犯罪てんこ盛りの作品となっています。短い作品ですが、本格ミステリのギミックを余すところなく凝縮されている傑作です。

文庫OFF

2023/03/17

第三部で、え?となって、第五部で、ひええ!ってなりました。面白かった! ポール・アルテははじめて読みましたけど、この後のシリーズも読みたい。 どんでん返しからの、さらなる一捻り。

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2022/10/02

霊媒師とマジシャン 「人の不幸」を裏手に霊能力者として金持ちの主に取り憑く。主の息子(マジっシャンに憧れた)にバレたことで殺害に発展するが、トリックを逆用して遂に殺害されてしまう。結末は意外な展開となる。「人の弱み・不幸」に絡んだ悪毒商法は多く、一度絡まれると「神頼み」のように全...

霊媒師とマジシャン 「人の不幸」を裏手に霊能力者として金持ちの主に取り憑く。主の息子(マジっシャンに憧れた)にバレたことで殺害に発展するが、トリックを逆用して遂に殺害されてしまう。結末は意外な展開となる。「人の弱み・不幸」に絡んだ悪毒商法は多く、一度絡まれると「神頼み」のように全霊的に、深く取り憑かれていくのが恐ろしい。

Posted byブクログ

2023/09/30

タイトル絡みの密室の謎については、令和の今となっては目新しさを感じなかったが、それ以外の、全てが一つにまとまっていく論理的な展開には、思わず声を上げそうになるくらいの、素晴らしさ。 しかもそれだけではなかった。その後に待っていた展開には思わず、狂気の沙汰かと叫ばずにいられないだ...

タイトル絡みの密室の謎については、令和の今となっては目新しさを感じなかったが、それ以外の、全てが一つにまとまっていく論理的な展開には、思わず声を上げそうになるくらいの、素晴らしさ。 しかもそれだけではなかった。その後に待っていた展開には思わず、狂気の沙汰かと叫ばずにいられないだろう。すごいこと考えるな。人の心を苦しめる作家なのか? このフランス人の本格推理作家、「ポール・アルテ」という人は。推理だけでなく、物語も素晴らしいなんて。そして、やるせない。何か言ってあげたいのに、彼には、かけるべき言葉も見つからない。 いやいや、まだ終わらなかった!! この上、更に驚天動地な展開を見せるというのか。まさか、よくある幕間すら油断することができないなんて・・作品が1987年発表というのは全く関係ない。確かなことはポール・アルテが、ただ者では無いということ。個人的にはオーバーだが、スタンディングオベーションしたい気分。これだけ推理小説で、ゾクゾクするような嬉しい敗北を味わったのは、初めてかもしれない。 推理小説好きな方は、読まないと後悔しますよ。

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2019/06/15

多分、何十年ぶりかに、翻訳の本格ミステリー小説を読みました。少ないにもかかわらず、登場人物名がなかなか覚えられずにいましたが、面白く読み終えました。

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2019/05/04

フランスのカーと言われるだけあり、密室殺人に交霊会と雰囲気満点。ただ本家と比べてしまうと、大人しいのが正直なところ。まとまりがいいのは確か。だがドタバタを求めてしまった。 トリックよりプロットに目がいく作家ではないか。構造の妙であったり、最後の一撃だったり、計算されたラストまでの...

フランスのカーと言われるだけあり、密室殺人に交霊会と雰囲気満点。ただ本家と比べてしまうと、大人しいのが正直なところ。まとまりがいいのは確か。だがドタバタを求めてしまった。 トリックよりプロットに目がいく作家ではないか。構造の妙であったり、最後の一撃だったり、計算されたラストまでの流れ。紛れもなく本格の血が流れる作者の新作が読めることに感謝と期待を。

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2018/12/31

かつて密室殺人があった部屋があり、幽霊屋敷と噂される屋敷に新たな住人が越して来た。直後、隣人が交通事故で死亡。その主人が襲われ、息子は失踪と事件が続く。新たな住人は霊能力があり、幽霊屋敷で交霊会が行われるが、またもや密室殺人が…。犯人と思われた人物が殺されたかと思えば、生きて現れ...

かつて密室殺人があった部屋があり、幽霊屋敷と噂される屋敷に新たな住人が越して来た。直後、隣人が交通事故で死亡。その主人が襲われ、息子は失踪と事件が続く。新たな住人は霊能力があり、幽霊屋敷で交霊会が行われるが、またもや密室殺人が…。犯人と思われた人物が殺されたかと思えば、生きて現れたり、同じ人物が同時刻に別の場所で目撃されたり、混乱させられる事柄が続出する。「あ、こういう仕掛けあるよねー」と思えば、最後にはドンドンドンデン返しが。フランス人作家によるイギリスが舞台のミステリー。ディクスン・カーやアガサ・クリスティを彷彿とさせる少し懐かしさを感じさせるミステリーだった。

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2018/12/21
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※このレビューにはネタバレを含みます

最初は昔の怪奇的要素を含んだミステリーかと思ったが、第三部でひっくり返されて、最後にもう一回ひっくり返されて。ミステリーとしては今一つだけれどちょっと趣向が変わっていた。

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2018/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初版2002年に読んで再読、なのに内容をすっかり忘れていた。ミステリは、詳しく感想を言おうとするとどうしてもネタバレになってしまう。『カササギ殺人事件』同様こちらも言わば入れ子構造になっているのだが、その劇中作?に登場する人々の動きがどうにもぎくしゃくして不自然だったり、一方で影が薄かったりしたのは、「小説」だったからなのね、と第三章で気づく。 立役者のツイスト博士も大した見せ場もなく、実は自殺、実は事故、実は替え玉そっくりさんとか、バカミス一歩手前と思わせるのも「カーの再来」面目躍如かな。 肝心の「第四の扉」のトリックは辛うじて「あり」だとは思う。同じようなトリック、確か歌野晶午の作品にもあったような気が。 ツイスト博士シリーズはこの後の『死が招く』から『虎の首』まで一通り読んだが、私は『狂人の部屋』が一番面白かった。     

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