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死者を起こせ の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2012/02/20

「クソに足を突っ込んだ」貧乏学者の三人が『ボロ館』をシェアして暮らし始める。そこにお隣さんから奇妙な依頼が。 「三千フランで庭のブナの木の根元を掘ってくれないか」 三聖人の名前を愛称にもつ主人公たちがいい。 黒ずくめの服装に銀の指輪、優雅で繊細な没落貴族。中世専門の歴史学者、...

「クソに足を突っ込んだ」貧乏学者の三人が『ボロ館』をシェアして暮らし始める。そこにお隣さんから奇妙な依頼が。 「三千フランで庭のブナの木の根元を掘ってくれないか」 三聖人の名前を愛称にもつ主人公たちがいい。 黒ずくめの服装に銀の指輪、優雅で繊細な没落貴族。中世専門の歴史学者、マルク(マルコ) モジャモジャの金髪、半裸にサンダル履きの心優しき大男。先史時代専門の歴史学者、マティアス(マタイ) 童顔にでっかいネクタイ、エキセントリックな変人。第一次大戦専門の歴史学者、リュシアン(ルカ) そこにマルクの伯父さん、元刑事のヴァンドスレールが加わって、事件はどこへ向かうのか。 単なる『キャラもの』に終わらず、それぞれの特性が絡んでミステリとしての驚きを醸し出しているのが嬉しいです。 続編が楽しみなシリーズです。

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2011/08/08

urfassungさんからの紹介でこの本を読んでみました。 スラスラと読み進めることができ、自分にぴったりの本だったかなと思います。 視点がころころ変わって「ちょっ!今、誰の視点!?」って少ついていけなくなりました...。 ダイニングメッセージにソフィアの名前が書かれていたときは...

urfassungさんからの紹介でこの本を読んでみました。 スラスラと読み進めることができ、自分にぴったりの本だったかなと思います。 視点がころころ変わって「ちょっ!今、誰の視点!?」って少ついていけなくなりました...。 ダイニングメッセージにソフィアの名前が書かれていたときはすごくびっくりしましたが、最後はあぁ〜となりました(笑

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2010/07/26

真相やら樹の謎やらはわりと早い段階から予想がつくのだが、三人+一人の掛け合いが魅力的なので最後まで読んでいられる。ソフィアの父宅に行くシーンからの畳みかけるような真相パートはなかなか面白い。

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2009/10/04

主人公のマルクが常に悩んでいるのがすごく印象的でした。 三人の聖者が登場し、それぞれの内面をよく描いた一冊

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2009/10/07

パリのおんぼろ館に住む事になったマルコ、マタイ、ルカの三聖人が事件を解決するシリーズ第一弾。著者のフレッド・ヴァルガスはミステリー作家であり考古学者。小説の主人公3人もそれぞれ専門の異なる歴史学者である。この3人がとても魅力的でエキセントリックな若者であり、ストーリーを盛り上げて...

パリのおんぼろ館に住む事になったマルコ、マタイ、ルカの三聖人が事件を解決するシリーズ第一弾。著者のフレッド・ヴァルガスはミステリー作家であり考古学者。小説の主人公3人もそれぞれ専門の異なる歴史学者である。この3人がとても魅力的でエキセントリックな若者であり、ストーリーを盛り上げてくれる。3人のいるおんぼろ館の隣に住む引退したオペラ歌手の婦人が、ある日突然覚えのない庭に植えられた木に怯え、相談にくるところから話がはじまります。やがてご婦人は失踪。行方を追いたどりついた真実とは?

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2009/10/04

3人の学者ならではの奇妙な言動が最後に事件を解決する。探偵役にうってつけな引退刑事が側にいるけど彼の役割は情報収集と交通整理。頭が良くて時間がある学者は探偵向き。ルカは後半どんどんヘンになってきて楽しかった。私はマティアスが好きだ。引用もうまいけどそれ以外にもハッとする言葉があっ...

3人の学者ならではの奇妙な言動が最後に事件を解決する。探偵役にうってつけな引退刑事が側にいるけど彼の役割は情報収集と交通整理。頭が良くて時間がある学者は探偵向き。ルカは後半どんどんヘンになってきて楽しかった。私はマティアスが好きだ。引用もうまいけどそれ以外にもハッとする言葉があって、こういうところフランス映画っぽいと思いながら読んだ。恋愛ももどかしいほどゆっくり。もしマティアスが自分の恋心を優先させていたらどうなっていただろう。裸でいて困惑するシーンとか家から裸で出てくるシーンとか文字だと即イメージすることが難しいので映画の方がより楽しめそう。

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2009/10/07

中世研究者・マルク、第一次大戦研究者・リュシアン、先史研究者マティアスの3人の若者(三十代半ばくらい)とマルクの叔父で元刑事。うち3人は失業中。 クソに片足突っ込んだような4人ボロ館で暮らすうち、事件に巻き込まれる。 いつも黒い服でカッとなりやすい繊細でいつも石蹴りをしながら歩...

中世研究者・マルク、第一次大戦研究者・リュシアン、先史研究者マティアスの3人の若者(三十代半ばくらい)とマルクの叔父で元刑事。うち3人は失業中。 クソに片足突っ込んだような4人ボロ館で暮らすうち、事件に巻き込まれる。 いつも黒い服でカッとなりやすい繊細でいつも石蹴りをしながら歩くマルク。 いつでもネクタイでみんなにうるさがられるほどお喋りのリュシアン。 隙あらば全裸になりたがるが、信頼の置ける洗練された野生児マティアス。 この三人がめっちゃ好きだ!!さりげないユーモアとかすごく好き。 刑事の話に聞き耳を立てながら気がつくと必要以上にパンを切っているマティアス。それをフォローする二人。「僕パン大好き」……マティアスがすごく可愛いっす。以外に仲間思いのリュシアンも好きっ。一番可愛いのはマルクだけどな!

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2011/09/18

フランスのミステリ、帯に「三聖人」とか書いてあるのをちらっと見て、げ、フランスの歴史ミステリなんてパスだわ、と思っていたのが、おもしろそうな評判をきいたので読んでみたらすごくおもしろかった。まったく歴史ミステリではなく、時代は現代で、これはユーモアミステリに入るのでは、と思うんだ...

フランスのミステリ、帯に「三聖人」とか書いてあるのをちらっと見て、げ、フランスの歴史ミステリなんてパスだわ、と思っていたのが、おもしろそうな評判をきいたので読んでみたらすごくおもしろかった。まったく歴史ミステリではなく、時代は現代で、これはユーモアミステリに入るのでは、と思うんだけど。とぼけたような味わいがあってよかった。歴史学者の男が三人、三十五歳だけど失業中とかアルバイトとか。プラス三人のうちのひとりの叔父さん、元刑事。ボロ館で同居していて。三人の研究分野がそれぞれ、古代、中世、第一次大戦中で、性格や行動もその時代っぽい。あいつは狩猟採集民だから〜、とか。三人とも変人だけど、なんだかものすごくキュートに思えて。淡々としてるのに、意外とお互いのことを思いやっているところとか。ドラマやマンガによくある、下宿に住む若者たちの話みたいな感じ。ほのぼの。いや、殺人のミステリなんだけれど。でも謎解きも二転三転してなかなか本格的なのでは?(わたしにはよくわからないけど)。

Posted byブクログ