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蜻蛉日記 の商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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兼家の一応の本妻で、…

兼家の一応の本妻で、道長の母でもある時姫と、愛人である作者。両者の慰めあいにみせかけた…実は皮肉の手紙の応酬など、現代にも通じそうなほどの鮮やかさです。大筋を知っておくと古典の授業や試験に役立つので、学生さんに特にお勧めしたいです。

文庫OFF

2024/10/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

藤原兼家の訪問を待つ道綱母のはかない蜻蛉のような21年間の結婚日記。 「嘆きつつ 独り寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものかとは知る」

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2024/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夫藤原兼家との儚い夫婦生活というテーマ。 21年に及ぶ蜻蛉日記。 上巻は15年間、中下巻はそれぞれ3年間。 解説にある堀辰雄の「愛せられることは出来ても自ら愛することを知らない男に執拗なほど愛を求め続け、その求むべからざるを身に染みて知るには及んではせめて自分がそのためにこれほど苦しめられたということだけでも男に分からせようとし、それにもついに絶望して、自らの憎しみそのものの中に一種の慰藉を求めるに至る、不幸な女の日記」 幸せなことはあまり書かれず、夫を待ち続ける女の悲みと恨みの思いが書かれていて、悲しくてせつない気持ちになる

Posted byブクログ

2024/05/30

大河ドラマの影響で読みました。くっついたり別れたり、いつの時代もいるなあ、こういうカップル。共感は無いですが、一所懸命に恋したんだろうなと思うとなんかいい。可愛いな、とは思います。

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2024/05/23

これまで読んだビギナーズクラシックスの中では現代語訳も原文も読みにくくて時間がかかった。 大河ドラマで道綱が道長に「妾というものはどんなに大事にしても辛いらしい」と語っていましたが、たとえそれが当たり前の時代でも辛いに決まっていると思います。 あれだけプライドが高く素直になれない...

これまで読んだビギナーズクラシックスの中では現代語訳も原文も読みにくくて時間がかかった。 大河ドラマで道綱が道長に「妾というものはどんなに大事にしても辛いらしい」と語っていましたが、たとえそれが当たり前の時代でも辛いに決まっていると思います。 あれだけプライドが高く素直になれないのに兼家への思いはもちろんあ町の小路の女の凋落への思いなど、包み隠さずあまりにもストレートに文にしている道綱母はなんだか可愛くも思えました。 兼家から望む愛を獲られず苦しみ、その苦しみさえ兼家には伝わることなく絶望し、兼家とのことが主題であるはずのこの日記も最後は身辺雑記的になっていき、そのまま幕を閉じてしまうとても切ないおわり方が身につまされました。

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2024/01/01

年越し読書は蜻蛉日記でした 切ない 一夫多妻制の心許ない身の上、体験したことないけど哀しさが身に沁みた 道綱がかわいそう 振り回されちゃってる 兼家はユーモラスで魅力的なんだろうな 笑わせてくれるのに頑なになってしまう道綱の母の気持ちも何となくわかるけど、素直になってしまえ...

年越し読書は蜻蛉日記でした 切ない 一夫多妻制の心許ない身の上、体験したことないけど哀しさが身に沁みた 道綱がかわいそう 振り回されちゃってる 兼家はユーモラスで魅力的なんだろうな 笑わせてくれるのに頑なになってしまう道綱の母の気持ちも何となくわかるけど、素直になってしまえばもっと気持ちも軽かろうに…と思いました 平安時代をまた少し知れた気がしてうれしい✌️

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2022/09/30

平安時代に生きた作者のエッセイ。 平安時代の恋愛は大変だなと思わせる作品。 最後が暗い。 でも、文学としてはいいと思う。

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2021/06/20

どう読んだらいいかなって思って、まずは現代語訳をサラッと読んでみた。2週目は原文で読みたい。 和歌って訳だけよんでもあんまり感動しなくて、原文と、掛詞とか引き出してる和歌を紐解いてくことで魅力が増していく、ので、ちゃんと読みたい。 最後、テーマが意味を成さなくなって、じわじわ...

どう読んだらいいかなって思って、まずは現代語訳をサラッと読んでみた。2週目は原文で読みたい。 和歌って訳だけよんでもあんまり感動しなくて、原文と、掛詞とか引き出してる和歌を紐解いてくことで魅力が増していく、ので、ちゃんと読みたい。 最後、テーマが意味を成さなくなって、じわじわと終わっていく感じが切なかった。愛してくれない人に愛されたくて、必死に愛した悲しい女性の話。 上巻で幸せな一面が描かれるほど下巻の冷たさに泣けてくる。 別れの時間に慣れてしまうのは悲しいことだけど、止めらないんだなって思った。

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2020/08/04

蜻蛉日記 古典では男女の仲という単語を「世」と表すが、それを痛感できるような話であった。 道綱母にとっては兼家との関係は自分の人生そのものであり、辛いものとしても幸せなものとしても存在していたのだと思う。 最後のシーンが特に印象的で '今年、いたう荒るることなくて、は...

蜻蛉日記 古典では男女の仲という単語を「世」と表すが、それを痛感できるような話であった。 道綱母にとっては兼家との関係は自分の人生そのものであり、辛いものとしても幸せなものとしても存在していたのだと思う。 最後のシーンが特に印象的で '今年、いたう荒るることなくて、はだら雪、ふたたびばかりぞ降りつる' 兼家のおとづれが途絶えた日常を表しているが、金家に思い悲しんでいた日々と比べたらこちらの方が圧倒的に辛いと思う。 平坦であることの手持ちぶたさ、辛さを訴えられたような気がした。 自分の生活を振り返ってみると自分の身の回りにもこのような、こんなにも苦しいものなくなってしまえと思いつつも実際無くなってしまうと辛さを感じるものがある。 今自分がその渦中にいる受験という戦争。 辛いこともたくさんあるが、辛いからこその充実を感じられる。 辛さを超えての幸せがやはりなによりも充実感を感じられるような気がする。 ストイックに受験勉強に励んでいこうと思う!!

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2020/01/21

メンヘラとして心惹かれるものがあり読んでみました。 藤原道綱母のはかない結婚生活をテーマにした日記文学。 まず、現代語訳・原文・解説があり古文の勉強にもなるし、古文に詳しくなくても内容を理解できる。 解説では和歌の縁語など書かれているため勉強になる。受験生の時に出会いたかった…。...

メンヘラとして心惹かれるものがあり読んでみました。 藤原道綱母のはかない結婚生活をテーマにした日記文学。 まず、現代語訳・原文・解説があり古文の勉強にもなるし、古文に詳しくなくても内容を理解できる。 解説では和歌の縁語など書かれているため勉強になる。受験生の時に出会いたかった…。 内容としては、自分以外の女のもとへ通う兼家を想い不安になる様子が多く書かれている。 いっそのこと出家した方がいいのか、死んだ方がマシと考える様子は今のメンヘラと相違ないし、気持ちが非常に理解できてつらいものがある。 最終的には兼家への気持ちも落ち着きつつあるが、それでもやはり夫婦関係が終わってしまうのは悲しい。。 もっと素直になりなよ!と思う部分もあるものの、なれないよねわかる、、という気持ちもわかる。笑 結婚生活が何十年と続いても兼家への気持ちが冷めないという点、愛情深い人だったのかなあと感じた。 好きな和歌はこちら 年ごとに余れば恋ふる君がため閏月をば置くにやあるらむ

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