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わが上司 後藤田正晴 の商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

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魑魅魍魎の役人・政治…

魑魅魍魎の役人・政治世界をともに生き抜いた佐々氏と、その上司後藤田。確かに、尊敬すべきところもあるが、私自身は後藤田をさまざまな理由からあまり評価しない。それに、この本を読むと、上司後藤田より、部下佐々氏の有能さによる活躍の方がやはり大きかったのでは・・・途中から自伝になってます...

魑魅魍魎の役人・政治世界をともに生き抜いた佐々氏と、その上司後藤田。確かに、尊敬すべきところもあるが、私自身は後藤田をさまざまな理由からあまり評価しない。それに、この本を読むと、上司後藤田より、部下佐々氏の有能さによる活躍の方がやはり大きかったのでは・・・途中から自伝になってますw

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官房長官に内閣安全保…

官房長官に内閣安全保障室長として著者が仕えた時の話。上司がしっかりしていれば部下も力を存分にふるえるというものだ。

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2024/11/21

元警察官僚の著者による後藤田正晴の評伝…というより仕事場日記といった方が良いだろうか。著者も後藤田氏も実際に一緒に働いたら振り回されて大変だろうし、脱落者も出るだろう。ただともに働き抜いた後の達成感は凄いものがあるのだと思う。 多少脚色は入っているのだろうが、彼らはとても無骨で格...

元警察官僚の著者による後藤田正晴の評伝…というより仕事場日記といった方が良いだろうか。著者も後藤田氏も実際に一緒に働いたら振り回されて大変だろうし、脱落者も出るだろう。ただともに働き抜いた後の達成感は凄いものがあるのだと思う。 多少脚色は入っているのだろうが、彼らはとても無骨で格好がいい。 ただし割と人の好悪が激しい人なのは注意すべきかな。加藤紘一嫌いすぎだろうこの人…。 あと時々出てくる橋本龍太郎がキザ過ぎる。なんなんだこの人笑。

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2024/05/27

⚫︎後藤田正晴の的確な指示はすごい。人心掌握技術も筆舌に尽くし難い。 ⚫︎政界は嫉妬も半端ないから、中途半端に目立つと潰されるというのも大切な教訓 ⚫︎政治決定のプロセスは意外と人間臭いもの ⚫︎大きな組織で働いたらわかるけど、たとえ相当真理をついたことでも内部で通るかはまた別問...

⚫︎後藤田正晴の的確な指示はすごい。人心掌握技術も筆舌に尽くし難い。 ⚫︎政界は嫉妬も半端ないから、中途半端に目立つと潰されるというのも大切な教訓 ⚫︎政治決定のプロセスは意外と人間臭いもの ⚫︎大きな組織で働いたらわかるけど、たとえ相当真理をついたことでも内部で通るかはまた別問題。 ⚫︎筆者はタイミングで上司に見放されるけど、最終的にはトントンみたいだと。 ⚫︎とにかく精神論を説きがちな上司と違って、指示が具体的なのは、わかってるな〜って感じだね。

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2022/10/09

面白いけど、自慢話が多すぎて どこまで信じていいんだろう? というのはある。 後藤田5訓と、非常時に 腹心を現地に送る、は参考になった

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2018/08/12

カミソリ後藤田について書かれた本ではあるが、どちらかと言えば佐々淳行の自伝の要素の方が強い。しかも自慢が大半。 後藤田互訓はサラリーマンにとっても非常に示唆に富んでいる。 1.省益を忘れ、国益を想え 2.悪い、本当の事実を報告せよ 3.勇気を持って意見具申せよ 4.自分の仕事でな...

カミソリ後藤田について書かれた本ではあるが、どちらかと言えば佐々淳行の自伝の要素の方が強い。しかも自慢が大半。 後藤田互訓はサラリーマンにとっても非常に示唆に富んでいる。 1.省益を忘れ、国益を想え 2.悪い、本当の事実を報告せよ 3.勇気を持って意見具申せよ 4.自分の仕事でないと言うなかれ 5.決定が下ったら従い、命令は実行せよ

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2014/11/23
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後藤田正晴に興味を持ち、その部下であった佐々 淳行 から書かれた後藤田像を見たくなり図書館から借りる。佐々淳之の本は初めて。中曽根内閣での安全保障室長だった佐々淳行氏と、その上司であった官房長官、後藤田正晴氏との働きぶりを中心とした回顧録。 特に後藤田五訓示がいい。 一.「省益を忘れ、国益を想え」 二.「悪い、本当の事実を報告せよ」 三.「勇気を以って意見具申せよ」 四.「自分の仕事でないというなかれ」 五.「決定が下ったら従い、命令は実行せよ」 また、中曽根総理にペルシャ湾掃海艇派遣をやめるよう諌める際に、わざと佐々に対して叱る素振りで、中曽根を諭す(英語でこのような役割をWipping Boyと言うらしい)くだりには、クスリとさせられる。 後藤田や佐々の人の使い方は参考にしたい。

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2013/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東大講堂事件やあさま山荘事件で現場指揮をとった佐々淳行氏から見た、上司後藤田正晴氏について書かれたものです。 佐々氏の経歴や危機管理についての話しと同時に後藤田氏との特別権力関係についてなどなど、国家公務員という道を考えていた私にとっては非常に参考になりました。 国家公務員でもソリの合わない上司に会うと十分に仕事ができないことがあるんだなと思いましたが、世の中ってそんなものなのかな。 にしても国家の危機への対処と予防は大変だなぁと思いました。 この本のなかで印象に残ったのはやはり「後藤田五訓」でしょうか? この五訓はどの組織でも使えると思われますが、通用するのは嫌なことも聞いてくれる上司がいるからこそなのかなと思いました。

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2012/06/19

「さっさ」と言っても、「サッサ」ではなく、「佐々」と言えば、戦国時代末期の武将「佐々成政」。 豊臣と徳川の、その後の運命を決定してしまった「小牧長久手の戦い」に参加しようとしたものの、その前に秀吉・家康が和睦してしまったので、進退窮まって「アルプス越え」を決行したことで有名な、織...

「さっさ」と言っても、「サッサ」ではなく、「佐々」と言えば、戦国時代末期の武将「佐々成政」。 豊臣と徳川の、その後の運命を決定してしまった「小牧長久手の戦い」に参加しようとしたものの、その前に秀吉・家康が和睦してしまったので、進退窮まって「アルプス越え」を決行したことで有名な、織田軍団きっての猛将。 その直系ではないらしいけれど、一族の末裔に当たるのが、本書の筆者、佐々淳行。 我が国における「危機管理」のエクスパートであり、初代の「内閣安全保障室長」。 その方が、立場はいろいろ変わったものの結果的に長く仕えることになった後藤田正晴(元内閣官房長官、副総理)との関係を中心に、危機管理にまつわるさまざまなエピソードを紹介している。 今から見ても、本書には読みどころが多い。 いちいち紹介するときりがないが(できれば本物をお読みください。)、やはり注目いたしたいのは、後藤田五訓(140頁~)。 中曽根内閣時に内閣官房を強化するためとして、新たに5室(内政審議室、外政審議室、安全保障室、情報調査室、広報官室)を設置した時の、後藤田官房長官の訓示がそれ。 本書によると、これを「五訓」にまとめたのは筆者で、後藤田長官本人が「後藤田五訓って、何だ?」といった感じだったらしいのだが。 1 省益を忘れ、国益を想え 2 悪い、本当の事実を報告せよ 3 勇気を以て意見具申せよ 4 自分の仕事でないというなかれ 5 決定が下ったら従い、命令は実行せよ (注:原文は漢字+カタカナ) 確かに、この簡潔な指示がきちんと守られたら、多くの「組織病」が解決してしまうだろう。 しかし、現実にはそうではなく、149頁にあるとおり、 1 国益をそっちのけにして省益を争い 2 悪い本当の事実は報告せずに上司に心地の良い情報ばかりあげ、 3 大事なときには意見具申せず沈黙して不作為を守り、 4 何か起きると「オレの仕事ではない」と消極的権限争議に耽り、 5 決定が下っても従わず、命令はなし崩しにうやむやにする という、官僚主義が横行している。 本書には、その「現実」に対する悲憤慷慨がこれでもかこれでもかとばかりに詰め込まれている。 そのためか、あちこちに、ちょっと「?」を付したくなるような記述も見られるが、この手の本の宿命としてそれはそれで受け止められるべきであろう。 まさにジェットコースターのような、上がり下がりの激しい役人人生であるわけだが、しかし、このような本を出せたということは、やはり、それなりに幸せな役人人生だったのではないだろうか。 ところで、プロローグには、後藤田官房長官の退任挨拶が紹介されている(15頁)。 涙を流さずに読めなかったのでありました。 「一将成りて万骨枯る」とは対照的なリーダーがここにいるではないか。 50年近い私の公職人生の中で、私には、大きな心残りがあります。 それは、過ぎし第2次安保闘争という騒乱状態を鎮めるため、警察は延べ600万人の警察官を動員し、殉職者十有余名の負傷者を出しました。 なかには生涯なおらない後遺症をのこし、今も苦しんでいる人々がおります。 私は警察庁長官として、警察官たちに「忍耐」を求め、必要以上の実力行使を慎むように命じ、この騒乱を鎮めることができました。 だが、その蔭にこうした大きな犠牲を警察側に課したということについて、私は心が傷み、これからも私にとっての心の重荷となることでしょう。 混迷の世を憂える世の中の方々に一読をおすすめしたい。

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2012/02/18

カミソリ官房長官と言われた 後藤田正晴氏の意外な一面が見られた一冊。 佐々さん独特の表現がちょっと鼻につく部分も ありますが、政治や国際情勢などの要所要所で リーダーと言うのがどの様に決断すべきなのか? よく勉強になりました。 ペシミストと書いていますが 同時にリアリストでも...

カミソリ官房長官と言われた 後藤田正晴氏の意外な一面が見られた一冊。 佐々さん独特の表現がちょっと鼻につく部分も ありますが、政治や国際情勢などの要所要所で リーダーと言うのがどの様に決断すべきなのか? よく勉強になりました。 ペシミストと書いていますが 同時にリアリストでもあるなって感想を持った本です

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