1,800円以上の注文で送料無料

屍鬼(1) の商品レビュー

4

411件のお客様レビュー

  1. 5つ

    124

  2. 4つ

    141

  3. 3つ

    98

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

これは眠れなくなりま…

これは眠れなくなります。。。すううっと力が抜けてしまいます。。

文庫OFF

2024/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホラーと思って読み進めてたのに、ジャンルがクロスしそうになる部分がゾクゾクして怖くて最高に楽しい。終盤、強者・弱者が逆転しそうになる部分も怖くて、こちらは楽しい気分とは違う何か。

Posted byブクログ

2024/11/01

だいぶ前に漫画化された時に気になって読んだ本。全5巻と長かったのでためしに1巻だけ買って読んだら、思いっきりはまってしまい、すぐ全巻買って徹夜で読みました。

Posted byブクログ

2024/10/24

死鬼シリーズの1作目。小野不由美さんの文体と死鬼の世界観が合致していて雰囲気のある趣深い物語だと感じた。作中に登場する医者の敏夫が診た患者が亡くなり、遺族から責められるという部分を読んで、板挟みに合うような感覚にされられました。今後どのように展開するのか楽しみです。

Posted byブクログ

2024/08/31

友人の勧めで読み始めた。 ページ数もあり、内容も重く、登場人物も多いので読み進めづらい。視点も次々に切り替わり、表現も硬く、世界観に慣れるのに時間がかかった。 半分過ぎてようやくスムーズに読めるようになった。 閉鎖的なしきたりの残る田舎の村に、不似合いな洋館が移築され、真夜中に隠...

友人の勧めで読み始めた。 ページ数もあり、内容も重く、登場人物も多いので読み進めづらい。視点も次々に切り替わり、表現も硬く、世界観に慣れるのに時間がかかった。 半分過ぎてようやくスムーズに読めるようになった。 閉鎖的なしきたりの残る田舎の村に、不似合いな洋館が移築され、真夜中に隠れるように引っ越してきた家族。次々と村人が死を遂げるが、関連も原因もはっきりしない。 続きが気になる。

Posted byブクログ

2024/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前半はとにかく読みにくくて挫折しそうになるが、進むにつれて読みやすくなってきた。 村に昔から根付いている習わしや人間関係、縁戚関係があって、今の時代にも脈々と受け継がれている、引き継がれている、「村人」しか知り得ない事…。 次々と人が死に、ぼんやりとではあるが不気味さが増してくる。

Posted byブクログ

2024/05/12

とにかく登場人物が多いと聞き、人物表を作成しながら読む。都会から、移築までしてやってきた謎の家族。静信が描く小説。次々に死んでいく村人たち——この群像劇の終着点は一体どこなのか…。(ニ)に続く。

Posted byブクログ

2024/04/30

ハードカバーの単行本版上下巻で読み終わりましたが、データ上文庫しか登録できないようなので文庫本の1巻に書きます。 ホラーの金字塔として知られて、1990年代前半に出ているのに、令和の今でも充分に通用するようなリアルな空気感。自分が集落に1,000人もいないような地域にルーツを持...

ハードカバーの単行本版上下巻で読み終わりましたが、データ上文庫しか登録できないようなので文庫本の1巻に書きます。 ホラーの金字塔として知られて、1990年代前半に出ているのに、令和の今でも充分に通用するようなリアルな空気感。自分が集落に1,000人もいないような地域にルーツを持つから余計にそう感じた点もあるかも。 俗に「レンガ本」と呼ばれるほどに分厚く、チョイ役を含めても約150人は登場人物がいて、読み切れるかなぁと心配でしたが、結果12時間、寝食を忘れてイッキ読みでした。おかげで寝不足です笑 余談ですが…個人的には下巻(文庫版3巻)以降からSFになってから読むのがしんどかった。上巻は、変異の原因を突き止めるパートで、謎が謎を呼ぶ展開でグイグイ引き込まれていったけど、その原因が判明してからは自分の熱がトーンダウン。多くはこのクライマックスにかけての盛り上がりが賞賛されているけど、自分は上巻の閉塞感や恐怖感の方が好きでした。

Posted byブクログ

2024/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 あらすじ 人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。 猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。 山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで 獣が蹂躙したかのように散乱していた―。 闇夜をついて越してきた謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。 殺人か、未知の疫病か、それとも・・・・・。 超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。  感想 11月8日午前3時。 溝辺町北西部の山間に山火事とみられる明かりが発見されたと消防に一報が入る。 溝辺町北西部の山間とは外場村をさすのだが、外場村はすでに溝辺町に合併されて いて外場村という地名はすでにない。しかし、溝辺町の人も村というし外場村の 住民は「村は村で完結している」ためやはり村だという感覚に縛られている。 徹底した村意識、よそ者を排除し、村内で孤立団結している、そんな外場村が舞台。 この小説の冒頭に山火事で外場村は消滅するが、そのそも村が滅びることは 7月24日に決まっていたことなのだと記されている。 それなのにそんなことはすっかり忘れて展開をどきどきはらはらしながら読んで しまう。 第一巻は登場人物の紹介もあるが、ひとりひとり主人公にして物語が書けそうだ。 寺を頂点とした村のなりたちを「田舎暮らしに憧れて」越してきた結城に語られるが 結城はこの夏初めて「虫送り」という村の行事に参加させてもらえた。 「虫送り」は悪霊、村では鬼と呼ぶが、疫病や不作などをもたらす鬼を祀り捨てる。 「鬼は外、福は内」というわけだ。 そして虫送りの最終鬼を追いだし、供物や各家の不浄を焼きながら休憩しているとき 引っ越しのトラックが村に入ろうとして引き返していった・・・ 結城の息子結城夏野(戸籍名は小出夏野)は、村を出たい。 田舎になど来たくはなかったが、中学3年では親についてくるしかなかった。 高校は村にはなく、バスで溝辺町に通学しているが、溝辺町とて田舎だ。 大学は何としても都会に戻るのだ、大学も学部も厭わない。 そのため日々勉強している。バス停に立ちずっと都会の方角をながめてしまう。 村の病院に勤める看護師、国広律子。更衣室で交わされる看護師同士の仲は良好だ。 永田清美はブラインドが上がっていてもさばさばと着替える。 おばさんの下着姿なんか覗きやしないというところに更に年上の橋口が出勤し 「お恥ずかしいもんだから隠すのが慎みってもんよ。女はそれがなくなっちゃあ おしまい。あたしやあんただって、まだトドの群に入りゃ捨てたもんじゃないん だから」 私はこのセリフが好きだ。私もトドの群れに入ればきっとモテるだろう。 寺の若御院である室井静信の副業は小説家であり、彼の描く「屍鬼」という小説が 第一章の冒頭から別字体で挿入されている、カインとアベルの物語のような感じで 兄はなぜ弟を殺したか、弟は屍鬼として毎晩兄にただついてくるのだ。 は自殺を図ったことがあり、今でもそれに理由がなかったと答え、その理由を 探すために小説を描いているように思われる、暗示的ではあるが静信の小説を読み 飛ばしても本編に影響はない。 そして、村人の死が続く。40代の後藤田秀司に始まり、山入と言われる山頂のほうの 集落に残された老人3人。秀司の訃報の連絡がつかず、静信が訪れて発見したが 亡くなったのは山入の3人が先であった。高校生の清水恵、製材所の老人安森義一 秀司の母、後藤田ふき。毎日のように続く死。みな風邪か夏バテかと寝込んでは いたが、特に熱もなく、食欲がなくて眠そうだったというだけなのに3日ほどで 死の転帰に向かう 疫病ではないかと疑う静信で一巻は終わる 山火事は恐ろしい。山火事をテーマにしても読みごたえのある小説になるだろう 外場村という樅の山で囲まれた閉ざされた村の火事なら 国広律子には「あんな何もない村。出てくればいい。結婚しよう」という恋人が いるが、律子の母は家の建て直しを律子にねだっている。 律子の稼ぎで生活しているのだ。 そして夏野が国道にたたずみ都会を恋しがっているのではないかと思ったとき 「新しい家は樅の木で作ろう」と恋をあきらめるのだ。それだってほんの数行で 終わっているが、生まれ育った土地も親も捨てて結婚するのか、恋をあきらめるのか それだって一冊の本が書けるほどのことだ。とても重要な背景を背負ってこれから 忙しくなる病院の看護師として登場し続ける律子 外場村には物語が満載だ。

Posted byブクログ

2024/04/11

1998年の小野不由美作品。 ハードカバーで上下2分冊だった本作を、文庫化に際し5分冊に。これはその1冊目。 収録されているのは序章と第一部ではあるものの、ずっと序章のような雰囲気でもあります。 ホラーとして見ると、まだ、ほとんど何も起こっていないともいえますから。 それでも飽...

1998年の小野不由美作品。 ハードカバーで上下2分冊だった本作を、文庫化に際し5分冊に。これはその1冊目。 収録されているのは序章と第一部ではあるものの、ずっと序章のような雰囲気でもあります。 ホラーとして見ると、まだ、ほとんど何も起こっていないともいえますから。 それでも飽きずに読めるのは、舞台となる外場村の人々を丁寧に描いているから。決定的に厭なヤツはいないから、ぬるーい雰囲気でまったり読めるということもあります。 次巻もこのまま低空飛行なのかという不安と、急展開を見せるのかという期待と半々な終わりかたで第一巻は終了します。

Posted byブクログ