躯 からだ の商品レビュー
体の各パーツに沿って…
体の各パーツに沿って書かれた短編集です。どれも、人の心の奥底まで書かれています。共感してしまう話もあれば、考えられない話まで。やっぱり、上手いなぁと思わせてくれます。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白くて読みやすいからペラペラめくっちゃう。 「血流」が1番怖かった。 痴漢で警察から声をかけられた時に、うわ〜冤罪...踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂だ...と思ったけど、結局お前やってたんかい!なにが世界で最も短い恋愛じゃい!それ痴漢って言うんですよ...。と鳥肌。実際そう思い込んで痴漢してる人もいるんだろうなぁと怖かった。 どの作品もぬるぬると、いつの間にホラーになっていくのが楽しい短編集だった。
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常に不穏な空気を漂わせながら、ある身体の部位を起点として物語が展開されるのが面白い。 この短編集が「臍」から始まるのも良いなと思った。「お父さんて、我が家のお臍だったのね」という台詞、怖すぎる。
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母から回ってきたから読んだ。読もうとして読んだのではない。そう、この作者さんに何度も裏切られてるから自分からは進んで読まない。結局この本もそうだった。 身体の一部を使ったサスペンス的な内容で、でも誰も救われないどうしようもない陰鬱になるオチしかない。作者さん、病んでるのかな? 文...
母から回ってきたから読んだ。読もうとして読んだのではない。そう、この作者さんに何度も裏切られてるから自分からは進んで読まない。結局この本もそうだった。 身体の一部を使ったサスペンス的な内容で、でも誰も救われないどうしようもない陰鬱になるオチしかない。作者さん、病んでるのかな? 文章の運びは悪くないし読み難いとは思わない。ただストーリーがよろしくない。 オチもすべて途中でわかるし、目新しさもない。または意味不明なオチでもはや読んでてモヤモヤとも来ない。ただページ数を稼いでいく作業ゲー。 俺、お疲れ様。
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体の部分をテーマに描かれた5篇。 人は体のどこかに異様なまでの興味を持ったり、自分の体に劣等感を持ったりしているもの。 だからこそ、この小説は怖い。 誰にでも起こり得そうだから。 2016.1.24
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軀にまつわる5つの短編集。 どれもちょっと後味の悪い、 うす怖いサスペンスホラー仕立て。 最後の「顎」は他とややテイストが異なっていて、ラストが好き。
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軀にまつわる5作品の中では『尻』のラストが圧巻だ。女子高生の過剰なダイエットが拒食症に発展し、精神崩壊まで一気に突き抜けていくはなしである。最後の病院へ行く件にはゾッとさせられた。著者、乃南アサに注目。
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なんともやるせない気持ちになった。この作家は初めてだが、違和感なく読めたし、扱うテーマも好みなので他のも読んでみようと思う。
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からだにまつわる短編。 『臍』と、『顎』が良かった。 顎はなんとなく予想出来たけど素直に感動した。 こういう人間味のあるホラーは乃南さんが一番です。
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怖いわ、乃南さん。 躯にまつわる短編5篇。 拒食症におちいっていく女子高生の「尻」はその姿が目に浮かび、痛々しくていたたまれなかった。
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