てのひらの闇 の商品レビュー
藤原氏の魅力は、主人公がいつも一風変わった中年男性であることだろう。いまどき時代錯誤にちかいアナクロな信念と凄い実力を隠し持つものの今は絶賛落ち目中になっているというのが多い。フィクションなのでありえない設定もあるものの、このワンパターンとみえる主人公像は藤原作品の根底の主題なん...
藤原氏の魅力は、主人公がいつも一風変わった中年男性であることだろう。いまどき時代錯誤にちかいアナクロな信念と凄い実力を隠し持つものの今は絶賛落ち目中になっているというのが多い。フィクションなのでありえない設定もあるものの、このワンパターンとみえる主人公像は藤原作品の根底の主題なんではないだろうか。解説で逢坂剛氏が藤原氏の小説を、〈読みやすい〉〈わかりやすい〉〈面白い〉と広告コミュニケーション基本を引用して書いたが、本作も快作である。ある些細な事件が池に投げた石のように波紋上になり、より大きな波紋に広がり戻っていくイメージを持たせる。その鮮明なイメージが一端分散しの一点に収束していくのが見事。
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読み終わりました。満足してます。『ダックスフント...』を読んだ後だったので、ギャップに驚きました!早期退職を決めたどこか影をもった中年サラリーマンが会長から受けた退職前の最後の仕事で思いもしない様々な事件に巻き込まれ、巻き込んで...。という話でした。楽しめました。次もまた読み...
読み終わりました。満足してます。『ダックスフント...』を読んだ後だったので、ギャップに驚きました!早期退職を決めたどこか影をもった中年サラリーマンが会長から受けた退職前の最後の仕事で思いもしない様々な事件に巻き込まれ、巻き込んで...。という話でした。楽しめました。次もまた読みます。
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どうしてまた〜、藤原氏の作品にでてくるネオハードボイルドの主人公はこうも私の母性本能をくすぐるのでしょ(笑)。今回もまた過去にいろいろとあるものの、そんなことは微塵ともみせず、だけど陰があるという主人公なんですね〜。主人公・堀江と過去に関係のあった人たちの会話とかが、妙〜に粋!か...
どうしてまた〜、藤原氏の作品にでてくるネオハードボイルドの主人公はこうも私の母性本能をくすぐるのでしょ(笑)。今回もまた過去にいろいろとあるものの、そんなことは微塵ともみせず、だけど陰があるという主人公なんですね〜。主人公・堀江と過去に関係のあった人たちの会話とかが、妙〜に粋!かっこいいんですよ。ちょっとした事が発端となり、裏にはでか〜い事実が隠されていた訳なんですが、展開が読んでいても見えない。だから読ませるんですよね。今後も藤原作品は見逃せません!
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おやじパワー炸裂。くたびれた中年男がヤクザ相手にすごいたちまわりをみせる。いやー男ってロマンチストなのね。
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