寝ながら学べる構造主義 の商品レビュー
そもそも構造主義の定義について曖昧でしたが、「構造主義」前からはじまり、4人の思想家の話にコンパクトにまとめられていたので、とても分かりやすく理解できました。 人名が記憶に定着しませんでしたが笑
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寝ながら学べるということだったので、平易に読めるのかと思い手に取ったのですが、確かにスラスラ入ってくるパートもありました。 サルトルとの対比が重要なようなので、その点についての記述もありましたが、基礎知識がなさすぎて、さっぱり。 哲学の基礎をある程度知っていると理解ができるのかと...
寝ながら学べるということだったので、平易に読めるのかと思い手に取ったのですが、確かにスラスラ入ってくるパートもありました。 サルトルとの対比が重要なようなので、その点についての記述もありましたが、基礎知識がなさすぎて、さっぱり。 哲学の基礎をある程度知っていると理解ができるのかと思います。 レヴィ・ストロースのところはコテンラジオのおかげでなんとなく理解できました。 結局は自分自身でコントロールしていると感じていたことの多くは構造、関係性によるものが大きく、個人の努力だけではなく組織構造を作っていくことが重要だと感じました。 組織論を考える際の前提にしたいと思います。 哲学を学ぶには何から始めるのが良いか悩みます。
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流石に寝ながら…は学べないけど、なんとなくで見知った点を、わかりやすく線で繋げてくれると本だと思う。連綿と受け継がれるひとつの命は、その属する世界に大きな影響を受けて、脈々と受け継がれていくのだな、と、壮大な風景が浮かんだ。
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精神分析がそもそも目指しているものは何かについての解説は、カウンセリングを過去に数回受けた時に感じた違和感(自分が期待していたものとは異なる)を払拭してくれるものでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
構造主義とはひとことで言えば、私たちは「自分の属する社会集団が受け容れたものだけを選択的に「見せられ」「感じさせられ」「考えさせられている」」のであって、「私たちは自分が思っているほど、自由に、あるいは主体的にものを見ているわけではない」という考え方だと筆者は言う。
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タイトルから想像のつく通り、構造主義の基本的な流れと代表的な論者について手っ取り早く知れる本。 内田氏は構造主義の専門家ではないし、そもそもページ数や読了コストの少なさを考えれば内容の高度さは望むべくもない。実際、本書のメインとなる「構造主義の四銃士」についての記述はかなりの駆...
タイトルから想像のつく通り、構造主義の基本的な流れと代表的な論者について手っ取り早く知れる本。 内田氏は構造主義の専門家ではないし、そもそもページ数や読了コストの少なさを考えれば内容の高度さは望むべくもない。実際、本書のメインとなる「構造主義の四銃士」についての記述はかなりの駆け足にとどまる。 しかし、(学界の通説的理解かはは別として)構造主義というものをこう捉えればいいんじゃないか、というような概説にはしっかりとページ数も割かれているし、ポイントはしっかりと抑えている印象。 加えて、「構造主義前史」として置かれた1章はヘーゲルからマルクス、フロイト、ニーチェに繋がる「20世紀的知の枠組み」の見取り図を提供してくれる興味深いものだった。 総じて、これからより詳しく構造主義を知りたい人には1冊目としてお手軽、この本1冊で構造主義の勉強を済ませてしまおうという人にはもう1冊読んでみようかという気持ちを起こさせる、そう思いもしない人にとっては必要十分量の記述だと思う。 その意味で、万人にお勧めできる本。
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用は足さないけど、トイレで本読むの結構好きだし不思議と捗るんですよね これは、私の中では「トイレ」が無意識下で「リラックスできる場所」という「意味」をもっている、つまり「トイレ」というシニフィアンと「読書に適した快適な空間」というシニフィエとが一つの「記号」を成しているというこ...
用は足さないけど、トイレで本読むの結構好きだし不思議と捗るんですよね これは、私の中では「トイレ」が無意識下で「リラックスできる場所」という「意味」をもっている、つまり「トイレ」というシニフィアンと「読書に適した快適な空間」というシニフィエとが一つの「記号」を成しているということなんですよ (以下常体) 前半部の「構造主義に至るまでの歴史」に関する記述は、平易な説明に加え丁寧な具体例が都度都度紹介されているため非常にわかりやすく、現代思想や構造主義、哲学一般についてほとんど知識がなくても読み進めることは十分可能だ 必要なのは、世の中や自己に対する違和感、すなわち哲学の源流の意識だけと言っていい 逆に後半部、特にラカンの思想に関する記述で一気に抽象的で多くの読者にとって解りづらくなると感じている そして内田氏が用いる例もいまいち核心を核心を突いているとはいえなくなってくる(ちょうど執筆に疲れてきたところなのかもしれない) この辺りで「こんな少ないページ数でラカンやバルトの思想を浚えるわけがない」ということにも気づき他の入門書や専門書を読み出そうという気になってくる その流れを作り出すことこそが本書の価値であると感じる 「寝ながら」構造主義のきっかけを掴み、 「立ち上がって」本を買いにいき、 再び「寝ながら」専門書を読み耽る 読了一回目は終盤での怒涛の専門用語・観念ラッシュで放心状態だった故、 二回目に突入、先ほど読了 誤差程度の理解の前進、不甲斐ない
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人間はどういうふうにものを感じるかとの問いに答える入門書的な本。 名前がつくことで、ある観念が思考の中に存在することになる。 【関連書籍】 史上最強の哲学入門
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構造主義という言葉自体を知らずに読んだが、現代人の思想を支配する哲学について簡単学ぶことができた。 哲学について知ってみたいと思うきっかけになった本でした。
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今回は感想ではなく、覚書に使わせて頂きます。 マルクス:労働ーーー人間の個別性はその人が何者であるかではなく何事をなすかによって決定される。「人間は、彼によって創造された世界の中で自己自身を直感する」 フロイト:抑圧ーーー構造的な無知「人間は自分自身の精神生活の主人ではない」 ...
今回は感想ではなく、覚書に使わせて頂きます。 マルクス:労働ーーー人間の個別性はその人が何者であるかではなく何事をなすかによって決定される。「人間は、彼によって創造された世界の中で自己自身を直感する」 フロイト:抑圧ーーー構造的な無知「人間は自分自身の精神生活の主人ではない」 ニーチェ:畜群・奴隷/貴族・超人、距離のパトス ソシュール:一般言語学講義ーーー「あらかじめ定立された観念は無い。言語の出現以前には、判然としたものは何一つ無いのだ」 フーコー:人間主義的進歩史観の否定、出来事の零度 バルト:記号学、エクリチュール レヴィ=ストロース:音韻論の理論モデルによる研究。親族の基本構造、近親相姦の禁止とコミュニケーション欲求 ソシュールの構造言語学は特にグッとくる。 構造主義的思考の、その断片だけでも、ひとりでも多くの人に知って欲しい。世界のあり方がきっと変わると思う。
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