ローマ人の物語(4) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
突破ではなく、包囲殲滅することの合理性、恐れ入りました。 『天才とは、その人だけに見える新事実を、見ることのできる人ではない。誰もが見ていながらも重要性に気づかなかった旧事実に気づく人のことである。』 『リーダーとして成功する最重要条件:晴朗』 『優れた二将は凡なる一将に劣る』 肝に銘じたいと思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まさかスペインからアルプスを越えてイタリアに攻め込むなどとは誰しもが考えなかったことであろう。 多大なる犠牲を払いつつローマに連勝する。 特にハンニバルは情報収集に力を入れたようだ。 日本が負けた要因の一つにこの情報収集を軽くみたことがあるだろう。 ハンニバルとスキピオの戦いが始まる。
Posted by
ローマ人の物語 4 ハンニバルがいよいよローマへ近づいてくる。 ここでは、なんといってもかの有名な「カンネの会戦」が一番の見せ場。 現代の士官学校でも必ず学習するというほどである。 完璧な包囲作戦は、ついついのめり込んでしまう内容であった。 ハンニバルのローマ連合解体を狙った...
ローマ人の物語 4 ハンニバルがいよいよローマへ近づいてくる。 ここでは、なんといってもかの有名な「カンネの会戦」が一番の見せ場。 現代の士官学校でも必ず学習するというほどである。 完璧な包囲作戦は、ついついのめり込んでしまう内容であった。 ハンニバルのローマ連合解体を狙った戦い。 単純にローマを攻撃するのではなく、連合を解体して徐々にローマを追い詰めていく作戦も驚く。 そしてスキピオの登場。 将来、スピキオ・アフリカヌスと呼ばれる男の登場。 彼の情報収集を生かした戦い方もまたすばらしい。 次はいよいよハンニバルとスキピオの戦いである。 一度読んではいるものの楽しみである。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハンイバルのアルプス超え。ティチーノ会戦、トレッビア会戦、トラメジーノ湖畔の会戦、カンネの会戦。「イタリアの盾」ファビウス、「イタリアの剣」マルケルスの登場。ハンニバルとの戦い。スキピオのスペイン遠征。ハシュドルバスのアルプス超えとローマ軍の反撃。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カルタゴの名将ハンニバルとローマの元老院との戦い。 別名ハンニバル戦争と呼ばれる第二次ポエニ戦争が中心。 作者がいかにハンニバルを高く評しているかが、冴え渡る筆致からも伝わってきます。 この天才ハンニバルにローマはどうやって勝つのか?と思うくらい、ハンニバルが主役です。 有名なハンニバルのアルプス越えやカンナエの戦い。 また、スキピオ・アフリカヌスも登場。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2012 11/24読了。秋葉原のBOOK OFFで購入。 いよいよハンニバルが出てくる「ハンニバル戦記」中編。 前半ではアルプス越え⇒カンネーの戦い、ときて完全にハンニバルが主役。 塩野七生はそのハンニバルの師(実際に師事した相手ではなく手本として)をアレクサンドロス大王と見る。 で、中盤以降は地味だけど老練なローマの武将陣、そして大きな過失のないローマの政治を相手にハンニバルがなかなかローマ攻略できずにいる展開でローマの強さを再確認。 さらに後半ではアレクサンドロスを手本にしたハンニバル、をさらに手本にした(と塩野七生は考える)若きスキピオがスペインで活躍し始め、下巻での二人の対決に向けていよいよ盛り上がる・・・という感じ。 読むのは二度目だけど、このスキピオの若さとか、戦争が続く年月のスケール感とかはだいぶ忘れていたな。 何年ローマ侵略続けてるんだハンニバル・・・。
Posted by
後半にきて、面白さが加速するのですが、内容は難しいので読む速度は失速( ̄∇ ̄*)ゞ この先どう展開するのか楽しみです。 それにしても、敗戦を咎めないというローマのやり方はすごい度量だと思います(*^^*)
Posted by
戦史に名高いハンニバルのアルプス越え。苦労して連れて行ったゾウがイタリアの冬の寒さの為に全く機能しなかったとは…。アフリカ生れの彼等にしても偉い迷惑だっただろう。ゾウはなくても、その後のハンニバルがローマ軍を手玉に取る様子は英雄的と言うよりも悪魔的。一方のローマ軍も一年交代の軍政...
戦史に名高いハンニバルのアルプス越え。苦労して連れて行ったゾウがイタリアの冬の寒さの為に全く機能しなかったとは…。アフリカ生れの彼等にしても偉い迷惑だっただろう。ゾウはなくても、その後のハンニバルがローマ軍を手玉に取る様子は英雄的と言うよりも悪魔的。一方のローマ軍も一年交代の軍政にも拘わらず、次々と人材が現れる。そしてカンネの闘いにおける歴史的大敗時にも、負軍の将の責を一切問わなかった処に、却って凄身を感じた。途中、敵軍師として「エウレ~カ!」の老アルキメデスが顔を出し、最後は若き日の“老スキピオ”登場! 8月は1冊も読めなかったが再始動。♪ハンニバル ゾウにゆられて お山越え♪の巻! 2012年09月04日
Posted by
いよいよハンニバルの活躍がみられる。アルプス越えや対ローマ連戦連勝の様は、凄まじい。アレクサンダーの戦術を踏襲したと説明するカンネの会戦の描写は、筆者の筆も生き生きとしているように感じる。中盤は、ローマの防戦(反撃)。ローマの4人の武将の戦いは、組織としてのローマの底力をみせる。...
いよいよハンニバルの活躍がみられる。アルプス越えや対ローマ連戦連勝の様は、凄まじい。アレクサンダーの戦術を踏襲したと説明するカンネの会戦の描写は、筆者の筆も生き生きとしているように感じる。中盤は、ローマの防戦(反撃)。ローマの4人の武将の戦いは、組織としてのローマの底力をみせる。後半は、スピキオ登場。 組織のローマをもってしても、ハンニバルという偉大な個人に対しては、スピキオという英雄が必要だったのだろう。面白く、一気に読めてしまう。
Posted by
ハンニバルのアルプス越え程度しか知らず、ハンニバルの颯爽とした姿を期待して読み進め、もちろんその通りなのだが、ハンニバルの圧勝が続くうちに、ローマ側への同情の気持ちが芽生えてしまった。 ハンニバルがローマを偵察にくる場面は印象的である。
Posted by