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ステージドアに踏み出せば の商品レビュー

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2021/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4人のオーディション参加者の想いを中心に描きながら進む物語だ。僕がこれを読んだのがたまたまAKB48の総選挙の時期と重なったので、4人をAKBのKさん、Mさん、Tさん、Wさんとダブらせていた。そして、いつの間にか「誰が合格するか」ではなく、「この娘にもこの娘にも合格して欲しい(させたい)」という気持ちで読んでいる自分に気がついたのは、合格者の人数を1人から2人に増やした箇所まで読み進めた時だった。よし、これでこの娘もこの娘も両方芝居に出られるかも知れない……小説を読みながらそんなことで喜んだりしたのは、初めてかも知れない。 更に合格者発表の直前まで読み進めて、僕は新たなことに気づく。合格して欲しい娘はいて、かつ(作者は)誰を合格させるのか予想までしたが、何だか「やるべきことはやった、誰が合格しても構わない」みたいな、今度はオーディション応募者のような気持ちでページをめくっていた。 僕を「一読者」の立ち位置から完全に外してしまった小説だった。このテのドキドキ感で読んだ作品は、今までになかった。佐々木譲は太平洋戦争三部作から入ったが、「早く続きが読みたくなる」という意味では、この作品も同じだった。

Posted byブクログ

2016/05/28

佐々木譲の初期の作品。 最近ではほぼ書かなくなった、非ミステリー。 ある劇団の舞台オーディションをめぐる、4人の女性の闘い。 今の佐々木譲の文体が垣間見える秀作。

Posted byブクログ