壬生義士伝(上) の商品レビュー
初の時代小説&浅田次郎さんでしたが、とても面白く読みやすく、スイスイ読めました。 新撰組とか当時の時代背景などは、大河ドラマでチラッと見た浅い知識しかない私でも、充分に楽しめました。 こういう優れた小説を読めるのって、本当にありがたい事だなぁと思います。下巻も楽しみです。
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おすすめで。 歴史は本当に知らないけど、侍のこと、その時代のこと、話しながら楽しく読めた むごいけど、すごくおもしろい
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優しすぎる侍、吉村貫一郎。妻子を養う為、落藩して人を斬る道を選んだ男である。ゆかりのある人々が彼の事を語っていく展開が面白い。様々な角度から見る人物像とは?本当の優しさとは?先が必ず読みたくなるストーリー。 総合感想は下巻へ
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※作品全体を通しての感想は、下巻に纏めて書きます。 【読もうと思った理由】 直近で読んだ「破戒」の感想欄(雑感)にも書いたが、本書を読もうと思った理由は、会社の同僚に勧められたからというのが、一つのの理由である。実はもう一つ心を動かされたエピソードがある。それは、何度か感想にも...
※作品全体を通しての感想は、下巻に纏めて書きます。 【読もうと思った理由】 直近で読んだ「破戒」の感想欄(雑感)にも書いたが、本書を読もうと思った理由は、会社の同僚に勧められたからというのが、一つのの理由である。実はもう一つ心を動かされたエピソードがある。それは、何度か感想にも書いたが、いま時代小説を書いている現役作家の中で、もっとも勢いのある作家の一人といえば、今村翔吾氏であろう。ご多分に洩れず、僕も好きな作家だ。 僕が作家を好きになるときは、小説から好きになる作家も勿論いるが、最近はその作者が書いたエッセイや対談集、はたまたYouTubeなどを観て興味関心を持つことも、多くなってきた。今村翔吾氏は、ご自身でYouTubeチャンネルも持ってはるし、他のチャンネルにゲスト出演していることも、実は結構ある。おそらくではあるが、メディアに露出することが、嫌いではないタイプなんだろう。その今村翔吾氏が、“ブックマちゃん“というYouTubeチャンネルの「作家今村翔吾が好きな本ベスト3 」という動画で話していた。 そこで取り上げていた本のタイトルは、一冊目が、池波正太郎氏の「真田太平記」、二冊目が、北方謙三氏の「破軍の星」、三冊目が、浅田次郎氏の「壬生義士伝」であった。デビューしてたった5年で直木賞を受賞した今村翔吾氏をして「壬生義士伝」は、小説を書く際の「教科書」だと、動画ではっきり言い切っていた。読者を作品に没入させる能力を、僕が今もっとも感じられる現役作家が、今村翔吾氏だ。その今村翔吾氏をして、小説を書く時の教科書にしているという作品は、読むべき作品だと思った。 【浅田次郎氏って、どんな人?】 1951年12月13日、東京生まれ。13歳の時に「小説ジュニア」(集英社)への初投稿以降、様々な職に就きながら執筆活動を続け、1991年『とられてたまるか!』で小説家デビュー。1995年『地下鉄(メトロ)に乗って』(徳間書店)で吉川英治文学新人賞受賞。1997年『鉄道員(ぽっぽや)』(集英社)で直木賞を受賞し、1999年には高倉健主演により映画化、第23回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀主演男優賞など数々の賞を受賞した。2011年から2017年まで、日本ペンクラブの会長を務める。 初の時代小説である『壬生義士伝』は1998年9月から2000年3月まで、週刊文春にて掲載され、2000年に文藝春秋より単行本化、同年、第13回柴田錬三郎賞を受賞した。その後、2006年には『お腹召しませ』(中央公論)で第1回中央公論文芸賞と第10回司馬遼太郎賞、2008年には『中原の虹』(講談社)で第42回吉川英治文学賞、2015年には学術芸術上の事績著名な作品の創作者に授与される紫綬褒章など、数々の賞を受賞している。 商社マンとしての定年を迎えた日に脳梗塞で倒れた男の奇妙な体験を綴る、毎日新聞朝刊の連載小説『おもかげ」は、2017年に書籍化され、「浅田文学の傑作」と称賛された。 時代小説や短編・長編小説の他、エッセイも数多く手がける。JAL機内誌「スカイワード」に連載されていた『アイム・ファイン!』(小学館文庫)は2011年に、旅と食と感動のエッセー集『パリわずらい 江戸わずらい』(小学館文庫)は2016年に書籍化された。 【雑感】 現状、積読本が結構溜まっているので、このタイミングで、なるたけなら積読本を消化していこうと思っています。多分もっとも積読本で手付かずの本は、5年以上放置している本もあると思います。よって、現在の僕の興味関心のある本と、ズレている本も当然あるかと思いますが、そこはご容赦いただきたく存じます。当たり前のことだが、本は購入した時がもっとも興味関心があるのだから、そのタイミングで読まないといけないなぁと、心底思った。
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- ネタバレ
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主人公は吉村貫一郎。誰?ってなった。よく聞く隊士しか知らなかったから。 口承形式で現代風に例えて話してくれてるからわかりやすい。語り手が変わるから見方も変わるのも面白い。ただそのせいか話が進まない?ので、先が気になる感じにならず、ダラダラ読んでた。が、最後の斎藤一が語り手の話は面白くて下巻気になる〜ってなりました。
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幕末、妻子を飢えから守るために南部藩を脱藩して新撰組に入ったある足軽、吉村貫一郎の話。彼に縁故のあった者が思い出話を語る形で物語が進む歴史小説で、訛りや当時の文化と雰囲気がよくわかる。明らかになってゆく吉村貫一郎の人となりと、合間合間で挟まれる本人の述懐に引き込まれる。 前編。
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10年ほど前に読んだ時、心は震えたけれど涙は出なかった。 「壬生義士伝は映画になっているよ。」と、友人にDVDを勧められTVの前で号泣! 再読していて、さらに感動! 映画も良くできていたと思う。 下巻にも泣かせてもらいましょう。
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吉村貫一郎の物語。 最初は守銭奴侍のイメージだったけど、色んな人の回顧録を聞いてどんどん印象が変わってきた! その中でも斎藤一が登場したのが印象的。私の中の斎藤一とイメージがピッタリだった! 稗田利八、知らなかったけど実在の人物なのね。 写真見たけど綺麗なお顔だった。
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〜あの人、誰よりも強かったもの。それに、誰よりもやさしかったですよ。強くてやさしいのって男の値打ちじゃあないですか。ほかに何があるってんです。 あの人はね、まちがいだらけの世の中に向かって、いつもきっかり正眼に構えていたんです。その構えだけが、正しい姿勢だと信じてね。〜 新撰組...
〜あの人、誰よりも強かったもの。それに、誰よりもやさしかったですよ。強くてやさしいのって男の値打ちじゃあないですか。ほかに何があるってんです。 あの人はね、まちがいだらけの世の中に向かって、いつもきっかり正眼に構えていたんです。その構えだけが、正しい姿勢だと信じてね。〜 新撰組隊士 吉村貫一郎 その生涯を彼にゆかりのある人たちのひとり語りによって形づくっていく 多くの読者に馴染みのあるであろう人物、あの斎藤一が登場し語り始めたところで上巻は幕を閉じる んんんん、うまい!この引っ張りかた そして最大の謎は聞き手が誰なのかというところだと思う 小出しにされてるようでもあるが、見当もつかない これが明らかになったときにぐわわわわ〜んってのが来るんだと思われる ぜんぜん見当違いのこと言ってたら恥ずかしいけどぐわわわわ〜んに備えておこう! 気を抜いたらやられる! (いや、そもそもぐわわわわ〜んって何よ!) いざ、尋常に下巻へ!
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映画やドラマでもある有名な作品ですが、絶対に映像よりこれは本を読まないとダメです。原作を読んでこそ、この時代の社会の様子、人間模様、刀を振り回していた人たちの生き様がはっきり見えてくると思います。 主人公の家族を思う気持ち、仲間を思う気持、そして何を思って刀を持っているのかという...
映画やドラマでもある有名な作品ですが、絶対に映像よりこれは本を読まないとダメです。原作を読んでこそ、この時代の社会の様子、人間模様、刀を振り回していた人たちの生き様がはっきり見えてくると思います。 主人公の家族を思う気持ち、仲間を思う気持、そして何を思って刀を持っているのかという奥底の気持ちを、色々な視点から感じ取れることが魅力です。
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