イン・ザ・プール の商品レビュー
とにかくおもしろい!
どこまで冗談なのか本気なのかわからない(……そして多分、全部本気?)精神科の迷医・伊良部の初登場作品です☆医者も変なら患者も変。適当っぽい治療で何故か治る彼ら。ある意味「癒し系」小説……なのか?これ?
yama
治療をしているようには見えないのに、なぜか壁をぶち破って困難を突破させてしまう、変な神経科医師の話。 なぜ精神科じゃないのかな?と思ったけど、その答えは最後まで見つからず。エンタメとして、面白かったし、心の病に罹患した人のものの見え方は、リアルだった。
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最新作普天シリーズ(思ったよりずっと面白かった)を読んで奥田攻めがしたくなり、精神科医伊良部先生の第1作目を読んでみた。 初期の奥田さんこんな感じだったの。罪の轍から入った私はビックリだよ。 ここのところ気付けば面白おかしい系をとんと読んでなかったので新鮮。表題のインザプール...
最新作普天シリーズ(思ったよりずっと面白かった)を読んで奥田攻めがしたくなり、精神科医伊良部先生の第1作目を読んでみた。 初期の奥田さんこんな感じだったの。罪の轍から入った私はビックリだよ。 ここのところ気付けば面白おかしい系をとんと読んでなかったので新鮮。表題のインザプール、窓に挟まる伊良部先生に悶絶笑、スマホ依存の高校生に気持ちヒリヒリ。みんな確かに神経科案件だ。読んでると、あぁ、こんなんなっちゃうのねってなる。症状が進む感じもわかる。精神疾患持ちの近しい人と対峙する時って言葉選びに非常に気をつかって本当に言いたいことは絶対に言ってはいけないと思う辛さが私にはあるんだけど、伊良部先生の言葉は斜め上から発射されて、こんな私にも刺さる。こうした方がいい。とかそうなる原因を取り除こうとする。とかは伊良部先生には一切ないんだよね。むしろ煽ってる感じがするときもある。 装丁がニルヴァーナのパクリかと思ったのですが、インザプールだからよね。パクリではない?意図的?笑 このシリーズ読んでる本友が映画化されてると。マジか。主演は塚地さんのイメージって言ってたけど確かに!(本当の主演は松尾スズキ氏)
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★★★☆☆ audibleで2025年に配信されたので読んでみた。 表紙は何度も見たことがあったけど未読だった一冊。冒頭で差別的な表現に対する注記が入ったから、何年の作品かと思ったら2005年。まだ最近のように感じるけど20年以上前か!実際、携帯依存でメール受信を何度もしてしまう...
★★★☆☆ audibleで2025年に配信されたので読んでみた。 表紙は何度も見たことがあったけど未読だった一冊。冒頭で差別的な表現に対する注記が入ったから、何年の作品かと思ったら2005年。まだ最近のように感じるけど20年以上前か!実際、携帯依存でメール受信を何度もしてしまう高校生など懐かしさを感じる部分も。とにかく変な伊良部医師と出会い、気がつけば解決してる患者達の悩み。軽く読める本かと思いきや意外と重さもある内容だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「人生もっと気楽に考えてみてもいいのかも」 そんなメッセージ性があるように感じました。 クスッと笑えるような場面が多く、また短編なので読書習慣が無い方でも比較的読みやすい内容かと思います。 2002年に発行されたものなので、今と比べて働き方や価値観の違いを感じられるのも面白いなと思いました。
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友達が好きだと言っていたので読んだが、自分には刺さらず。いくら20年以上前の作品とはいえ、今と倫理感が違いすぎて読みながら引いてしまった。出てくる医者も看護師も患者も全員好きになれないし共感できない。特に精神科医の伊良部に対しては「散々クズな言動や行動してるけど、これには何か理由...
友達が好きだと言っていたので読んだが、自分には刺さらず。いくら20年以上前の作品とはいえ、今と倫理感が違いすぎて読みながら引いてしまった。出てくる医者も看護師も患者も全員好きになれないし共感できない。特に精神科医の伊良部に対しては「散々クズな言動や行動してるけど、これには何か理由があったりとんでもない名医だったりするんでしょ~?」というメタ的な読み方をしてしまったがゆえに期待外れ感があったのかも。シリーズ物で続きも出ているようだが、わたしは読まないかな。
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精神科医と患者の話。薬で抑えつけるのではなく、一見ぶっ飛んだ提案をしまくり、患者が戸惑いながらもいつのまにか症状を別視点から捉えられるようになり、普通の生活に近づいていけてる。人は誰しも特性がある。その人の立場に立って何に困っているのかよく聞いてあげて、聞いてもらうことで受け入れ...
精神科医と患者の話。薬で抑えつけるのではなく、一見ぶっ飛んだ提案をしまくり、患者が戸惑いながらもいつのまにか症状を別視点から捉えられるようになり、普通の生活に近づいていけてる。人は誰しも特性がある。その人の立場に立って何に困っているのかよく聞いてあげて、聞いてもらうことで受け入れられている安心感が生まれることは何より大きな力になるのだろうと思う。
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いったい何なのだ、この小説は――とにかく可笑しければそれでいいのか。第一話を読んだときの率直な感想は、そんな戸惑いだった。 しかし、読み進めるにつれて印象は大きく変わる。ただのユーモア小説ではない。そこには現代社会に対する、かなり辛辣な風刺が潜んでいる。 著者は奥田英朗。物語...
いったい何なのだ、この小説は――とにかく可笑しければそれでいいのか。第一話を読んだときの率直な感想は、そんな戸惑いだった。 しかし、読み進めるにつれて印象は大きく変わる。ただのユーモア小説ではない。そこには現代社会に対する、かなり辛辣な風刺が潜んでいる。 著者は奥田英朗。物語は短編連作の形式を取り、それぞれに“どこか壊れかけた”人物が登場する。 パニック障害から水泳依存に陥る大森和雄。 波風を避け続けた結果、極端な身体症状に苦しむ田口哲也。 過剰な自意識に翻弄される安川弘美。 携帯電話に縛られる高校生・津田雄太。 そして強迫神経症のルポライター・岩村義雄。 いずれも、現代社会において「ありそうだ」と思えてしまう設定ばかりだ。 ところが、彼らを診る精神科医・伊良部一郎だけは、まったく現実離れしている。常識の枠外にいるような人物で、言ってみれば“自己肯定感の塊”のような男だ。患者とは正反対の位置に立っている。 しかも彼は、いわゆる「治療らしい治療」をほとんど行わない。それでもなぜか、患者たちは回復へと向かっていく。 この奇妙な構図が示しているのは何か。 過剰に自意識を肥大させ、他者や社会の目に縛られている現代人の姿ではないだろうか。伊良部の無神経さとも言える自由さは、その対極として、むしろ一種の解毒剤のように作用している。 笑いながら読み進めているうちに、ふと自分自身のあり方を照らし返される。 本書の可笑しさは、そのまま現代への違和感の裏返しなのかもしれない。
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伊良部シリーズ第一作。破天荒な精神科医・伊良部のもとを訪れる患者たちを描いた連作短編集。 各話ごとに異なる症状や悩みを抱えた患者が登場し、その診療過程が描かれるが、物語の中心にあるのはむしろ医師である伊良部の強烈な個性である。常識にとらわれない言動や突飛な行動は一見すると無責任...
伊良部シリーズ第一作。破天荒な精神科医・伊良部のもとを訪れる患者たちを描いた連作短編集。 各話ごとに異なる症状や悩みを抱えた患者が登場し、その診療過程が描かれるが、物語の中心にあるのはむしろ医師である伊良部の強烈な個性である。常識にとらわれない言動や突飛な行動は一見すると無責任にも映るが、結果的に患者の心に変化をもたらしていく展開がユーモラスに描かれている。 一話完結の短編形式でありながら、それぞれにしっかりとしたオチが用意されており、読後感も軽やかで心地よい。文体も平易でテンポが良く、気負わずに読み進めることができる。 重くなりがちなテーマを扱いながらも、笑いと軽さで包み込み、読者にストレスを感じさせない構成は見事である。伊良部というキャラクターの魅力が際立つ一冊であり、シリーズの導入として非常に完成度の高い作品だと感じた。 星3にはしているがシリーズ通したら4に近いのではないかと期待。
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あらゆる悩みに対して、伊良部が思いもよらない方向から治療する話。本作に出てくる悩みは、現実世界の自分も少し悩んでいることであったため、自分の出来事のように読み進めた。 この作品は、そんな悩みに対して、あまり考えすぎないことの重要性を教えてくれたと思う。
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