犬と鬼 の商品レビュー
犬馬難し鬼魅易し
韓非吏の中に出てくるある画家に描くのに何が難しいかと偉い人が尋ねて、犬馬は難しく鬼や怪物は簡単てある、と答えたという。 そこからのタイトルと言う事で、どういう本かと思い、読んでみました。 偉い外人の先生が、高みから見物して、長々と日本の悪口を書き連ねている、そういう悪印象だけ...
韓非吏の中に出てくるある画家に描くのに何が難しいかと偉い人が尋ねて、犬馬は難しく鬼や怪物は簡単てある、と答えたという。 そこからのタイトルと言う事で、どういう本かと思い、読んでみました。 偉い外人の先生が、高みから見物して、長々と日本の悪口を書き連ねている、そういう悪印象だけが読後に残る文章でした。そういう偏った読み方は根本的に違うよ、と諌められたとしても、そう感じます。 皮肉で筆に任せて書いててさぞかし脳内物質で心地よく、ああ俺ってなんて優秀なんだろう、と楽しかったことでしょう。 文末に日本を憂え古い日本を愛するがゆえの辛口なんだ、みたいな事が書かれていますが、夢見る外人さんとしか聞こえません。 内容は私のような下層に生きる人間には理解の及ばない箇所も多く、感想もよく述べられませんが、この本で日本が1ミリでも改善されたのでしょうか。 出版からそれなりに時間を経て、著者自身がこの本を検証し、答えを聞かせてほしいものです
musicaweno
町のどこにいても 水の流れる音が聞こえてくる町 白山の麓にひっそり 横たわる町 郡上八幡町 町の至る所に流れる疎水に 手を浸した時の 水の心地よい冷たさが 何十年経った今も 忘れられない 表紙の信じ難い一枚の写真 その同じ郡上郡の大和村の 村里の裏山の山肌を覆い尽くすように ...
町のどこにいても 水の流れる音が聞こえてくる町 白山の麓にひっそり 横たわる町 郡上八幡町 町の至る所に流れる疎水に 手を浸した時の 水の心地よい冷たさが 何十年経った今も 忘れられない 表紙の信じ難い一枚の写真 その同じ郡上郡の大和村の 村里の裏山の山肌を覆い尽くすように コンクリートの擁壁 なんと醜悪な光景だろう こんな日本に なってしまった 誰が そうしてしまったのか 誰が 見過ごしてしまったのか 何も 言わないことは 自らも加害者に加担してしまうことになる 今 私ができることは 何だろう
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#英語 だと Dogs and Demons: Tales from the Dark Side of Japan by Alex Kerr 講談社ハードカバー版で #読了 文庫化(講談社学術文庫)されたようで素晴らしい! 奇妙なタイトルの本書が世に出たのは2002年。 書かれている内容のアップデートは必要だが、根本的な部分は変わっていない。読む価値あり!日本の異常さが再確認できた。 とりわけ表紙の写真のインパクトが強く、似たような風景を見つけるたびに本書を思い出す。 紹介したい箇所は多数あるが、そのうちのいくつかは以下のとおり。 教育システムが真に目指しているのは教育ではない。集団への服従であり、宮本(政於)の厳しいことばを借りれば「去勢」ということ(P297 ) 「日本のパラダイム」(略)の美徳は国民が大きな犠牲を払うことにより、国家の経済力が増してゆくこと…(P380 ) 「実」がないというのは現代日本のすべての事柄にも言える。土木工事(目的もなく進める)、建造物(周りの環境とニーズに無関係)、教育(歴史や方程式を暗記させ、独自の創造力や分析力を教えてない)、街並み(古きを壊す)(略)大学(就職までのつなぎ・社会に貢献しない)(略)官僚制(二―ズに関係のないところで金を使う)(略)環境省(環境保護に無頓着)…(P381 )
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日本の外からみた、日本の姿。ほんと、おかしいなと感じてたこと鋭く。 美しい日本を、壊す方ばかりで、 壊している昔の日本の幻影をみてて、 動かず、学ばず、ゆでがえる。 出来ることはないだろうか、いやしなくては。 日本の外に出ることも選択肢としてありなのかも、とも思う、キツい内容でし...
日本の外からみた、日本の姿。ほんと、おかしいなと感じてたこと鋭く。 美しい日本を、壊す方ばかりで、 壊している昔の日本の幻影をみてて、 動かず、学ばず、ゆでがえる。 出来ることはないだろうか、いやしなくては。 日本の外に出ることも選択肢としてありなのかも、とも思う、キツい内容でした。
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日本に住み日本を愛するが故に、今の日本をこころから案じて書かれた渾身の一冊と言っていいかも。 アメリカ人である著者:アレックス・カーが外から見える日本を日本人には書けない所まで指摘して書き上げた、日本への警告と受け止めました。 本当に今のままでは、本来の日本文化や自然は壊し、日本経済を破綻に追い込むコンクリートの構造物や地方の隅々に立て続けられる負の遺産と言っていい箱物の施設によって地方もどんどん疲弊していく様を彼はこころから案じて書いている。 国土を土建により壊し(整備しているという受取方もあるが)海や川をコンクリートで固め、環境は壊し、日本の文化さえも教育と共に均一化され右にならえと言えば全て右にならえという人間を作り、借金はどんどん膨らんで行っている。 結局この国は官僚が支配して箱物や土建に使うお金はジャブジャブ垂れ流し、その使い道はその目的以外には使えないため負の遺産として増え続け、それを維持するために地方までも負債を抱え続けて行っている。 そして、ありとあらゆる地方の果てまで使われる事も無い人も集まらないモニュメントが出来上がり、日本自体がおかしな国に邁進していると言う事を著者は警告しています。 確かに、日本はおかしな方向に進んでいるなと、この本を読んで行くに連れつくづく思わされました。 題名の「犬と鬼」は中国の故事で画家に犬と鬼はどちらが描きやすいかと聞いたら鬼の方が描きやすく犬は難しいと答えたという所から名付けたそうで、今の日本の官僚が描くモニュメントや箱物土建工事といった身近にない壮大なプロジェクトは鬼であり、空気のようにいつもそばにある日々の生活の保障とか町並みの整備とか本来生活に直結している易しい政策が意外と描きにくい犬だと著者は言っているようです。 官僚にやりたい放題鬼を描かせている日本がこれからどうなるのか!?15年以上前に書かれた本ですが、今の日本がどこまでそのまま転げ落ちて鬼ばかりになっているのか?この本を読んで思い浮かべてみるといいかもしれません。
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内容(「MARC」データベースより) 奇妙なモニュメントが都市の美観を破壊し、公共事業があらゆる自然を人口に変える。日本人にすら魅力的でなくなった日本を造ったのは誰か? 「美しき日本の残像」で新潮学芸賞を受賞した著者による痛烈な日本論。
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本当だ!「日本」ッテ救いようがない!!他の国はどうなんだろう!!!デモこんな日本でもチャンとした日本人が居ることに救われるかも!!!!私は何をしたらいい!!!!!この本の存在を広めよう・
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1度決めたことは、何があっても後戻りできない。一番の成功者は、たとえその成功を後押しした環境や状況が変化しても、その成功体験を捨てられず、次代における敗者となる。劇的な破滅はないだろうが、ぬるま湯の中で、静かにゆでガエルになるのを待つ状況。「実」から目をそらし続け、本質から逃れよ...
1度決めたことは、何があっても後戻りできない。一番の成功者は、たとえその成功を後押しした環境や状況が変化しても、その成功体験を捨てられず、次代における敗者となる。劇的な破滅はないだろうが、ぬるま湯の中で、静かにゆでガエルになるのを待つ状況。「実」から目をそらし続け、本質から逃れようともがく国。 日本とは本当に、そんなに救いようのない国なのか。実感として、この社会に対する生きにくさや、文化や歴史を忘れた風景、全てを子ども扱いし、平等に情けなく扱いたがる現代の空気に絶望感を感じていた時に、叔父から借りた本。 自分一人でこの状況を変えることなどできるわけもないが、せめて自分と周りの人たちには良い影響を与え、くだらない不幸と不満の牽制の輪から逃れることはできるのではないか?そのためには今何ができるのか? 世界を見ること。語学を学び、日本以外の情報を得ること。社会で少しでも上に行き、負の遺産を潰すこと。とりあえず他国よりマシ、と信じられているものの真実を探り、ただすべきをただしていく一助となること。 著者の視点はあまりにネガティブにすぎるところもあるかもしれないが、冷静に耳を傾けるべき点は多い。 もちろん、他国も日本とは違う多くの問題を抱えてはいるだろうし、その解決に苦心しているのも同じだろうと思う。だとすると、日本人としてできることは、日本としてのオリジナルの未来を見つけること。 あまりに色々考えさせてくれる本なので、自分で買って、再読したいと感じた。
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「美しき日本の残像」が良かったのでこちらも読んでみた。 日本への問題提起の本。そういうものは従来、経済や政治面での指摘が多かったが、アレックス・カー氏は文化面での造形が深いため、そちらの方からのアプローチであるのが新しい。 「犬と鬼」は中国の古典「韓非子」の中で皇帝が宮廷画家に「...
「美しき日本の残像」が良かったのでこちらも読んでみた。 日本への問題提起の本。そういうものは従来、経済や政治面での指摘が多かったが、アレックス・カー氏は文化面での造形が深いため、そちらの方からのアプローチであるのが新しい。 「犬と鬼」は中国の古典「韓非子」の中で皇帝が宮廷画家に「描きやすいものはなんであるか。描きにくいものはなんであるか」と質問すると 「鬼は描きやすく、犬は描きにくい」と答えたという故事による。 日本でいえば、住宅地の電線、山々にそびえた高圧電線はかくそうともせず(犬)、奇抜なモニュメントばかりつくる(鬼)といったところだそうだ。 この言葉には正直どきっとした。(自分の行動もそうじゃないかな) また「犬と鬼」のもう一つのテーマは「極端状態」の日本である。 日本はブレーキがききにくく極端に走る社会であるという指摘である。 日本が戦争に走ったのもそれだろうか? 本に挙げられている大量の事例はデータの信頼性に疑問がのこるためあまり評価できない。 海外出身の方で日本文化に造詣が深い方が日本信者にならずに新しい視点で客観的に愛情をもって日本に警鐘をならしてくれているのはありがたい。ずっと日本に育ったものには決して持てない視点だと感じた。 メモ:犬と鬼 自分の街の風景を観察してみよう。自分の家をみてみよう。
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主張の根拠が二次情報(アエラなど)によるところが多いけれど、問題の本質をついてると思う。10年たって、状況はあまりかわってない。
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