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犬と鬼 の商品レビュー

4.1

17件のお客様レビュー

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2011/09/25

厳しく、現実を突きつけられる。 日本的なる極端が、環境破壊・公共事業の加速を、欧米のそれよりも悲惨なものにしたのか。 ○海外からの目を入れる、そのための情報公開 ○「実」がないために「鬼」のモニュメントをつくってしまう。「実」は何か、考えなければならない。

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2019/01/16

内容は日本はお先真っ暗です、という話だったけど、確かにふるさとの風景がどんどん変わっていったりしている現実はある。ダムとか公共工事を無くしてもやっていけるようにならんのかな…。

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2010/07/11

数年前に読んで感銘を受けた本を読み直した。この本の影響かどうかはわからないけど、現在の状況を見ると書かれている内容が良い方向に少し向かっている。ほんのささやかかもしれないけれど変化がある。  今の私に何ができるのかわからないが、何かをしなければいけないことだけは間違いない。それは...

数年前に読んで感銘を受けた本を読み直した。この本の影響かどうかはわからないけど、現在の状況を見ると書かれている内容が良い方向に少し向かっている。ほんのささやかかもしれないけれど変化がある。  今の私に何ができるのかわからないが、何かをしなければいけないことだけは間違いない。それは10年後、20年後のこの国の人達の為に。皆が半歩歩めば大きな一歩に近づく筈だ。  このような事態を招くのは人間の欲だ。それ自体は生物として当然のことかもしれない。問題は、どこで良しとするか。まさしく「足るを知る」ことだ。

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2010/06/15

著者のアレックス・カーが若い頃に日本を旅し記した美しき日本の残像も外国人青年であった視点から物凄い洞察と日本に対する愛情で満たされていたが、成熟した後に書かれた本書は前書を上回る素晴らしい内容であった。 外国人による日本論だが、ここまで日本社会を理解し現代日本について解析された内...

著者のアレックス・カーが若い頃に日本を旅し記した美しき日本の残像も外国人青年であった視点から物凄い洞察と日本に対する愛情で満たされていたが、成熟した後に書かれた本書は前書を上回る素晴らしい内容であった。 外国人による日本論だが、ここまで日本社会を理解し現代日本について解析された内容は他にない。よくありがちな知ったかぶりの外国人による主観で日本社会を揶揄した要素は一切なく、日本人が喪失した心の在り方や現代日本が直面する諸問題を洗いざらいに告発し、尚且つ日本人がそこに至ってしまう精神構造の発見は素晴らしい成果であった。 完成までに六年の歳月をついやした内容は圧倒的でした。

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2009/10/04

日本の高度経済成長期から自然を壊してきた、その傷跡に心を痛める、親日派アレックス・カー。 ちょっと大人になれます。

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2009/10/04

「情熱大陸」で作者を知り興味を持って読んだ本 ゼミ試の際にも活用させてもらった 日本文化の崩壊を危惧する米国人の方の著書

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2009/10/04

 タイトルの『犬と鬼』は中国の古典『韓非子』に出てくる故事だそうだ。宮廷画家が言った「犬は描きにくく、鬼は描きやすい」という言葉から、現代の諸問題の基本的な解法は地味なだけに難しいが、派手なモニュメントに金をつぎ込むのは簡単なことを表現している。  こうした見方を通して現在の日本...

 タイトルの『犬と鬼』は中国の古典『韓非子』に出てくる故事だそうだ。宮廷画家が言った「犬は描きにくく、鬼は描きやすい」という言葉から、現代の諸問題の基本的な解法は地味なだけに難しいが、派手なモニュメントに金をつぎ込むのは簡単なことを表現している。  こうした見方を通して現在の日本の姿を見事に描き出している。日本の行政はいったん進路を取り始めると過剰次元に行き着くまで継続するという指摘は数々のダムをはじめとする巨大公共事業がそれを具体的に証明している。  また、あらゆる分野の情報が巧みに操作されているため、日本は嘘か真かつかみようのない世界になっているというのもうなづける。  医学とバイオテクノロジーという成長産業に乗り遅れた日本は、多くの産業でそこそこの水準を保ってはいるが、どの分野でも先頭を走っていないという。日本に長期滞在する欧米人は減少し、短期間日本で勤めて小金を稼ぎ、すぐに出て行く人が増えているというのも、日本という国に魅力がなくなっている表れだろう。  『日本が立ち戻らなくてはならないのは日本独自の精神』という著者の言葉をあらためて噛みしめたい。

Posted byブクログ