ルーシーの膝 の商品レビュー
原著は2000年刊。裏話や自伝的エピソードも入れ、エッセイ風に古人類学研究を振り返る。2000年までの発掘・発見の要点を知るには手ごろな1冊。 人類がアフリカの大地溝帯の東側のサバンナで進化したとする自説(「イーストサイド・ストーリー」説)も紹介しているが、これはご愛嬌(その後本...
原著は2000年刊。裏話や自伝的エピソードも入れ、エッセイ風に古人類学研究を振り返る。2000年までの発掘・発見の要点を知るには手ごろな1冊。 人類がアフリカの大地溝帯の東側のサバンナで進化したとする自説(「イーストサイド・ストーリー」説)も紹介しているが、これはご愛嬌(その後本人がこの説を撤回している)。発見されている古人類は研究者によってさまざまな名前(学名もどき)で呼ばれ、推測される系統樹、すなわち人類進化のシナリオもどんどん書き換えられてゆく。混乱や錯綜もあるが、エキサイティングであり続ける研究分野だ。 いま読んでも印象的なのは、ネアンデルタール人が難癖をつけて貶められていることに強く憤っている点。そうした不公正さを指摘した研究者はその頃ほとんどいなかった。その後、mDNAや核DNAの解析によって、彼らがわれわれホモ・サピエンスと交雑していることがわかり、さまざまな文化的遺物も発見された。そしていまネアンデルタールブームの到来。 著者イヴ・コパンは2022年6月に87歳で亡くなった。こうした研究の展開を見ることができたことになる。
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タイトルのルーシーに関わる調査過程や結果を述べているのは僅かに5章のみで。 残りは筆者の自伝であり、フランスの人類学の歴史です。 研究者などの固有名詞が多く、情報量に対して非常に読み辛い本でした。
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1 「前人類」 2 人類 3 歴史的展望 4 自伝 5 化石としてのルーシー 6 象徴としてのルーシー
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