1,800円以上の注文で送料無料

百鬼園随筆 の商品レビュー

3.8

68件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/07/01

淡々とした内容で退屈な話も結構ある。 解説に書いてある百閒の特徴が的を射ている。 「このあたりから、すっかり百閒の作品の世界そのままになっているではないか。事実をくわしく述べているだけなのだ。 (中略) 日常というものは存外迷宮めいたものであって、百閒はそこのところをたんたんと描...

淡々とした内容で退屈な話も結構ある。 解説に書いてある百閒の特徴が的を射ている。 「このあたりから、すっかり百閒の作品の世界そのままになっているではないか。事実をくわしく述べているだけなのだ。 (中略) 日常というものは存外迷宮めいたものであって、百閒はそこのところをたんたんと描写した作家だったのだ、ということも言えよう。」 中盤の借金にまつわる話、貧乏五色揚(その中でも特に「無恒債者無恒心」)が面白い。

Posted byブクログ

2020/01/18

外出中の暇つぶし用にずっとバッグに入れてました。 内田百閒は『御馳走帖』を読んだときも似たようなことを思ったけど、子どもの頃のエピソードは無邪気でかわいいのが多いけど、大人になってからのは… そうとうめんどくさくてやばいやつやな… ていう印象…だな… いやそれが随筆のネタになって...

外出中の暇つぶし用にずっとバッグに入れてました。 内田百閒は『御馳走帖』を読んだときも似たようなことを思ったけど、子どもの頃のエピソードは無邪気でかわいいのが多いけど、大人になってからのは… そうとうめんどくさくてやばいやつやな… ていう印象…だな… いやそれが随筆のネタになってて面白くて創作も混ざってるんだろうしそれならいいんだけどほんとにこうなら…すごい人だよ…帽子が欲しい話とか、借金の話とか、鶏の殻のとかさ そうそう、これ(この版?)表紙がいいよね。芥川龍之介が描いた鼻から内田百閒が出てる内田百閒?なにこれ?かわいすぎない??

Posted byブクログ

2019/03/25

内田百閒のまさにエッセイ。書名まんま。 借金に奔走する話と教師としての話が多い印象。借金話でなんとなく物悲しい気持ちになったと思ったら、百閒先生の(文字通り)転んだ話連発で、この流れ、天才的だと思った。 表紙の絵は、なんだこれと思ってたら芥川龍之介の絵だという。ああ、なるほど...

内田百閒のまさにエッセイ。書名まんま。 借金に奔走する話と教師としての話が多い印象。借金話でなんとなく物悲しい気持ちになったと思ったら、百閒先生の(文字通り)転んだ話連発で、この流れ、天才的だと思った。 表紙の絵は、なんだこれと思ってたら芥川龍之介の絵だという。ああ、なるほど…

Posted byブクログ

2019/01/09

最初の随筆は高品質文芸と読み下せたが 中盤以降はブンガクセカイに入ってついていけない 読解力でなく背景知識量の問題であり いっぱんじんにとってみりゃあ明治文学研究者の専門書にしか見えません

Posted byブクログ

2018/11/12

変な表紙だなあと思ったら芥川の落書きだそうで(笑) 全体的な緩さと云うか脱力感が表紙からビッシビシ伝わってきますが、その通りの一冊でした。主に、借金の話や、返済の話や、金策の話や、まあ、借金の話が殆どな訳ですが。 百閒先生かわいすぎやろー!!

Posted byブクログ

2018/10/29

内田百間の本を久々に読む。借金話は、何か実感がこもっていて、途中何度もクスッと笑ってしまった。普段、あまりない感覚。

Posted byブクログ

2018/01/17

初読。 パソコンでは変換できない字の著者、随筆が有名という前知識で読み始めた。短くて分かりやすい。くしゃみ、いびき、あくびといった人の生活の話が俗っぽくて面白い。 後半は借金の話ばかりになってだんだん飽きてきてしまった。

Posted byブクログ

2017/09/24

出来がどうという問題でなく、当方に合わなかった、文章が。読んだタイミングが悪かったかなぁ、、、 故にあまりどうこう感想がないんですな、ほんとは合うと思っておったんですが、この作家と当方は。ちょっと残念、、、

Posted byブクログ

2017/09/03

百閒との出会いは「鉄道」だったが、積読の『阿房列車』ではなく本書から読了。新かな遣いで新潮文庫から出版された本書は、カバーの手触りも他の本とは異なっていて何とも良い感じだ。著者の気難しさは写真を見ても想像される。そんな彼が、こんな面白い文を書くギャップが良い。前半の随筆は、現代で...

百閒との出会いは「鉄道」だったが、積読の『阿房列車』ではなく本書から読了。新かな遣いで新潮文庫から出版された本書は、カバーの手触りも他の本とは異なっていて何とも良い感じだ。著者の気難しさは写真を見ても想像される。そんな彼が、こんな面白い文を書くギャップが良い。前半の随筆は、現代では何の変哲もない文章に見えるが、当時は度肝を抜くようなものだったのだろう。漱石の弟子ということだが、師事する以前から漱石と同じ匂いを持っていたのではないかと想像する。借金に関する記述は、読み手のほうが追い詰められて不安になってくる。

Posted byブクログ

2016/11/13

理屈っぽくて、筋が通っていそうで通っていない。その、なんだか不思議な感じ。日常の風景のはずなのに、少しずれているような。世界はきっと、見る人によって様々な様相を呈しているのだ。

Posted byブクログ