メドゥサ、鏡をごらん の商品レビュー

井上夢人(著者)

2009/10/04

作家が自分をコンクリート詰めにして自殺した。
娘の婚約者が謎を解くために作者の最後の原稿を探し始めるが・・・。
引き込まれました。
どうなるんだ〜どうなるんだぁぁ〜〜と最後まで読んだら・・・「ほぇ？？」
こういうラストかぁ〜。
夢の中の話みたいだ・・・。

2011/01/14

心底怖いと思った。
読み終わった後に鏡を見るのが怖くなる作品。

作家・藤井陽造は自宅のガレージでコンクリートを満たした木枠の中に全身をセメントで塗り固め絶命しており、遺体の傍には「メドゥサを見た」というメモの入った薬瓶が残されていた。

事実と夢がぐるぐると反転しあいながら何が本当なのか解らなくなってしまう。
井上夢人は、岡嶋二人が独立して二人になりその片割れである。

2009/10/04

最近、ハマり気味の井上夢人の作品です。
彼女の父であり、作家の不審な死の謎を探し出す主人公の、恐怖の連鎖。自分が誰で、いまがいつで、ここがどこなのか。戦慄のホラー。
｢とにかく恐い。リングより恐い。｣らしいですよぉ。

2009/10/04

怖いです。何となく怖いです。現実に起きたらどうなるだろう？周りからどう見られるか怖いものです。始まりは「作家、藤井陽造はコンクリートを満たした木枠の中に全身を塗り固めて絶命していた」事から始まります。どうして、そんな死に方をしないといけないのか。その謎のところに「メドゥサを見た」と言うメモが遺体のそばに残されていたのです。この謎を解くために、藤井の娘とその婚約者がある原稿を探し始めると、、、、、いくつかのおかしな点が、、そのうち恐怖に。最後まで謎は分からないままでしたが（細かい点では不明な点はいまだに多いですが）、それに増した怖さで、ミステリーよりもホラー小説のほうが合っているかも。久しぶりに一気に読める作品でした。
2002.12.30

2010/04/19

作家・藤井陽造は自宅のガレージでコンクリートを満たした木枠の中に全身をセメントで塗り固め絶命しており、遺体の傍には「メドゥサを見た」というメモの入った薬瓶が残されていた。藤井の娘である菜名子の婚約者である私は、生前、陽造氏が200頁にものぼる原稿を書いていた事を知り、その原稿の探索を始める。
唯一の手がかりである陽造の日記に記された“石海”が長野に実在する場所だと突き止めた私は、菜名子との奇妙なすれ違いが気になりつつも、陽造の足取りを追うようにしてその場所へ赴いた。

ヘタに粗筋を書くとネタバレになるのでこの辺りで止め。
でもって、この小説は感想が非常に書きにくいです。一言「読んでください」というしか（笑）
面白くてサクサク読めるので私個人としてはお勧めですが、好き嫌いが別れる小説でもあるかな。
ミステリーというよりホラーという感じですので、理論的解決が好きな人にはウケが宜しくないと思われます。なので「何だよこれ。ペッ」という感じになるかも。
かといって、リングのようにホラー色が凄いか、と問われればそれほどでもない。心理的なホラーでも無いし……。確かに“出る”ちゃー“出る”んだけどねぇ……。

折原一のような叙述っぽさを醸し出しつつ、始末の仕方がホラーという感じの小説ですね。ポコポコと解明しない謎が出て来て、いかにもホラー的な始末の仕方なのだが、最後の〆は綺麗にオチてます。これはとても美しいです。物語的には環を絶ったという感じにしてありますし、構成的には環になってるという具合ですから。
後半になればなるほど頭の中がウニってくるが、オチが見えた時、色々想像できて楽しいです。
でもまぁ、メビウスの帯かクラインの壺かウロボロスの蛇といった感じですけど（笑）

“フォントがどうして、明朝じゃなく太明朝なんだよ。読みにくいッ”と思ったが、その理由が判った瞬間、やられた感マックス。

2013/07/06

評価が良かったので買ってみました。
思っていたより面白くはありませんでしたがドキドキは伝わりました。