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細川ガラシャ夫人 の商品レビュー

3.6

9件のお客様レビュー

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2023/07/17

明智光秀の家臣でありひそかに玉子に思いを寄せていた初之助の想いが一切玉子に伝わらなかった。そういう関係性好き 個人的な推しは、玉子はもちろん、佳代と煕子 戦いでの殺し合いとか疑い合いが教科書で触れるよりもずっとそれぞれの家長の覚悟とか愛が関わっているのね。裏切っていないか推し量る...

明智光秀の家臣でありひそかに玉子に思いを寄せていた初之助の想いが一切玉子に伝わらなかった。そういう関係性好き 個人的な推しは、玉子はもちろん、佳代と煕子 戦いでの殺し合いとか疑い合いが教科書で触れるよりもずっとそれぞれの家長の覚悟とか愛が関わっているのね。裏切っていないか推し量るために、嫌疑のある武将の家族を主君へ差し出すっていう制度が地獄すぎる。あの場面で玉子を人質に出していれば...!ってなった 細川忠興の玉子への愛し方は異常とか狂気的だなって思ってて、最初はここまで愛してくれる夫はこの時代そうそういないし、幸せだなーって感じていたんだけど、 玉子が忠興に信仰を告白した時、侍女の鼻と耳をそぎ落とすエピとか朝餉に髪の毛が混入していたから厨当番?の首を玉子にあげたエピとか、愛とか関係なく愛した人以外への心の傾け方どうなってんの笑 明智光秀にしろ石田三成にしろ悪者ポジションだと思われる人って、語り手が誰の臣下なのかによってかなり本人の印象変わるよなー。今回は明智光秀の娘目線だったから明智光秀については家族思いの忠義固いお父さんっていう印象だし、人質を差し出せと言った石田三成は間接的に玉子を殺した最悪な人の印象。 反対に、「関ケ原」の映画を見た時は、島左近とか大谷刑部とか三成の家臣目線とかだったからこんなに忠義を尽くした人だったんだ!感激!って思ってた私笑 氷点の時も、キリスト教の根本の原罪について深く書いてあって、この細川ガラシャ夫人でも人が生まれながらにして持つ罪についていろいろ問答してたな。三浦綾子さんの考えをもっと知りたいと思った。

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2012/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

苛烈な戦国時代に生き、男たちの野望に翻弄されることなくその信仰をまっとうしたガラシャ夫人の生涯を描く歴史長篇

Posted byブクログ

2012/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「三日天下」の明智光秀の娘 玉子の一生。  人の幸せって、自分の気持ちに正直あることなのか、生きながらえることなのか、愛する人が喜ぶことをすることなのか、いろいろ考えちゃう作品です。

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2012/02/06

細川忠興の妻であり、キリシタンでもあった玉(ガラシャ)が主人公の小説です。 若干、主人公である玉に偏った解釈が見られましたがそれでも十分面白いです。 しょっぱなから明智夫婦のラブラブっぷりにやられた。

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2010/11/21

ガラシャの生き方がとても良く描かれていると思います。 三浦綾子さんの作品の中で、最も好きな1冊です。

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2010/05/16

劇楽「細川ガラシャ」を演奏した事で、何か一冊読んでみたいなぁと思ってたまたま見つけたのがこの本。 (普通、逆ですね…) お玉は私のイメージとは異なり、結構気の強い女性として描かれていました。 (勝手に、物腰柔らかでか弱い人かと想像していました) 女性視点での戦国時代が背景とし...

劇楽「細川ガラシャ」を演奏した事で、何か一冊読んでみたいなぁと思ってたまたま見つけたのがこの本。 (普通、逆ですね…) お玉は私のイメージとは異なり、結構気の強い女性として描かれていました。 (勝手に、物腰柔らかでか弱い人かと想像していました) 女性視点での戦国時代が背景としてあり、女性の複雑な気持ちや悩みが細かに描写されていました。 たまに出てくる男女の事は、女の子受けしそうな甘い感じでしたね。 冒頭の、お玉の母が光秀に嫁ぐ時のエピソードとか。忠興がお玉に送った金のカルタとか。 運命に翻弄され様々なことを経験していく中で、信仰に光を見出していき、徐々に身分の隔ての無い愛にあふれる生活を送るようになるのですが、私自身が無宗教なのでこのあたりの境地は正直分かりません。 けれど戦乱の中、自らの苦しい思いが救われたのなら、手段が何であれ、お玉にとっては良かった事なのでしょう。 ただ、巻き添えに鼻とかそがれちゃった侍女達はかなり気の毒…。 時代は移り変わっても、人の思いには大差ないなぁと感じました。

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2009/10/04

並行して読んだ「千利休とその妻たち」の前に書いたという 作品。作者も時代も被るため、作者の好意的な人物・反意の人物・・と 描写が一貫しており、楽しめた。 細川ガラシャ夫人のその名前は学生時代に 誰もが忘れられない人だったのではないか。が、 彼女の人生に関して触れたのは今回が初め...

並行して読んだ「千利休とその妻たち」の前に書いたという 作品。作者も時代も被るため、作者の好意的な人物・反意の人物・・と 描写が一貫しており、楽しめた。 細川ガラシャ夫人のその名前は学生時代に 誰もが忘れられない人だったのではないか。が、 彼女の人生に関して触れたのは今回が初めて。 どのような時代も、どのような文化でも 人間としての本質は同じではないのだろうか。

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2009/10/04

細川ガラシャがどうやって信仰に目覚めたのか、の部分は結構あっさりと書かれてる印象。と言ってももちろん色々な要因や信仰にすがる他無いような追いつめられ方もするんだけど、彼女が信仰者になるのはもう決まり事のように、すんなりと。 実際の彼女の人生でも受洗するのは死の数年前だし、キリシ...

細川ガラシャがどうやって信仰に目覚めたのか、の部分は結構あっさりと書かれてる印象。と言ってももちろん色々な要因や信仰にすがる他無いような追いつめられ方もするんだけど、彼女が信仰者になるのはもう決まり事のように、すんなりと。 実際の彼女の人生でも受洗するのは死の数年前だし、キリシタンとしての細川ガラシャの話と言うよりは、細川玉子と彼女が生きたその時代についての方が楽しめて読めた。当時の複雑に絡み合った姻戚関係ってのは、それだけでも興味の対象になる。 初之助についてはちょっと不完全燃焼。忠興との対比なんだろうけど、自分を初之助に投影しちゃうとやっぱり浮かばれない。というか、俺には無理、みたいな。

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2009/10/04

三浦綾子×細川ガラシャという組み合わせに興味津々。大河ドラマをぎゅっと凝縮したように思いましたが、もう少し突っ込んでいてもよかったかも。あっさりとした内容でした。でも文章でぐいぐい読ませていくその力量に脱帽です。

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