届かなかった手紙 の商品レビュー
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遠距離の往復書簡ということで『チャリング・クロス街84番地』のような心温まる結末になってほしいと願いながら読んだが、やはり甘くはなかった。アメリカとドイツを結ぶ友情、からの急展開。短いなかに時代のうねりと絆の脆さが凝縮されている。 読後思い出して『あの頃はフリードリヒがいた』のラストシーンを確かめた。良心を持つも地獄、持たぬも地獄。誰もが苦しみのなかにいた。
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何という復讐! “ADDRESS UNKNOWN”で、「届かなかった手紙」ってことなんですね。 片方の高揚と、反比例するようなもう片方の絶望と。 やりとりされる言葉の裏にあるそれぞれの気持ちが、目に見えるようでした。
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こわかった。 壊れていくのは殺される側だけじゃなくて、殺す側だけでもなくて。 「ふつうのひと」がごく自然にのみこまれてゆくから、こんなことはあっちゃいけない。
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本の設定はおもしろいのだが、もうちょっとボリュームが欲しかったです。 あっという間に読み終わってしまいました(^^;
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