ハイペリオンの没落(下) の商品レビュー
SFという枠を超えた名作。『ハイペリオン』の枠構造物語で各人が語った物語で示された様々な謎と、その連関が人類最大の危機が到来する短い時間の中で一気に解決する緻密な構成と筆力に感嘆する。
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連邦ウェブの全面戦争を仕掛けたのはアウスターではなかった。詩人キーツが知るコアの真意。ハイペリオンで明かされる真相。生まれるのは人類の神か、人工知能たちの神・究極知性か。話が多岐にわたり読みにくいし、ロジックが強引すぎてわかりにくいのだが、最後まで読まざるを得ない緊張感。すごい筆...
連邦ウェブの全面戦争を仕掛けたのはアウスターではなかった。詩人キーツが知るコアの真意。ハイペリオンで明かされる真相。生まれるのは人類の神か、人工知能たちの神・究極知性か。話が多岐にわたり読みにくいし、ロジックが強引すぎてわかりにくいのだが、最後まで読まざるを得ない緊張感。すごい筆力。
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一体どんな結末になるのかはらはら、わくわくしながら、どんどん読みすすみました。 時間、空間、人間を超越した存在の行方、これだけ各登場人物の背景がしっかり書かれていて、そのどれもが見事に溶け合って一つの物語を紡いでいることに感動しました。 一番良かったのは、単なる宇宙戦争や、登場...
一体どんな結末になるのかはらはら、わくわくしながら、どんどん読みすすみました。 時間、空間、人間を超越した存在の行方、これだけ各登場人物の背景がしっかり書かれていて、そのどれもが見事に溶け合って一つの物語を紡いでいることに感動しました。 一番良かったのは、単なる宇宙戦争や、登場人物描写だけで終わっていないことです。根底には、人間がどこから来て、どこへ行くのか、という作者の問いかけが存在しています。私も、物語を読み進めていく中で、一緒に考えていました。
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SFに関して詳しいわけではないが、SFの王道的展開になっていると思う。それでも引き込ませるプロット、そして訳は素晴らしい。ばらばらだった話が一本になっていく様は目を離せない。
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シリーズ第2部の下巻。巡礼者を取り巻く環境についての話が結構多くて、その部分の変化が非常に激しい。 個人的には、よくわからなかった。巡礼の旅が、結局政府の方針とどの程度影響しあっているのかがよくわからない。確かに関係があるのは事実ではあるけど、それが政府の行動の指針と何の影響があ...
シリーズ第2部の下巻。巡礼者を取り巻く環境についての話が結構多くて、その部分の変化が非常に激しい。 個人的には、よくわからなかった。巡礼の旅が、結局政府の方針とどの程度影響しあっているのかがよくわからない。確かに関係があるのは事実ではあるけど、それが政府の行動の指針と何の影響があるのかさっぱりだった。政府ってその程度のことで方針変えちゃいかんでしょと個人的には思う。また、終わり方が唐突過ぎる気がする。巡礼者たちのボスがそんな倒し方でいいのか?、というかなぜそんな風に倒せるのかさっぱりだった。 世の中の評価は高いらしいが自分には理解できない部分が多かった。疲れるので、続きはご馳走様です。 2010.07.17読了
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ハイペリオンシリーズは、「SFを読んできたご褒美」なのだという そうかもしれない、ここに至ってやっとわかったよ、ものすごい傑作だわこれ 息もつかせぬ展開、こんなに面白い!とページをめくる手が止められなかったのは久しぶり! むっちゃくっちゃ面白かった! フィドマーン・カッサードが好...
ハイペリオンシリーズは、「SFを読んできたご褒美」なのだという そうかもしれない、ここに至ってやっとわかったよ、ものすごい傑作だわこれ 息もつかせぬ展開、こんなに面白い!とページをめくる手が止められなかったのは久しぶり! むっちゃくっちゃ面白かった! フィドマーン・カッサードが好きだなあ テクノコアの陰謀、雲門、聖十字架、シュライク―苦痛の神、テイヤール的進化論(オメガ・ポイントへ)、優美きわまりないアウスター、苦悩するマイナ・グラッドストーン… もう一回、この本を読んでなかった自分に戻ってわくわく感を味わいたいくらい
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前作『ハイペリオン』で張られた多くの謎への回答が示される。既存のSF小説の中でもオールタイムベスト5に入る傑作。
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何よりも冒頭にショックがある。前作「ハイペリオン」はこの書き手の夢の中でのことだというのだから。(同じレベルのショックを続編の冒頭でもやられる。しかし、まったく違う方法で。) 想像力、というもののすごさについて考え込んでしまう話だ。トールキンの「指輪物語」もすごいけれど、あれは歴...
何よりも冒頭にショックがある。前作「ハイペリオン」はこの書き手の夢の中でのことだというのだから。(同じレベルのショックを続編の冒頭でもやられる。しかし、まったく違う方法で。) 想像力、というもののすごさについて考え込んでしまう話だ。トールキンの「指輪物語」もすごいけれど、あれは歴史、言語に秀でた人による作品である。こちらは想像力に秀でた人による作品である。おかげで精霊のようなものもオークのようなものも登場するけれど、まったくその形が伝統的ではない。恐ろしい想像力だ。 翻訳の単行本が出る時はまだかまだかと思い、出版されるや続きを読んだ。今回は「続けて」読んだ。おかげで細部を忘れることなく読むことが出来た。すごい話だ。 とはいえ、現状の人類はたかだかこのレベルである。紛争のひとつも解決できない。もしもこんな人類がこの本に出てくるような事態に対処しなければならないとしたら、目も当てられないな、と思う。それだけは確かだ。 さて、文庫だからこそかもしれないが、続いて続編「ハイペリオン」に進みたい。ここで登場するヒロインが無茶苦茶キュートなのだ。しかも、前作からつながる重要な人物につながっているのだけれど。
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圧倒的なクライマックス。 もうこれに尽きると思います。下巻のこのスケール感には終始圧倒されっぱなし。分厚い本ですが、あっと言う間に読み上げてしまいました。 展開の面白さ、結末のスケール感。これほどの作品はそうそうありません。読み終わった後の余韻もたまらなく心地よいです。 ...
圧倒的なクライマックス。 もうこれに尽きると思います。下巻のこのスケール感には終始圧倒されっぱなし。分厚い本ですが、あっと言う間に読み上げてしまいました。 展開の面白さ、結末のスケール感。これほどの作品はそうそうありません。読み終わった後の余韻もたまらなく心地よいです。 この後に『エンディミオン』と『エンディミオンの覚醒』という続編が続き、これにてハイペリオンシリーズはひとまず完結となるのですが、個人的にはこのハイペリオンの没落がシリーズでは一番好きですね。 エンディミオンシリーズも面白くて好きではあるのですが^^;
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だんだんと謎が解き明かされていきます。しかし銀河連邦は崩壊の危機に瀕していました。連邦崩壊を食い止められるのだろうか!
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