見知らぬ妻へ の商品レビュー
浅田次郎の、傑作短編集。 著者の短編は常々至宝だと思っているが、人情味を残しつつ、ハードボイルド色の強い話を集めた本作は、登場人物がクールで、結末もドライ。 非常に話に引き込まれ易く、結末までで色んな感情を強く揺さぶられ、興奮させてくれる。 特に好きなのは「スターダスト・レビュー...
浅田次郎の、傑作短編集。 著者の短編は常々至宝だと思っているが、人情味を残しつつ、ハードボイルド色の強い話を集めた本作は、登場人物がクールで、結末もドライ。 非常に話に引き込まれ易く、結末までで色んな感情を強く揺さぶられ、興奮させてくれる。 特に好きなのは「スターダスト・レビュー」で、個人的には、過去に読んだ単品の短編作品で最高傑作だと思っている。 何度読んでも、唸ってしまう。 5
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そういえば浅田次郎さんてこういうやさしいテイストもあったなと思い出させられる さみしさと幸福はいつも紙一重
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大人の童話という感じだろうか。悲しく、とても美しい物語ばかり。美しいというのは、絶望のなかでも人としての矜持を忘れないということだろうと思う。ベースになっているのは、Oヘンリの短編ではないだろうか。
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初めての浅田次郎著。せつない短編小説の数々に心打たれる。非現実的な世界観の中で、人としての現実的な日々の苦悩や悲しみ、純粋な人間愛などが描かれている。個人的には、スターダスト・レビューと金の鎖が良かったかな。
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8つの物語が入った短編集。浅田次郎の作品は初です。 どれも切ない物語で、しみじみとしました。「うたかた」が一番良かったです。
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内容(「BOOK」データベースより) 新宿・歌舞伎町で客引きとして生きる花田章は、日本に滞在させるため偽装結婚した中国人女性をふとしたことから愛し始めていた。しかし―。(表題作) 才能がありながらもクラシック音楽の世界を捨て、今ではクラブのピアノ弾きとして生きる元チェリストの男の...
内容(「BOOK」データベースより) 新宿・歌舞伎町で客引きとして生きる花田章は、日本に滞在させるため偽装結婚した中国人女性をふとしたことから愛し始めていた。しかし―。(表題作) 才能がありながらもクラシック音楽の世界を捨て、今ではクラブのピアノ弾きとして生きる元チェリストの男の孤独を描いた「スターダスト・レビュー」など、やさしくもせつない8つの涙の物語。
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5年前に離婚し、新宿・歌舞伎町のボッタクリバーで客引きをしている花田章は、 手配師の土橋に頼まれて、中国人女性と結婚する。しかし中国人女性をふとしたことから愛し始め、ストーリーが展開する。 表題作のほか、浅田次郎らしいやさしくもせつない8つの物語。 絶対に感動します。とにかく...
5年前に離婚し、新宿・歌舞伎町のボッタクリバーで客引きをしている花田章は、 手配師の土橋に頼まれて、中国人女性と結婚する。しかし中国人女性をふとしたことから愛し始め、ストーリーが展開する。 表題作のほか、浅田次郎らしいやさしくもせつない8つの物語。 絶対に感動します。とにかく読むことをおすすめします。
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八つの作品からなる短編集。どの作品もせつなくてやるせなさを感じさせるんだけど、もっと素直になれば良いのになんて思ってしまうのも事実。カッコつけるのも悪くないけど、自分の中では多少の苛立ちが残ってしまいました。
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師走の風に追いつかれた東京にいる大人も この物語でなにかを気付かされるとすれば、それは抗うことのできない選択のなかに、自分への厳しさは貫く。甘さは許されない。といった感じに思いました。 物語の結末が非情であるのは、人には、そういった抗う事の出来ない選択があり、じわっとくる熱さを持...
師走の風に追いつかれた東京にいる大人も この物語でなにかを気付かされるとすれば、それは抗うことのできない選択のなかに、自分への厳しさは貫く。甘さは許されない。といった感じに思いました。 物語の結末が非情であるのは、人には、そういった抗う事の出来ない選択があり、じわっとくる熱さを持つ。
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短編集。 この中の「うたかた」という作品をラジオで朗読してるのを聞いて興味をもちました。 移り行く時代の寂しさ、自分にとっての幸せとは何か。 作品自体は暗さや深刻さは無く、優しい風を感じるような作品でした。
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