科学者のためのポスターセッションガイド の商品レビュー
初めてのPSのために参考した。 PS控えてる人は読むべき。特に理系の方。人にわかりやすく伝える意思が感じられない方が多すぎます。同じプレゼンでもパワポとポスターでは意識するべき点は変わってきますよ。
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学会や研究会では、壇上での口頭発表のほかに、「ポスターセッション」と呼ばれる方法がよくとられます。畳1枚くらいのサイズに研究成果をまとめて、指定された時間にその前に立って質問に答える、という方法が一般的だと思います。 本書は、そのポスターセッションについて、ポスターの作製か...
学会や研究会では、壇上での口頭発表のほかに、「ポスターセッション」と呼ばれる方法がよくとられます。畳1枚くらいのサイズに研究成果をまとめて、指定された時間にその前に立って質問に答える、という方法が一般的だと思います。 本書は、そのポスターセッションについて、ポスターの作製から当日の発表、さらにはセッションの主催など、さまざまな視点から具体的なノウハウを解説していたガイドブックです。 個々のガイドは非常に具体的で、しかも上手なポスターの見本だけではなく、失敗例も写真付きで示されています(15.よくあるポスターデザインの失敗例)。面白くて、しかもたいへん実用的な本と言えます。 とは言え、近年では、プレゼンテーションソフトで作成した原稿を印刷して、それを並べて見せるというタイプのポスター発表もよく見られます。本書ではこうした状況には対応できておらず、直接線を引いたり、プリントアウトした素材を切り貼りしたり、という方法がとられている。したがって現在では、本書よりももむしろ、プレゼンテーションソフトやDTPソフトなどの解説本・マニュアル本の方が、見栄えのよいポスターを作るうえでは直接役立つかもしれません。 それでも、本書に示された、見やすく内容が伝わりやすいポスターを作るための基本的な考え方や、セッションに臨む心構えなどのように、現在でも参考になる記述は少なくありません。私自身、ある学会でポスターセッション形式に初挑戦したときには、実際はプレゼンテーションソフトのポスター作製となりましたが、その際にも本書は非常に参考になりました。 さらに本書には、ポスターセッションを「主催する」ためのガイドや、巻頭の「色相環の例」など、先のPC時代への対応を除くと、ほとんぞ死角なしといった内容です。 以上から本書は、初めてポスターセッションに取り組むことになった大学院生だけではなく、授業などでポスターによる発表を課せられたり、掲示用のポスターを作ることになった研究会・サークルの学生や中高生の方々には、読んで損のない一冊と言えます。 最後に、本書の原著を記しておきます。 GOSLING, Peter J. (1999). Scientist's Guide to Poster Presentations. Kluwer Academic/ Plenum Publishers.
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