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ポケット詩集(2) の商品レビュー

3.9

19件のお客様レビュー

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その名の通り、いい詩…

その名の通り、いい詩を集めた本。でも。感じ方は人それぞれなので、Ⅱの方が好きって人もいるかもしれないけど、僕はⅠの方が好きです。

文庫OFF

2024/08/05

今回久しぶりの再読でしたが、前の自分だとあまり印象に残らなかったであろう2つの詩に反応したのが、自分のことながら面白かったです。 『生命は』に反応したのは、詩の冒頭の「生命は自分自身だけでは完結できないようにつくられている」とまさに最近自分の人生で体感して、生き方を修正していると...

今回久しぶりの再読でしたが、前の自分だとあまり印象に残らなかったであろう2つの詩に反応したのが、自分のことながら面白かったです。 『生命は』に反応したのは、詩の冒頭の「生命は自分自身だけでは完結できないようにつくられている」とまさに最近自分の人生で体感して、生き方を修正しているところだからでしょうし、『自分はいまこそ言おう』も、今の自分の精神状態・考えていることと呼応したから、今の自分に強く印象に残ったんだろうと思います。 他に印象的だった『儀式』『倚りかからず』『奈々子に』は、以前に少々詩を読んでいたときも好きだった詩で、特に『倚りかからず』はすべての詩の中で今のところ一番好きです。

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2024/03/15

詩はピンと来なくて苦手意識があったのだけれど、いいなと思える詩に出会えた。 茨木のり子、石垣りんの詩がよかった

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2023/03/12

高村光太郎「道程」(1914)から茨木のり子「倚りかからず」(1999)まで、24人43篇の近現代詩アンソロジー、3年ぶりの二冊目。たぶんどこかで目や耳にしたことのある作品のほうが多いと思う。 「倚りかからず」はほんとうに好き。

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2022/04/01

日本を代表する多くの詩人たちの詩が網羅されている。若かった頃に好きだった石垣りんさんの「倚りかからず」は入っていたが、残念ながら「表札」はなかった。改めて検索して読み返し書き留めておくことにしました。                        表札             ...

日本を代表する多くの詩人たちの詩が網羅されている。若かった頃に好きだった石垣りんさんの「倚りかからず」は入っていたが、残念ながら「表札」はなかった。改めて検索して読み返し書き留めておくことにしました。                        表札                      石垣 りん 自分の住むところには 自分で表札を出すにかぎる。 自分の寝泊まりする場所に 他人がかけてくれる表札は いつもろくなことはない。 病院へ入院したら 病室の名札には石垣りん様と 様が付いた。 旅館に泊まっても 部屋の外に名前は出ないが やがて焼き場の鑵にはいると とじた扉の上に 石垣りん殿と札が下がるだろう そのとき私がこばめるか? 様も 殿も 付いてはいけない、 自分の住む所には 自分の手で表札をかけるに限る。 精神の在り場所も ハタから表札をかけられてはならない 石垣りん それでよい。 年々いわゆる堅いモノがつくづく嫌になってきた。軽快な雰囲気に惹かれていく。そこで、本作に収められていたイチオシ。                  春の問題                                辻 征夫 また春になってしまった これが何回めの春であるのか ぼくにはわからない 人類出現前の春もまた 春だったのだろうか 原始時代には ひとは これが春だなんて知らずに (ただ要するにいまなのだと思って) そこらにやたらに咲く花を ぼんやり 原始的な眼つきで 眺めていたりしたのだろうか 微風にひらひら舞い落ちるちいさな花 あるいはドサッと頭上に落下する巨大な花 ああこの花々が主食だったらくらしはどんなにらくだろう どだいおれに恐竜なんかが 殺せるわけがないじゃないか ちきしょう などと原始語でつぶやき 石斧や 棍棒などにちらりと眼をやり 膝をかかえてかんがえこむ そんな男もいただろうか でもしかたがないやがんばらなくちゃと かれがまた洞窟の外の花々に眼をもどすと・・・・・ おどろくべし! そのちょっとした瞬間に 日はすでにどっぷりと暮れ 鼻先まで ぶあつい闇と 亡霊のマンモスなどが 鬼気迫るように 迫っていたのだ 髯や鬚の 原始時代の 原始人よ 不安や いろんな種類の おっかなさに よくぞ耐えてこんにちまで 生きてきたなと褒めてやりたいが きみは すなわちぼくで ぼくはきみなので 自画自賛はつつしみたい      

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2021/07/29

まど・みちおさんの、 うさぎ という詩が、とても好き。 うさぎ      まど・みちお うさぎに うまれて うれしい うさぎ はねても はねても はねても はねても うさぎで なくなりゃしない うさぎに うまれて うれしい うさぎ とんでも とんでも とんでも とんでも ...

まど・みちおさんの、 うさぎ という詩が、とても好き。 うさぎ      まど・みちお うさぎに うまれて うれしい うさぎ はねても はねても はねても はねても うさぎで なくなりゃしない うさぎに うまれて うれしい うさぎ とんでも とんでも とんでも とんでも くさはら なくなりゃしない 、、、この詩も、好きです。  われは草なり      高見 順 われは草なり 伸びんとす 伸びられるとき 伸びんとす 伸びられぬ日は 伸びぬなり 伸びられる日は 伸びるなり われは草なり 緑なり 全身すべて 緑なり 毎年かわらず 緑なり 緑の己に あきぬなり われは草なり 緑なり 緑の深きを 願うなり あゝ 生きる日の 美しき あゝ 生きる日の 楽しさよ われは草なり 生きんとす 草のいのちを 生きんとす 、、、まど・みちおの 虹 吉野 弘の 奈々子に 、も、好きな詩です。

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2021/02/07

「ポケット詩集 Ⅱ」 (株)童話屋 2001年 10/19 初版 2011年 8/28 第16刷 かの大戦が人々に落とした影は とてつもなく大きい。 言葉の端々に 幸せを求める優しさと 幸せを求め過ぎる戒めがある。 瑞々しい言葉が痛いほど沁みてくるのよ。

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2020/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

我は草なり 高見順 我は草なり伸びんとす 伸びられるとき伸びんとす 伸びられぬひは伸びぬなり 伸びられる日は伸びるなり 我は草なり緑なり 全身すべて緑なり 毎年変わらず緑なり 緑の己にあきぬなり 我は草なり緑なり 緑の深きを願うなり ああ生きる日の美しき ああ生きる日の楽しさよ 我は草なり生きんとす 草の命を生きんとす 雪 三好達治 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪降りつむ 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪降りつむ

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2020/01/30

キラキラした言葉の宝石を散りばめたような詩集。 著名な詩人たちのとびきり上等の詩集。 素晴らしいのは、編者の田中和雄さんのまえがきです。 「子どもたち、詩を読みなさい。とびきり上等のいい詩を読みなさい。 いい詩というのは、詩人が自分の思いをどこまでも深り掘りさげて普遍にまで届...

キラキラした言葉の宝石を散りばめたような詩集。 著名な詩人たちのとびきり上等の詩集。 素晴らしいのは、編者の田中和雄さんのまえがきです。 「子どもたち、詩を読みなさい。とびきり上等のいい詩を読みなさい。 いい詩というのは、詩人が自分の思いをどこまでも深り掘りさげて普遍にまで届いた詩のことです。 詩人の仕事は、生きる喜びをうたうことです。いい詩はみんな、生きる喜びにあふれています・・・ この詩集を、ほんとうの子どもたちと、子どもの心を持った大人たちに捧げます」 まえがきを読むだけでも、心が暖まります。

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2019/06/27

どの詩も愛にあふれていて 「生きとし生けるものへのいとおしみの感情」を感じる 黒田三郎さんの夕方の三十分 と 吉野弘さんの奈々子に が大好き

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