1,800円以上の注文で送料無料

黄金の灰 の商品レビュー

3.2

9件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/07/30

話がいろんな方向に進み、ハインリッヒとソフィアは結局何者?みたいな部分は曖昧なまま、犯人が解っちゃった、という展開だったように思う。 ハインリッヒの正体をもう少し突き詰めて、さらに実はこうだった、みたいなのがあって、それが真犯人とこういう風に関わってて、みたいな展開だともっと面...

話がいろんな方向に進み、ハインリッヒとソフィアは結局何者?みたいな部分は曖昧なまま、犯人が解っちゃった、という展開だったように思う。 ハインリッヒの正体をもう少し突き詰めて、さらに実はこうだった、みたいなのがあって、それが真犯人とこういう風に関わってて、みたいな展開だともっと面白かったかな。 宗教って結局なんなんだろ、っていつの時代も思うよね。みんなが救われるのならわかるけど、それが原因で争いが起きるとか、全く意味分からないね。

Posted byブクログ

2013/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ギリシャ神話に出てくる伝説の都市トロイアの存在を認めさせるために発掘作業をしている大富豪ハインリッヒ・シュリーマン。そして、妻である『わたし』ソフィアがトロイアの黄金を見つけたところから事件は起こる… 面白いは面白い。 会話が長いのが気になるが話には引き込まれる。 ただ本筋の事件のトリックは他のものの応用なので少し微妙であるが、それよりも脇で起きているそれぞれの事件の方が興味深くスリリングである。 ところどころ宗教的、哲学的な話になるのが好き嫌い別れるかも。 最後に少し謎が残るのが消化不良になるが終わり方は悪くない…ソフィアのその後も読んでみたい気がする。

Posted byブクログ

2011/11/11

シュリーマンを主人公にした、柳広司のデビュー作。 この人の頭の中ってどうなってるんだろうと常々思ってきたけど、WEB本の雑誌の「【本のはなし】作家の読書道」でちょっとわかった。タダモンじゃないわ。 基本的には大外れなしで、安心して読める作家。 文庫化が進んで欲しい。

Posted byブクログ

2011/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

トリックそのものより、描かれている世界観や動機を楽しむ本。 さまざまな知識が詰め込まれているが、最後の謎のいくつかが消化不良。 (以下ネタバレ)真犯人の告白は、京極夏彦の「鉄鼠の檻」を思い出させた。

Posted byブクログ

2011/07/28

私は正直今まで読んだ柳広司の本の中で一番この本が好きです。 この本は主人公のシュリーマン視点で進んでいきますが、後半でいきなり信じてきたものをくつがえされます。 主人公の定義がわからなくなるんです。 柳広司の本ってけっこうそういうことが多いとおもうんです。いままで読んでて信じてき...

私は正直今まで読んだ柳広司の本の中で一番この本が好きです。 この本は主人公のシュリーマン視点で進んでいきますが、後半でいきなり信じてきたものをくつがえされます。 主人公の定義がわからなくなるんです。 柳広司の本ってけっこうそういうことが多いとおもうんです。いままで読んでて信じてきたものはなんやったん?!って(笑) その感覚が大好きなのですが、特にこの本はその要素が強いんです。 柳広司を語る上では欠かせない一冊。

Posted byブクログ

2011/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シュリーマンのトロイア発掘現場での犯罪、よりも、シュリーマン偽物説のナゾのほうがおもしろげだったが、それが尻切れトンボ。特にやはりいわくありげだったシュリーマン夫人のナゾのほうは放置かい! なお、作中で使用される超有名古典ミステリのうち、英国のものはこの時点では刊行されていないはず。

Posted byブクログ

2010/10/09

ハインリッヒ・シュリーマンが伝説の都トロイアの財宝を見つけだしたその瞬間に世界は一変した。 不審火とともに消えた黄金、発掘現場では落石に巻き込まれた死、その葬儀中の毒殺。 一帯を兵士に囲まれた異常事態の中で夢うつつの推理合戦、そして黄金の中に見出された答・・・。 う~ん、面白く...

ハインリッヒ・シュリーマンが伝説の都トロイアの財宝を見つけだしたその瞬間に世界は一変した。 不審火とともに消えた黄金、発掘現場では落石に巻き込まれた死、その葬儀中の毒殺。 一帯を兵士に囲まれた異常事態の中で夢うつつの推理合戦、そして黄金の中に見出された答・・・。 う~ん、面白くなかったわけではないのですが、いまいちでした。 ハインリッヒの奇矯なふるまいやその来歴、発掘の進展などは面白かったのですが、ミステリ部分が・・・。 というか、超古典とはいえあんなにネタばらししてもいいのか? それとなんだかメタ臭がしてしまったのと結局は未完な部分がわたしにはダメでした。 犯人の動機は納得なのですが、やたら謎だけが増えるような登場人物の会話。 その謎がはっきりされていないのでもやもやだけが残りました。 当時のトルコの内憂外患な情勢や宗教観なども興味深かったのですけど。 読み方が違ったのでしょうか。 シュリーマンについて詳しければ楽しめたのかなぁ。

Posted byブクログ

2010/05/27

シュリーマンって誰?ってとこから始まりますが…。 大富豪でギリシアの遺跡を発掘した人らしい。 ほんとにねぇ。 柳広司が好き(笑) 歴史発見的ミステリが面白い!!!

Posted byブクログ

2010/01/29

今度はシュリーマンの物語。トロイアの秘宝発掘にまつわる事件。 ……「モルグ街の殺人」とか「盗まれた手紙」とか、さらに有名なあの古典的名作まで全部ネタ割っちゃってるよ。しかもトリック一緒? いいのか? ……と危惧したものの。問題の本質はそこじゃなかったのね。うーん、見事。「本歌取り...

今度はシュリーマンの物語。トロイアの秘宝発掘にまつわる事件。 ……「モルグ街の殺人」とか「盗まれた手紙」とか、さらに有名なあの古典的名作まで全部ネタ割っちゃってるよ。しかもトリック一緒? いいのか? ……と危惧したものの。問題の本質はそこじゃなかったのね。うーん、見事。「本歌取り」をすることによって、こういう手が使えたとはねえ。あまり他に類を見ない趣向。

Posted byブクログ