ドラゴンの眼(下) の商品レビュー
悪い魔術師の策謀で父王殺しの汚名を着せられ塔に幽閉された王子。 流石のストーリー展開にグイグイ引き込まれます。聡明な兄王子の矜持と勇気、愚鈍な弟王子の葛藤と勇気。変わらぬ友情と忠誠心。 おとぎ話の語り口の心地よさが素敵です。
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日本語版のハードカバーは2001年に出版されているのですが、文庫化を待ってる間に入手不可になってしまいまして、少し前に始めたメルカリで落札して、ようやく入手したものです。 オビの背に「スティーヴン・キングが愛娘ナオミに贈った初の冒険ファンタジー」とあり、カバーイラストはたむらしげ...
日本語版のハードカバーは2001年に出版されているのですが、文庫化を待ってる間に入手不可になってしまいまして、少し前に始めたメルカリで落札して、ようやく入手したものです。 オビの背に「スティーヴン・キングが愛娘ナオミに贈った初の冒険ファンタジー」とあり、カバーイラストはたむらしげるさん、むかしむかし…から始まって文体もですます調の語りかけ風ということで、「子供向けなんやなぁ」と読み始めたのですが… 物語開始直後の4ページ目、「針の塔の裏にある処刑場で首をはねられていたからです。」!!! 同じページ「五十という年齢では女のおなかに赤ん坊をつくれる年数が、あとわずかしか残っていないともいいました」!?!? 5ページ目「サーシャは婚礼の夜まで、パンツをおろした男というものを見たことがありませんでした。夫のたるんだおちんちんをしげしげと見て、」!!!!???? 子供…向け!? と思って調べてみると、執筆当時にナオミは12歳だったそうで、「なるほどねぇ」と妙に納得したり安心したりしながらページをめくったのでした(^◇^;) デレイン王国の若き王子ピーターは、国民の誰からも愛されていました。しかし、長年王国に仕えていながら、実は王国の混乱を企む邪悪な魔術師フラッグに父王殺しの濡れ衣を着せられ、17歳にして囚人として「針の塔」と呼ばれる高い高い塔のてっぺんに幽閉されてしまいます。 彼に変わって王となったのは5歳違いの弟王子トマスでしたが、王国の実権は実質フラッグの手中に収まってしまいました。 父を殺した真犯人がフラッグと推測したピーターは、「針の塔」からの脱出というとてつもない困難に挑むことを決心します。 ハムレット+モンテクリスト伯(実は読んだことないんですが(笑))+刑務所のリタ・ヘイワース(キング作品ですね)+少年探偵団といったテイストのストーリーは、ハラハラドキドキで大人が読んでも面白さ満点。 登場人物には、キングのあの超大作にも出てくるキャラや、キングの娘ナオミ、キングの友人であり「タリスマン」の共著者でもある作家ピーター・ストラウブやその息子ベンの名前が使われています。 そういった遊び心も織り交ぜつつ、でも紛れもなく本気のキング印の上下巻(キングは分冊が似合いますよね)、堪能させていただきました。面白かったー。
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再読。 異世界冒険ファンタジー。囚われの王子、王国、魔術師、伝説のドラゴン、と言った、ジュブナイルというか、童話という体裁。 キングの書く童話は、なんだか炭酸の抜けたコーラみたいだ。童話だから、そうなってしまうのは仕方がないのかもしれないけど、キングらしいダークな部分が鳴りを潜めているのが、ちょっと物足りない。 でも、こんな勧善懲悪の物語も貴重だよなあ。
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上よりテンポ良く読めた。結末は分かっていてもついつい登場人物達をを応援してしまう。物語は複雑なら良いってものじゃない、たまには大人もこういうのが必要だと思う。タイトルは元々ナプキンとのことだが、それでは最初からナプキンに注目してしまって、もう少しつまらなく感じたかも。ただ欲を言う...
上よりテンポ良く読めた。結末は分かっていてもついつい登場人物達をを応援してしまう。物語は複雑なら良いってものじゃない、たまには大人もこういうのが必要だと思う。タイトルは元々ナプキンとのことだが、それでは最初からナプキンに注目してしまって、もう少しつまらなく感じたかも。ただ欲を言うなら、逆にドラゴンに他にも役割が欲しかった。(2013.5)
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その日、デレイン王国に激しい雪嵐が吹き荒れた。 兄王子ピーター運命の脱出劇。 それに魔法使いフラッグは? 現国王、弟王子トーマスは? この日ついに正義と悪が向かいあうー。 *** ぎこちないテンポだった上巻から、徐々にスピードが増していきます。 まだまだ続いて...
その日、デレイン王国に激しい雪嵐が吹き荒れた。 兄王子ピーター運命の脱出劇。 それに魔法使いフラッグは? 現国王、弟王子トーマスは? この日ついに正義と悪が向かいあうー。 *** ぎこちないテンポだった上巻から、徐々にスピードが増していきます。 まだまだ続いていきそうな余韻を残して終わるこの物語。 続きがあるなら読みたい、そう思うけど。でもきっと、作者は続きを書かないのでしょう。
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タイトルが「ナプキン」っていうのはどうも‥ スティーブンキングの唯一の子ども向けファンタジーらしい 映画はいっぱい見てるけど 本は読んだことないなぁ 色々とナプキン頼りだった(笑) ピーターかっこいい 面白かったけど う〜ん そこまでじゃないかな
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中盤から結末が読めてしまうのが残念。 テンポも少しおちる。 スティーヴン・キングがファンタジーを書いたということは面白い。 作品全体としても嫌いじゃない。 ただ、少し物足りない。
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この物語は『ショーシャンクの空に』のファンタジー版のようでした。 児童書によくある冒険はなく、王子たちの行動はほとんど城の中だけで完結しています。 しかし、現実の厳しさに苦しみ、それでも知恵と勇気をしぼり、友と一緒に成長してゆく姿に、夢中になってページをめくりました。 主人公の...
この物語は『ショーシャンクの空に』のファンタジー版のようでした。 児童書によくある冒険はなく、王子たちの行動はほとんど城の中だけで完結しています。 しかし、現実の厳しさに苦しみ、それでも知恵と勇気をしぼり、友と一緒に成長してゆく姿に、夢中になってページをめくりました。 主人公のピーター王子は、苦境でも諦めず、誇りを失わず、実に気持ちの良い青年です。 彼が長年の無実を晴らした時は感無量! しかし、ピーター王子をねたんで育ったトマス王子は、影の主人公。 彼の終盤での行動、そしてエンディングはピーターの脱出劇よりも胸を打たれました。 なお、この物語は『ダーク・タワー』シリーズと繋がっているそうです。 そして、ダークタワーは他の作品ともたくさん繋がっているそうで……。 あらら、読みたい本がいっぱい増えちゃったみたいです。
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ピーターの脱出劇の部分の疾走感というか臨場感というか、引き込まれました。すばらしい。 章?の切り替わりが早くなって(1ページないところもある)、給食食べるのも忘れてものすごくハラハラした記憶があります。 トマスがただのアホ王子で終わらなくて安心。 ところでアニメ化はどうなったんだ...
ピーターの脱出劇の部分の疾走感というか臨場感というか、引き込まれました。すばらしい。 章?の切り替わりが早くなって(1ページないところもある)、給食食べるのも忘れてものすごくハラハラした記憶があります。 トマスがただのアホ王子で終わらなくて安心。 ところでアニメ化はどうなったんだろう。 もう8年くらい前に読んだきりなので、そろそろまた読み返したいなぁと思います。
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全く期待していなかったのだが、結構面白かった。絶対悪と光ある者(心に誠意、正義を求める者)との闘い。ちょっと頭の弱い執事のデニス(無垢なる者)がいい。愚かではあるが、愛のあるローランド王、悪玉のフラッグ、人物造形がくっきりしていて、さすがキング。
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