ドラゴンの眼(下) の商品レビュー

スティーヴン・キング(著者),雨沢泰(訳者)

2009/10/04

トマスがおばかです。だけれどそれが愛しい。
むしろ、きてほしいくらいです。あわられたら、父にいえます。父にごめんなさいといえるのです。
この台詞がだいすきです。

2009/10/04

スティーブン･キングの御伽噺の後編です。幽閉された王子がアクの魔法使いと対決するクライマックス....とはいっても児童書なんでちゃんばらとかそういうのはありません。

2009/10/04

欠点はあるけどおおむね善政をしく王様と、王様を補佐する賢い王妃様、優秀な兄王子と、凡人の弟王子。弟王子につけこんで、悪巧みをする魔法使い、と実におとぎ話らしいおとぎ話。ちなみに悪い魔法使いはあのフラッグで、舞台になっている国は中間世界のどこかのようです。

2009/10/04

むかしむかしローランドという国がありました。ローランドはとても平和で活気がある国でした。ところがその国を混沌と争いに陥れようと王宮魔術師フラッグが企んでいました。さて、この国の王子であるピーターとトマス。彼らはフラッグの企みを暴くことが出来るのでしょうか？
とまあストーリーはごくありふれた話です。
でも、王子たちの成長っぷりや登場人物の心情がとても分かりやすく描かれています。作者が、読者に語りかけるような文章でお話が綴られており、読みにくく感じることもありますが、魔術師がピーター王子を殺そうと怒り狂って階段を上るところなんかすごく臨場感があります。ヒヤヒヤしました！さすがスティーブン・キング！あと挿絵がすごいマッチしています。ハウスシチューです。すごいな、こんなにマッチしてるのって。

2009/10/04

しかし、子どもが大喜びしそうな汚い描写もたくさんです。想像して、うっと口元を押さえたくなるが（苦笑）、それも醍醐味ということで楽しめる人にお勧め。