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男同士の絆 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2023/05/23

出版された年代は少し古いが、現代のジェンダー論の基礎になっているような話が多い印象。 文章が長く内容も難しいので、流し読みしていると理解できなくなる書籍 男同士仲良くなるために恋人や妻を差し出すことで、女性は男性同士の絆を維持するための溶媒であり、性的意味は社会的意味(階級)な...

出版された年代は少し古いが、現代のジェンダー論の基礎になっているような話が多い印象。 文章が長く内容も難しいので、流し読みしていると理解できなくなる書籍 男同士仲良くなるために恋人や妻を差し出すことで、女性は男性同士の絆を維持するための溶媒であり、性的意味は社会的意味(階級)なくしては考えられないとのこと。 イギリスの産業革命によって誕生した中産階級が、貴族階級と比較して自分たちの立場・文化を明確にするために、ホモソーシャルな文化、ジェンダー的な線引きの強い文化を打ち出していった。 それまでの貴族は受け継いだ資産によってのみ評価されていたこともあり、個人に対する評価があまりなかったため、同性愛的な文化も保持していた。

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2023/01/11

100分で名著のジェンダー特集での紹介本である。評論かと思っていたら英文学作品の解説であり、ほとんどが読んだことがなかったので、どこがどのようになっているのかがよくわからない。引用している本全体を読んでから再度この本を読むとわかるかもしれない。

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2023/01/10

2023.1.2 Eテレ「100分deフェミニズム」 で上野千鶴子氏が紹介。その内容は自著「女ぎらい」にまとめてあるとちゃっかり宣伝。男女関係は男二人に女一人の三角形。自分の盟友の男友達が「いい女」と認めた女を自分の女にする。逆は無いのか?という問いには、まず、男だけのパワー社会...

2023.1.2 Eテレ「100分deフェミニズム」 で上野千鶴子氏が紹介。その内容は自著「女ぎらい」にまとめてあるとちゃっかり宣伝。男女関係は男二人に女一人の三角形。自分の盟友の男友達が「いい女」と認めた女を自分の女にする。逆は無いのか?という問いには、まず、男だけのパワー社会、友達社会があり、それは仕事だったり財産だったりする。なので女には女だけの盟友関係は無い。なので逆は成り立たない。 いつか本を読んでみたい。 2001出版 名古屋大学出版会 https://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0400-1.html

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2013/09/23

翻訳を出すのが遅かった。名前だけはよく引かれるが、実際に読んだ人は少ない、という研究書の代表例。フェミニストが男を論じます!という最近流行りの傾向の先駆だが、内容はかなりマイナーな英文学のテクスト分析が主。合間合間に挟まるまとめ的な考察がジェンダー学史のよき手引きになる。

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2011/05/05

差別が何故存在するのか、ずっと不思議だった。 見下している相手、蔑視している存在と同じ世界で息をしたいのか? 誰もがそれぞれ価値ある存在だという前提で生きる方が、ずっと心安らかでいられるじゃないか? でも、私にも差別的思考が心の習慣になっていることに気付いて、ハッとする時がある。...

差別が何故存在するのか、ずっと不思議だった。 見下している相手、蔑視している存在と同じ世界で息をしたいのか? 誰もがそれぞれ価値ある存在だという前提で生きる方が、ずっと心安らかでいられるじゃないか? でも、私にも差別的思考が心の習慣になっていることに気付いて、ハッとする時がある。 「差別する者は差別されることを恐れているのだ」 それが理由だと思っていた。 恐れを克服すればそこから抜け出せるのではないかと思っていた。 けど……なんだかもやもやが残っている。 その正体が、この本で分かるといいな。

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2009/10/07

性的絆と非性的絆の連続性についての考察 文章がゴテゴテして非常に読みにくい。比喩表現も多過ぎる。もう少し簡潔にまとめられるような内容を、修飾して膨らませて膨らませて、結局焦点がぼけている印象を受けた。カタカナ語も大量に出現するが、訳さずにカタカナ語として出す必要はあるのか否か。...

性的絆と非性的絆の連続性についての考察 文章がゴテゴテして非常に読みにくい。比喩表現も多過ぎる。もう少し簡潔にまとめられるような内容を、修飾して膨らませて膨らませて、結局焦点がぼけている印象を受けた。カタカナ語も大量に出現するが、訳さずにカタカナ語として出す必要はあるのか否か。これもうまいこと訳しておいてほしかった。

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2011/05/19

確認先:川崎市立宮前図書館(現在データなし:のち購入) 全世界の「ゲイ・レズビアンスタディーズ」や「女性学」に大きな影響を与えた、イブ・コゾフスキー・セジウィックの代表作。 しかしながら、日本語訳は―どうしたものか―大幅に遅れ、21世紀になってからの発刊となった。そのため、...

確認先:川崎市立宮前図書館(現在データなし:のち購入) 全世界の「ゲイ・レズビアンスタディーズ」や「女性学」に大きな影響を与えた、イブ・コゾフスキー・セジウィックの代表作。 しかしながら、日本語訳は―どうしたものか―大幅に遅れ、21世紀になってからの発刊となった。そのため、現在の「クィア・スタディーズ」への影響・反響・批判があるのだが、そうした点の補記がないのは致し方ないといえよう(日本では90年の「クローゼットの認識論」が先に日本語訳された)。 セジウィックが提唱した「ホモソーシャル」という概念から見えるのは、たぶん「男同士の絆」という存在が苦しめていったのは、「女性」・「セクマイ」だけじゃなくて「負け犬」あつかいされた異性愛者の男性たちもそこに含まれるのではないかということ。なぜならば、「男とはかくあるべき」という「ねば・べき」論(という軽いマインドコントロール)に拘束されたがゆえに、ミソジニーやホモフォビアを(本人の意識では否定したい側面があるにせよ)行使させられる現実が横たわるからだ。 内容が難しいのは致し方ないとしても、美味しい作品なのでご一読することをお勧めいたします。 ホントはわたすがもう一度再読を余儀なくされる立場なんですが…

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2009/10/04

「ホモソーシャル」という概念を理解する必読文献、なんだが、読むのが大変。序章と1章だけで放り出したい、というのが本音。でもその2つの章は読んでよかった。

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2009/10/04

とにかく難しいので本腰を入れて読まないと歯が立たない。しかし今更名前を出すのも恥ずかしいくらいの名著。

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