人道的介入 の商品レビュー
21世紀の平和のため…
21世紀の平和のために取り組むべき課題について考える一冊。
文庫OFF
あまり目新しい情報は無かった。筆者の理念は悪いものだとは思わないが、平和履行のための「第三者」部隊の武力・武装の不足のために紛争が激化したという研究も幾つか出ているので、もう一歩踏み込んだ考察を読みたかったところ。
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平和というのは一体どのような状態を指すのか?一つの国の中でそこの国民が明らかに「まともではない」生活を強いられている場合他国は武力を使ってでもこれを阻止する権利あるいは義務を持つのか。 武力を止めるための武力行使ということの難しさ。国連体制の問題点など。
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人道的介入とは、ざっくりとまとめれば「極度の人権侵害が起きている国に、その救済を目的に他国が軍事介入すること」である。聞こえはいいが、歴史上幾度となく濫用され、人権侵害の拡大を招いて来た。しかし、全否定するのはナンセンスである。その上でどう折り合いをつけるかを、極めて国際法学者ら...
人道的介入とは、ざっくりとまとめれば「極度の人権侵害が起きている国に、その救済を目的に他国が軍事介入すること」である。聞こえはいいが、歴史上幾度となく濫用され、人権侵害の拡大を招いて来た。しかし、全否定するのはナンセンスである。その上でどう折り合いをつけるかを、極めて国際法学者らしく場合分けして検討している。結論としては、「(軍事)介入が必要になる前の(非軍事)介入」とある種当然なのであるが、この本はどちらかというと、著者の思考の筋道を噛み締めつつ、安易な介入論を自制するところに意味があるように思われる。 以下引用 たしかに、極度に非道なことが世界に存在する限り、正義の武力行使というのも存在し得る。同時に大切なことは「人道的=正義であるなら何をしてもよい」論を安易に導かないことである。 「戦争は戦争」であるなら、そして、それへの訴求を慎むべしとする国際法の潮流に合理性があるならできるだけ代替策を模索し続けるほかない。ディレンマは明らかなのだ。明らかなディレンマのなか、迫害される人々にとって最も良い方法は何かと考える苦しい作業を「人道的介入」問題は私たちに強いる。
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「人の苦しみはそれを見た者に義務を負わせる」 迫害の犠牲者が存在するとき、それを見た他人たちは犠牲者を救済する義務を負う(リクール・1997)。
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人道的介入について主に国際法の観点から書かれた本。学部のゼミのディベートで介入の問題を扱うため、二度目となるが、読んだ。今、手元に当該本がないので詳細は割愛する。 人道的介入の問題点について非常によく整理されており、この問題について学ぶとき、最初に手を取る本としてお勧めである。...
人道的介入について主に国際法の観点から書かれた本。学部のゼミのディベートで介入の問題を扱うため、二度目となるが、読んだ。今、手元に当該本がないので詳細は割愛する。 人道的介入の問題点について非常によく整理されており、この問題について学ぶとき、最初に手を取る本としてお勧めである。国際法学者の著作であるため、国際法の観点からの記述が多いが、政治的な観点が全くない訳ではない。特にNGOの役割について詳細に記述しており、この点には斬新さが感じられた。
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『大学の国際政治、国際法の講義で参考図書に挙がってた本。 両方で推される本はなかなかレアなのでとりあえず買って読んでみた。 「人道的介入」が単なるきれいごとじゃないことが実感できる。 そしてどうしようもない国家に対してどう臨むべきか、「悩む」きっかけを与えてくれる。 』
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[ 内容 ] 極度の迫害を受け、生命が危険にさらされている人々に対して、国際社会には何ができるか。 彼らを救うのに武力以外の手段がないとすれば、どうしたらよいのか。 人道的介入の名目でNATOが行ったユーゴ空爆をはじめ、ソマリア、ルワンダなど、数々の地域紛争を検証し、21世紀における平和のあり方、人道的であることの意味を考える。 [ 目次 ] 序 世紀の難問―複雑化した平和のなかで 第1章 人道的介入とは何か 第2章 試練の国連体制 第3章 「人道的戦争」―コソヴォのはかない春 第4章 正戦論をおしとどめて―人道的救援と軍事 第5章 市民的介入の論理 終章 終わりなき課題 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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現在リビアまたコートジボワールで軍事介入が展開されているが、その理解の一助になると思い読んだ。 この本の副題は「正義の武力行使はあるか」である。僕が読んだ限り、筆者の回答は「あるが、その行使は非常に限定されるべきだ」というものだ。 他者が残虐な行為を受けているにも関わらず、それを...
現在リビアまたコートジボワールで軍事介入が展開されているが、その理解の一助になると思い読んだ。 この本の副題は「正義の武力行使はあるか」である。僕が読んだ限り、筆者の回答は「あるが、その行使は非常に限定されるべきだ」というものだ。 他者が残虐な行為を受けているにも関わらず、それを黙って見過ごすことは出来ない。人道的介入とはそういう倫理性から要請される。しかし、その手段としての軍事介入が「ほんとうに」善きことなのか。 人道的介入とは、個別的で具体的で現在的な状況に対して行われるものだ。抽象的なベキ論ではない。私たちがいかに誠実で倫理的であれるか。この本にそう突きつけられた気がする。
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ただ単に武力介入すれば状況が良くなる、という訳でなく、むしろ状況が悪化することが多いという。何とも難しい。
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