黒祠の島 の商品レビュー
久しぶりに読み直して、こういう話だったのか、と(笑) あの時はわからなかったけど、すごい。前半のやきもきした感じから一転、後半の疾走感にはただ翻弄された。 少し思う所がないでもないけど、それでもやっぱり小野不由美はすげぇんだよなぁと思わされた。
Posted by
古き因習に囚われた孤島、そこで起こる猟奇殺人とおどろおどろしい雰囲気たっぷりです。しかし犯人を特定するに到る推理は綺麗に論理的なんですね。人為らざるものの存在を描きつつ、それが故の論理性にゾクリときます。途中「おや?」と思った処が綺麗に伏線となっていたことにも感服。ただもっと閉塞...
古き因習に囚われた孤島、そこで起こる猟奇殺人とおどろおどろしい雰囲気たっぷりです。しかし犯人を特定するに到る推理は綺麗に論理的なんですね。人為らざるものの存在を描きつつ、それが故の論理性にゾクリときます。途中「おや?」と思った処が綺麗に伏線となっていたことにも感服。ただもっと閉塞感のある話かなと思えば、島民は話せば判るし(感覚の違いはあれど)、主人公の協力者はいるし、その為すごく読みやすかったです。複雑な時間列や人物関係も、協力者に語り確認整理するという過程をクッションとして挟まれているので理解しやすかったですし。
Posted by
暗い話です。 閉ざされた島の中で起きた事件の謎解きなんですが、謎がいっぱいで先が読みたくなるって感じです。 ラスト、私としては意外な人物が犯人でしたし、意外な展開もあり満足ゆく読後感でした。
Posted by
小野先生の作品でもかなり好きな本です。 軒先に並ぶ大量の風車や座敷牢、血を吸って重たくなった振り袖の袂。 鮮やかな色を放つ光景が目に浮かぶようで、じんわりと怖い。 オチもすとんと決っていて、最後まできっちりと書かれた話は気持ち良いです。
Posted by
○2008/03/20 タイトルの雰囲気からかなり期待してただけに、拍子抜けだった。ぞくぞくは序盤だけ、あとは納得できないままラストまでひとっ飛び。ホラーと宗教色の強いミステリ、かな。本格ミステリと言われてもいまいち頷けない。 島民たち、ずいぶんすぐに協力的になるなー…という違...
○2008/03/20 タイトルの雰囲気からかなり期待してただけに、拍子抜けだった。ぞくぞくは序盤だけ、あとは納得できないままラストまでひとっ飛び。ホラーと宗教色の強いミステリ、かな。本格ミステリと言われてもいまいち頷けない。 島民たち、ずいぶんすぐに協力的になるなー…という違和感。それから、閉ざされた田舎空間というだけじゃなく、人物が屍鬼とダブってしまうという違和感…。 推理と違うところで頭を悩ませてしまった。宗教系の話とか、面白いんだけど話に入れない。現実味はあるのになんだかなー。 もう少しページがあったら…いや、それこそ屍鬼とカブる?
Posted by
十二国記の続きが読みたいよぉ〜〜〜〜。 なんでもいいから小野ワールドに入りたくて入手いたしました。 世間に認められない神様を隠れて信仰する孤島でおこる殺人事件。 しかし、あの死体ときたら・・・・・・。 えっぐーーーー。 ちょっと設定に無理があったような気はする。 犯...
十二国記の続きが読みたいよぉ〜〜〜〜。 なんでもいいから小野ワールドに入りたくて入手いたしました。 世間に認められない神様を隠れて信仰する孤島でおこる殺人事件。 しかし、あの死体ときたら・・・・・・。 えっぐーーーー。 ちょっと設定に無理があったような気はする。 犯人もけっこう早い段階で目星がついた。 それにしても小野氏の作品は、地理と人間関係を把握するのが難しい。 なんだかんだ言いながら、おもしろいのが小野作品。
Posted by
その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった―作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り、「夜叉島」という名前に行き着いた。だが、島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。そして、嵐の夜、神社...
その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった―作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り、「夜叉島」という名前に行き着いた。だが、島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。そして、嵐の夜、神社の樹に逆さ磔にされた全裸女性死体が発見されていた…。島民の白い眼と非協力の下、浮上する因習に満ちた孤島連続殺人の真相とは? やっぱりこの方はミステリー書かせたら絶品ですね!最後の最後まで犯人やらトリックやらがわかりませんでした。難しかったですが、ミステリー読んでる!って気分になりました。
Posted by
【式部剛は失踪した作家・葛木志保の姿を追い求めその地に足を踏み入れた。 だが余所者を忌み嫌う住民は口を閉ざし 調査を妨害するのだった。惨事の名残を留める廃屋。神域で磔にされていた女。島は、死の匂いに満ちていた。闇を統べるのは何者なのか?式部が最後に辿り着いた真実とは?】 と、重...
【式部剛は失踪した作家・葛木志保の姿を追い求めその地に足を踏み入れた。 だが余所者を忌み嫌う住民は口を閉ざし 調査を妨害するのだった。惨事の名残を留める廃屋。神域で磔にされていた女。島は、死の匂いに満ちていた。闇を統べるのは何者なのか?式部が最後に辿り着いた真実とは?】 と、重々しいミステリーです。 でも続きを知りたいと思わせる筆力はさすが小野さんって感じです♪ ラストも尻切れじゃなく面白かったです!
Posted by
その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった−−−作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り、「夜叉島」という名前に行き着いた。だが、島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。そして、嵐の夜、...
その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった−−−作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り、「夜叉島」という名前に行き着いた。だが、島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。そして、嵐の夜、神社の樹に逆さ磔にされた全裸女性死体が発見されていた…。島民の白い眼と非協力の下、浮上する因習に満ちた孤島連続殺人の真相とは?実力派が満を持して放つ初の本格推理! 黒祠とは−−− 明治政府の採った祭政一致政策によって、神社は信仰の対象ではなく、国民が義務として崇敬する対象とされた。神社は国家の宗祀として社格制度のもとに統合され、国家の施設とされた。全国の神社は位階制によって整然と編成され、行われる祭祀も国家の定めた様式に統一された。この統合に与しないものは迷信として弾圧されなければならなかった。国家神道の中にあって、黒祠とは、統合されなかった神社を言う。それは迷信の産物であり、言わば邪教である。
Posted by
どちらかというとホラーだけど。 いつもに増して、明度の低い作品ですね。 もっとも、どんよりの灰鼠色のまま一向に晴れる気配を見せないのが小野作品の特徴ではありますが。 今までこの方の作品色々読んだけれど、爽快感があるのって十二国記くらいなのか? 『ゲームマシンはデイジーデイジー...
どちらかというとホラーだけど。 いつもに増して、明度の低い作品ですね。 もっとも、どんよりの灰鼠色のまま一向に晴れる気配を見せないのが小野作品の特徴ではありますが。 今までこの方の作品色々読んだけれど、爽快感があるのって十二国記くらいなのか? 『ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか(うろ覚え)』と同一作者とはとても思えない。 とりあえず読了しましたが、ただただ読むのが辛かった。
Posted by