みる・かんがえる・はなす。鑑賞教育へのヒント。 の商品レビュー
40歳の自分が20代の頃に直島へ行った時に、地底美術館で購入した本。 何故か手放せずにずっと手元に置いていたけど、友人と美術作品をテーマに話をした時に、また読んでみようかなと再読。 20代の頃は美術作品をどう楽しめばいいのか分からず、40歳になった今は力が抜けて、 楽しめなけ...
40歳の自分が20代の頃に直島へ行った時に、地底美術館で購入した本。 何故か手放せずにずっと手元に置いていたけど、友人と美術作品をテーマに話をした時に、また読んでみようかなと再読。 20代の頃は美術作品をどう楽しめばいいのか分からず、40歳になった今は力が抜けて、 楽しめなければ楽しまなくても良いという思考に変わって来た。 本書にも今の自分に美術鑑賞に対するヒントが散りばめられ、若い頃読んだ時よりも楽しく読む事が出来た。
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アメリアが書くミステリー小説を読んでいる様な気分になりました。 美術館鑑賞とは? という問い、謎が読み進めていくと少しずつ解かれていき、しかも、本を読みながら様々な作品の解説も読めるから、とってもお得な本。 対話型鑑賞に興味がある方にはオススメです。対話しながらの鑑賞をファシリデ...
アメリアが書くミステリー小説を読んでいる様な気分になりました。 美術館鑑賞とは? という問い、謎が読み進めていくと少しずつ解かれていき、しかも、本を読みながら様々な作品の解説も読めるから、とってもお得な本。 対話型鑑賞に興味がある方にはオススメです。対話しながらの鑑賞をファシリデートすることの意味合いや難しさも理解できるし、鑑賞する作品への理解度を深めることの重要性もわかります。図書館で借りましたが手元に置きたい一冊です。
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VTSの教科書的な本かな…と美術館から借りて来た。 結構面白い事を、解り易い視点で書いてると思うんだけど、訳が堅いのかな…なんだか勿体ない感じがした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
美術教育の目的は感性を磨くという曖昧なものがあげられがちだが、題名のとおりに見ることは考えることにつながり、更にその考えたことを話すことで知性を育むことに役立つものだということがメインメッセージなんだと思う。 とかく美術というと事前にインプットしていないと楽しめないと思われるが、純粋に見ることに徹してその美術品と自分の間に生まれる現象を楽しむというのが本来の美術鑑賞であるということだろう。 実際、自分自身は大学4年で出会った大原美術館のモネの「睡蓮」で美術に覚醒し、たまたまその後10年ほどよくヨーロッパに出掛けた事で本物の絵画に予備知識無く接してきたことで、まさに著者が提唱している美術鑑賞を偶然実践していた。なので、余計に著者の言うことが良くわかる。 できるだけ平易に書いてあるが、それでも一般向けにはやや堅い印象かもしれない。ただ、読む価値のある本だしお子さんがいらっしゃる方、美術に興味の無い方にこそ読んでほしい本。
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美術史を勉強しているものにとって、役立つ知識がふんだんにあった。学校を受験する時に美術作品を観察し書き出すという課題が課されたが、それには答えがあるため、緊張せざるをえなかった事を思い出す。(まあ試験であるからに仕方が無い) それにしても、十年以上前に刊行された本であり、現状で多...
美術史を勉強しているものにとって、役立つ知識がふんだんにあった。学校を受験する時に美術作品を観察し書き出すという課題が課されたが、それには答えがあるため、緊張せざるをえなかった事を思い出す。(まあ試験であるからに仕方が無い) それにしても、十年以上前に刊行された本であり、現状で多くの小学校や美術館などで導入されているのかという疑問も湧いた。 メモ 美術作品をたくさん見ること それについてディスカッションすること (自分の意見を裏付けるものを探す、 他人の意見を受け入れる) ↓ 美術作品の鑑賞がおもしろくなる 考える力がつく
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美術を通したこどもたちの教育についての本。 なるほどなるほど。 学芸員が知識を振りかざして観客に美術の歴史やその絵の由来を説明しても、美術教育としての効果はあまり期待できない。 作品をじっくり鑑賞して、その図から読み取れる情報のみを頼りにして観客同士で議論を交わす方が有用であると...
美術を通したこどもたちの教育についての本。 なるほどなるほど。 学芸員が知識を振りかざして観客に美術の歴史やその絵の由来を説明しても、美術教育としての効果はあまり期待できない。 作品をじっくり鑑賞して、その図から読み取れる情報のみを頼りにして観客同士で議論を交わす方が有用であるという考え方。 実際私も美術館に行くとついつい先にキャプションを目で追ってしまう癖があるのだが、大事なのはそこじゃあないよね。 いっそキャプションをなくしたらもっとみんな作品をじっくり鑑賞するようになるんじゃないだろうか。だめ?
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美術・芸術鑑賞の「原点」に触れる本。美術史家が、一般人が漠然と受け入れてる「前提」を再確認している感じかな。僕も建築のデザイン教育だけはイッチョマエに受けているのでわかるけど、読み解き方を知らないと、なかなかデザインって語れないもの。デザインボキャブラリーを理解して、歴史とか経緯...
美術・芸術鑑賞の「原点」に触れる本。美術史家が、一般人が漠然と受け入れてる「前提」を再確認している感じかな。僕も建築のデザイン教育だけはイッチョマエに受けているのでわかるけど、読み解き方を知らないと、なかなかデザインって語れないもの。デザインボキャブラリーを理解して、歴史とか経緯、その業界の評価軸みたいなものを踏まえて、初めて議論になる、みたいなところがある。芸術・美術の議論や解説もそういうところが濃いわけだけど…大人や研究機関の間ではまあそれでもいいんだよね。それを「子供たちの教育」でどう扱えばいいのか、という点で再指摘している。例やエピソードもそこそこ面白かったし、まとめ方も理解できる。けど新機軸を指摘たれたり、斬新な提示があったかというとそんな気もしなかった。「自由に、前提知識なしで、無垢の心で他人とディスカッションする、それが理路整然とした言葉や思考につながる」…美術鑑賞・教育の有意性って、ほんとにそんなまとめでいいの?もっと価値のある提示ができるんでしゃないの?と、デザインから離れて、普通にラリーマンやってる僕ごときは思ったわけです。
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最初に美術史を勉強することは有益ではない。 まず絵をみて,それが何を表現しているかを考えること。 それ人と議論してみること。 その後,絵が作成された背景を学ぶこと。
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