ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ の商品レビュー
この小説は個人的にすごく好きです。タイトルもよいですし、内容も読んだ時期がちょうど主人公の男の子の年ぐらいだったんで、感情移入もしやすかったです。平凡な日常にこんな刺激があったらいいな、という無責任な意識を具現化してくれてたのでしょう。
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ノリ軽いけど全体的に薄暗い感じ。文章がラノベに近い感覚かなぁと。チェーンソー男の正体とか抜きとして、非日常に憧れる10代の雰囲気を書いた作品?なのかなと思いました。
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古い読書履歴より。 ラジオドラマでやった折、 原作を探してきて読んだ。 雪深い山中で、チェーンソー男と対峙する少女と、彼女に偶然出会った少年の成長物語。 少女がナイフ投げの特技を駆使して いて、当時厨二だったわたしはおおいに胸をときめかせた。
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著者が北海道のひとということで読んでみた。 舞台が今私が住んでいる町で、知ってる地名が出てきたのは面白かったけど 設定も微妙だしキャラもいまいちで読むのに苦労した。 このひとの別の本(NHKにようこそ!)を読んだことがあることに あとから気づいたけれど、それも面白くなかったみた...
著者が北海道のひとということで読んでみた。 舞台が今私が住んでいる町で、知ってる地名が出てきたのは面白かったけど 設定も微妙だしキャラもいまいちで読むのに苦労した。 このひとの別の本(NHKにようこそ!)を読んだことがあることに あとから気づいたけれど、それも面白くなかったみたい…。
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チェーンソー男と日夜戦いを繰り広げている美少女に偶然遭遇した男子が戦いに首を突っ込みなんやかんや青春する話。 なんか物足りない気もしたけれど、あっという間に過ぎてしまうひたすら楽しくて怠惰な時間がなんか伝わってきてじんわりしました。 とくに寮母のお姉さんの、「楽しかったぶんだけ...
チェーンソー男と日夜戦いを繰り広げている美少女に偶然遭遇した男子が戦いに首を突っ込みなんやかんや青春する話。 なんか物足りない気もしたけれど、あっという間に過ぎてしまうひたすら楽しくて怠惰な時間がなんか伝わってきてじんわりしました。 とくに寮母のお姉さんの、「楽しかったぶんだけ辛い」という言葉。 それはああ、そうかもなあとしんみり思います。 高校時代、楽しかったなあ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ダラダラと青春を消費する高校生、山本陽介が万引きの帰り道に出会ったのは 不死身のチェーンソー男と戦う女子高生、雪崎絵里。 何の目的もなく過ごしてきた山本は使命を持って生きる絵里に惹かれ、共にチェーンソー男に立ち向かっていく。 一見、戦う女の子がヒーロー、頼りない男の子がサポートと、立場逆転の現代青春活劇と言った具合のストーリーだが、内容は以外とディープ。 まさにネガティブハッピーでチェーンソーエッヂな物語なのだ。 誰もが学生時代、もしくは今現在も進路や将来に不安を抱えている。 目的を持って先をゆくものへの劣等感と羨望。 それが同年代なら尚更で、少しでも開いてしまった距離を埋めようと努力しようにも何から始めればいいのかも解らない。 軽いノリの独り語りで綴られる日常に見え隠れするのは、そんな重く圧し掛かる不安から逃避する現代社会のよう。主人公は悩みつつも何かが起きるのを待ち、それを受け流し生きてきた。 チェーンソー男と戦う(女子高生と一緒にいる)という生き甲斐を見つけつつも 決戦の場にコーヒーポットを持参しピクニック気分。 肝心の戦闘シーンに立会いながら明日に迫る期末テストへの思案に更ける主人公は、現実から目を逸らし、物事を曖昧に閉ざし、自ら答えを掴もうとしない現代社会の姿であり、その社会にアクティブな反抗をしない引き篭もり世代の象徴ともとれる。 カッコ良く死にたい。 これはポジティブな願いだろうか。それともネガティブなのだろうか。 目的のない、目的を失ったさまよえる世代は、第三者の力で美しく散ることを望んでしまう。 受動的だった山本が物語のラストで、初めて自らの運命に抗い、彼なりの答えを見つけて叫ぶシーンがある。それがそのまま現代社会でのひとつの答えのようで共感できた。 先にゆくものが羨む生き方。 それに気がつけないままの僕らは、今日もそれぞれに姿を変えたチェーンソー男の所為にして過ごしてしまうのかもしれない。 滝本竜彦、その他の著書 ・NHKへようこそ! ・超人計画 ・メタフィジカル・マルチまがい(未発売) などなど。
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甘酸っぱくてどこか痛々しい青春物語 滝本竜彦は、こうであったらいいなと憧れそうな、妄想しちゃいそうなお話を作るのが上手い ヒロインにチェーンソー男、主人公の周りは至って現実的でもあるのだがどこか羨ましいシチュエーション またNHKもそうなのだが見て見ぬふりをする主人公の描写も上手...
甘酸っぱくてどこか痛々しい青春物語 滝本竜彦は、こうであったらいいなと憧れそうな、妄想しちゃいそうなお話を作るのが上手い ヒロインにチェーンソー男、主人公の周りは至って現実的でもあるのだがどこか羨ましいシチュエーション またNHKもそうなのだが見て見ぬふりをする主人公の描写も上手く、良い感じにイライラさせて羨ましさに拍車をかけさせる あらすじを読む限りではよくある娯楽小説の様に思えるが全くの間違い 思春期特有の誰しもが直面する悩み、そして不安を書いた青春小説 いつか必ず終わりは来る。でもいつか必ず来る終わりとはいったい ハッピーエンドを求める物語 しかし読む時期によっては、特に学生であるか否かによって大きく感じ方が変わりそうな作品 終わりが来る前のお話なので終わりが来た後に読むと寂しいものがあるかもしれない
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最近のラノベのようにこねくりまわした言い回しを使わず、読みやすい文章。だが作中で軽犯罪をちまちま犯す主人公に少々閉口する…
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毎日をなんとなく過ごしている高校生『山本陽介』は、雪の降る夜、チェーンソーを持つ怪人と戦う少女と出会う。セーラー服美少女戦士こと『雪崎絵理』は、正義の為、毎夜諸悪の根源である謎の男と戦っている・・・らしい。まったくもって訳が分からなかったが彼女の手伝いをすることに決めた陽介。平凡...
毎日をなんとなく過ごしている高校生『山本陽介』は、雪の降る夜、チェーンソーを持つ怪人と戦う少女と出会う。セーラー服美少女戦士こと『雪崎絵理』は、正義の為、毎夜諸悪の根源である謎の男と戦っている・・・らしい。まったくもって訳が分からなかったが彼女の手伝いをすることに決めた陽介。平凡な高校生の荒唐無稽な日常が始まる。 第五回、角川学園小説大賞 特別賞受賞作品。 いったい『チェーンソー男』とは何者で何のために襲ってくるのか?そもそも何のために彼女が戦うのか??そんなことを考えてはいけない。一切の解説もなしに話は進んでいく。将来に対する掴みどころのない不安だとか、矛先の分からない怒りだとかを具現化した存在と読めるけれども、そんなことはどうでもよさそうだ。作者が非常に満足そうなので。
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美少女ゲーム的なノリの展開で、この物足りなさがシナリオライターが書いたものとライトノベル作家のものとの違いなのかなと思いました。それでも細かいことも中くらいの事も抜きにして、NHKとコンセプトがというのやら勢いすべってしまう小展開、ドバドバっと詰め込んでスルーしちゃう脇役のことを...
美少女ゲーム的なノリの展開で、この物足りなさがシナリオライターが書いたものとライトノベル作家のものとの違いなのかなと思いました。それでも細かいことも中くらいの事も抜きにして、NHKとコンセプトがというのやら勢いすべってしまう小展開、ドバドバっと詰め込んでスルーしちゃう脇役のことを忘れれば、忘れられないからやっぱり違うなと、でもそれでもちょっとはいいなと思うしかない読後感。
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