ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ の商品レビュー

滝本竜彦(著者)

2010/02/24

チェンソー男が指すものは、
所謂「なにか」なんじゃないか。

高校生のときに出来る事なんて、熱中できるものなんて
今から比べれば随分狭いもので、
それでも？だからこそ？熱のあがりっぷりは今の比ではなくて、
無駄に溢れるエネルギーが注げるからこそ
思い出の中に残っていく。

チェンソー男がいなくなっても、結局世界には何ら影響を与えなかった。
でも自分の回りの世界には多大な影響を遺して去っていった。

「なにか」は大切なのだよ。自分の生き方を変えるように。

2010/01/23

　正義のために謎のチェーンソー男と戦う美少女と、彼女に協力する高校生男子の恋のお話。以上。……いや、嫌いじゃないです。面白かったですよ。問題提起が的を射ている。つまり

「戦争が終わって、学生運動も学生側の敗北に終わりイデオロギーが死語になり、今の若者達には「鬼畜米英」も「体罰教師」も「安保」も、つまりわかりやすい敵はいなくなった。不満はあれどもそれを誰かにぶつけたところで解決するわけじゃなし、まあ適当にやっとけば適当に幸せで、でもそれって何か物足りない」

　さあそこでチェーンソー男との戦いだ。って話。だよなあ。そして結局その物足りなさも、可愛い女の子との恋愛の一つや二つで解決できる程度のものって結末がなんかなあ。若者よ空しさを嘆くな恋をすれば万事オッケーだってことになるよな。だったらこの小説は今までに数多書かれてきた恋愛・青春小説と何ら変わりはないことになる。それが悪いわけではないけど、新鮮味に欠けるといえば欠ける。

　あまりこの主人公に感情移入できる年齢と立場でなくなったのが痛いんだろうな。高校生の時に読んでたらハマったかも。つまりもうさあ、こちとらチェーンソー男と戦う余裕も時間もないんですよ。そんな暇あったらお仕事お仕事。それが正しいと思う。作者大学中退して引きこもってた時に書いたらしいけど、うん、すごく納得。いや嫌味じゃなくて普通の意味で。あらゆる義務を放棄して、時間を持て余してる時にしか書けない類の話だと思いますよ。
　要するにすごく読者を限定する小説。面白いけどね。初めて書いたにしては文章がこなれてて読みやすいし、嫌味がない。女の子もかわいい。

2011/08/09

評判は良いみたいですが、何が言いたいのやらさっぱり。とっぴな設定は別にかまわないんですが、リアリティがあまりにも無さ過ぎて私の好みには合いませんでした；主人公にもヒロインにも感情移入できなかったせいかなぁ。

2009/10/04

青いな−。それでいてすごい勢いがある。
こういう青春ってありがちなようで実際はあんまり無い。読者の中にある『青春』のエッセンスというか、核みたいなのを刺激するような小説だった。

2009/10/04

平凡な高校生・山本陽介の前に現れたセーラー服の美少女・雪崎絵理。彼女が夜な夜な戦うのは、チェーンソーを振り回す不死身の男。―――――という、何ともありがち？な展開から始まる物語なのでさらっと読み流そうと思ったけど意外と引きつけられました。マスコミよって貼られた、世間から見た思春期の心情と作者の今まで生きてきた中で感じたリアルな心情がうまい具合に表現できてたと思うし、その辺り読んでて退屈じゃなかった。しっかり文学してたとおもいます。

2009/10/04

やり場のない怒りのはけ口を探していたオレの前に現れたのはセーラー服を軽やかにはためかせて闘う美少女戦士だった。敵は諸悪の根元、不死身のチェーンソー男だ…。第5回角川学園小説大賞特別賞受賞作。正直ここまで読み終えるのが苦痛になる本は無かったかも…。感情移入出来る人にしか、この本の良さがわからないんだろう。何が書きたいのか、分からない本でした。

2009/10/04

ヘタレな主人公と不思議ッ子なヒロインと正体不明のチェンソ男がバトルしちゃいます。
・・ハッピーエンドだったよね・・？

2009/10/04

「後々まで残らなくてもいい」名作。
青春の一ページ、とかそんな言葉で片付けて読み捨てられるにふさわしい「名作」。

2009/10/04

もうタイトルを見て買おうと決めました。(笑)
戦う女子高生。誰と？―チェーンソー男と。
そんな女子高生・雪崎絵里に、または悪の対象チェーンソー男に興味を待った「オレ」は彼女と行動を共にし始める。
全体的にタイトル通りのネガティヴ具合が出ていて、共感できる所が多いのが好きです。
チェーンソー男なんてものが出てくる割には現実的で、「オレ」の一人称の文章は読んでいて面白いです。

2009/10/04

ひきこもりの人が書いた話。それを聞いた時いんぱくとがあってそれで読もうと思った。表紙がヲタクっぽいからと読むのを拒んでいたんだけども。中身よかった。内容はアクション。チェンソー男をやつける話。怖かった。寒い怖さとゆうか。読んでてだーくな気持ちになるからそゆのは嫌だなと思った。１回だけでいいです。もう思い出したくもないし２回目は読みたいとは思わない。それはつまらなかったとかじゃないよ。だって実際物語につかっていたし。ただ暗いから読んでこんな気分になりたくないからもう読む気はないだけ。恋愛の方、もう少し発展してほしかったな。