フィンチの嘴 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
進化は今、この瞬間にも起きているんだという事を示した研究を書いた本。 ダーウィンフィンチの研究をしているグラント夫妻を中心に進化論とは何か?今、起きているダーウィンフィンチの変化についてを書いている。 進化とは化石等だけに見られるものでなく、現代でもみる事が出来るのだと分かり、面白く読めた。 グラント夫妻の観測、測定は結構凄い事だと思う。
Posted by
化石から推し量る事しか出来ないと思いがちな動物たちの『進化』。 けれどもそれは、今という今も私たちの間近で、目に見える速さで進んでいる――。 進化論発祥の地ガラパゴス諸島。 その中の小さな溶岩の島で、生息するダーウィンフィンチを一羽残らず識別し、気象条件や食物と嘴の変化の因果関...
化石から推し量る事しか出来ないと思いがちな動物たちの『進化』。 けれどもそれは、今という今も私たちの間近で、目に見える速さで進んでいる――。 進化論発祥の地ガラパゴス諸島。 その中の小さな溶岩の島で、生息するダーウィンフィンチを一羽残らず識別し、気象条件や食物と嘴の変化の因果関係を20年に渡って追い続ける研究者夫妻が目の当たりにした、刻々たる鳥たちの変貌のルポルタージュ。
Posted by
生物は、地球上に誕生してからどのように多様化してきたのか。私たち人間は、何故この今あるような形に進化を遂げてきたのか。自分たちのことなのにわからない不思議な生物界。本書では、グラント夫妻が20年に亘って続けているフィンチという鳥の研究結果から、生物が進化してきた背景と意味を学ぶ。...
生物は、地球上に誕生してからどのように多様化してきたのか。私たち人間は、何故この今あるような形に進化を遂げてきたのか。自分たちのことなのにわからない不思議な生物界。本書では、グラント夫妻が20年に亘って続けているフィンチという鳥の研究結果から、生物が進化してきた背景と意味を学ぶ。フィンチとは、ガラパゴス諸島に生息する嘴が特徴的な鳥で、気候変動によって嘴の大きさを変貌させて、種が生き延びる方法を選んでいる。「自然選択」を鳥自身で行っているのだ。ところどころに見られる夫妻の日常会話から彼らの研究に対する熱心さやフィンチに対する愛情を感じることもできて、生物学に詳しくない私にもおもしろく読み進めることができるドキュメンタリーになっている。積極的に引用されるダーウィンの「種の起源」からは、現代の「種の進化」を私たちのより身近なものに感じさせてくれるので、今までの「進化」という言葉に対するイメージが一新させられるはずである。読了後、森羅万象に感謝したい気持ちになる意味で、温かい1冊。ガラパゴス諸島に訪れたくなる。
Posted by
進化って自然の脅威に後押しされて思った以上に頻繁に起こっているものなんだな、という事が良く分かります。
Posted by
文鳥の嘴は太っていて可愛い。それがゴハンを食べるために一生懸命進化したものだったら尚更愛おしい。寒いのは嫌だなとか美味しいゴハンを楽にたべたいなとか、そんな頑張るフィンチの突き抜けた進化の過程を御覧アレ。
Posted by
一度読んだ時はなんとなくしか分かりませんでしたが、2度3度と読み返していくうちに、『進化』は現在進行形で、いつでもどこでも起きている、とても身近な現象なんだと言う事が分かるようになりました。
Posted by
- 1
- 2