エレガントな宇宙 の商品レビュー
超ひも理論って何だろう?という単純な疑問の答えを探して本書を読みました。相対性理論のように「間違いない」と言われていないのはまだ研究中であるからという認識はあるのですが、では、今のところ何がわかって、何がわからないのか? そもそもなぜ超ひも理論を考えなければならないのか? 物...
超ひも理論って何だろう?という単純な疑問の答えを探して本書を読みました。相対性理論のように「間違いない」と言われていないのはまだ研究中であるからという認識はあるのですが、では、今のところ何がわかって、何がわからないのか? そもそもなぜ超ひも理論を考えなければならないのか? 物質を分割していくと原子に、原子は陽子と中性子と電子になる、ということは高校物理で習うのでよくわかります。また、重力と電磁力という力があることも高校(中学?)で習います。 そのさきには、陽子や電子を構成する「クオーク」やそれらをまとめた「フェルミオン」、力の元となる「ボソン」といった粒子(?)の出てくる世界があるそうです。 これらを少しずつ発見し、それらを特徴づける値(重さや電荷など)も測定できつつある中で、その値が、どうしてそんな値になるのかを誰も説明できていません。一つ二つならまだしも、何十個もある粒子がバラバラの値を持つというのは、まだなにかわかってないルールがあるのでは、という思いを抱かせます。 これを説明できるかもしれないのが超ひも理論です。 量子力学でも一般相対性理論でも説明できない、ものすごく小さい領域にものすごいエネルギーがある状態での物理を説明することができるそうです。 たくさん出てくるのは「カラビーヤウ多様体」。たくさんの次元が「丸め込まれている」ことを示す図形(というか式)だそうで、この図形の示す11次元の空間での「ひも」の振動パターンの違いが、物質や力を表すことになるそうだ。 そして、この振動パターンを具体的に計算するにはいろいろな条件を決めてやらなければならなくて、その中で「この世界」に当てはまる条件は何であるかを探すことにまだ成功していない、という状況のようです。これができると未知の粒子をたくさん予測することができて、それが発見できると超ひも理論の証明ができると。 ちなみに丸め込まれる、というのは、例えばホースを遠くから見ると線にしかみえず、横にしか動けないように見えるが、近くに寄ってみるとホースの円周方向を移動できることがわかる。というような状況のことで、3次元+時間次元 の他に、すごく近寄るとわかる次元があるということだそうだ。 というように理解しましたが、果たしてあっているのかどうか。 もともとの疑問は少し解決したように思えたので、満足しました。 wikipedia で カラビーヤウ図形 でも調べてみます・・
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[コメント] 「千夜千冊」松岡正剛 [関連リンク] 松岡正剛の千夜千冊『エレガントな宇宙』ブライアン・グリーン【1】: http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1001_1.html
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この世は4次元(過去、現在、未来、時間軸)と捉えられてる昨今、 「宇宙は実は、11次元で成り立っている」 と初めて唱えた、各界に衝撃を与えた一冊。 本著によればビッグバンとは、実は単なる宇宙全体の一部でしかなく、実はそのビッグバンにより、11次元のうち4次元(時間軸も合わせて)...
この世は4次元(過去、現在、未来、時間軸)と捉えられてる昨今、 「宇宙は実は、11次元で成り立っている」 と初めて唱えた、各界に衝撃を与えた一冊。 本著によればビッグバンとは、実は単なる宇宙全体の一部でしかなく、実はそのビッグバンにより、11次元のうち4次元(時間軸も合わせて)しか散らばらなかったと。 残りの7次元は爆発の散らばりに失敗し散らばらず、 まだ中心で渦巻いてる。らしい。 現在我々が生きてる世界が3次元なのも、11のうち3次元のみが散らばったから。という感じ。か 読んでて素直に面白い。何より難しいが読み応え十分。
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前半は物語が多くて、一般相対性理論だから案外すんなりと入ることができました。が、後半にしたがって、難しくなっていきます。 紐の理論と言えば、相対性理論のE=MC^2という式で表現できるあの超有名な式(マクロ)と、量子力学の確率論からなる、曖昧な数式、ここを通るだろうという確立は...
前半は物語が多くて、一般相対性理論だから案外すんなりと入ることができました。が、後半にしたがって、難しくなっていきます。 紐の理論と言えば、相対性理論のE=MC^2という式で表現できるあの超有名な式(マクロ)と、量子力学の確率論からなる、曖昧な数式、ここを通るだろうという確立は~といった、カチッと嵌らない、『大体』な式(ミクロ)を、高い次元で融合させようとしたもの。 式で言うならば、鏡像の式を使えば∝=1/rと r/1=∝は同等という、極めてふざけた結果になるという、簡単に言ってしまえばそういうことらしいということを、500越えのページに渡って書いてあるというモノですね。 とは言え、鏡映対象性はとても面白い思考考察で、考えたら考えるだけ思考の灰色な世界に広がっていってしまって戻ってこれなくなるので、普段は止めているのですが、こういう本を読むと色々な思考が灰色の中から出てきて、あぁでもないこうでもないと考え出したりします。 少なくとも、そういう思考考察に耽りたい方にはお薦めです。
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相対性理論と量子力学を統合する超ひも理論。 超ひも理論にも5つの形式があって、それを統合するM理論。 空間は11次元で出来ている。 目に見える3次元、目に見えない巻き上げられた7次元、時間次元。 全ては一つの理論で説明できる! 色んな概念を、身近な例を使って説明しておりとて...
相対性理論と量子力学を統合する超ひも理論。 超ひも理論にも5つの形式があって、それを統合するM理論。 空間は11次元で出来ている。 目に見える3次元、目に見えない巻き上げられた7次元、時間次元。 全ては一つの理論で説明できる! 色んな概念を、身近な例を使って説明しておりとても分かりやすかった。
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ずっと気になってた超ひも理論を勉強してみようと思って読み始めました。「お、おもしろいじゃないか」→「うむむ?」→「うーん…」 というわけで、途中で挫折したため、私の宇宙はまだすべて解明されていません。
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相対性理論、量子力学の矛盾を克服する統一場理論(それ一つですべての現象を説明し得る理論)として期待されている超ひも理論。それを初心者にもわかりやすく(僕には十分難解だったが)説明している本。『宇宙はすべて11次元のひもでできている』そんなとてつもない理論だが、この宇宙の住民として...
相対性理論、量子力学の矛盾を克服する統一場理論(それ一つですべての現象を説明し得る理論)として期待されている超ひも理論。それを初心者にもわかりやすく(僕には十分難解だったが)説明している本。『宇宙はすべて11次元のひもでできている』そんなとてつもない理論だが、この宇宙の住民としては興味がそそられた。超ひも理論の手前の、相対性理論、量子力学の説明もわかりやすくてよかった。
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一般向けの本だが、物理をやる学部生は一読の価値あり。前半は量子論と相対論をさまざまな例を用いて説明しようとする努力が見られ、なかなか面白い。ただ、後半は徐々に難しくなっていき、一般教養という枠では消化できなくなっているような気も。
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「全米ベストセラー」ならば 一般人にも分かりやすく書いてあるだろうと期待して購入。 う〜ん。なんとな〜くわかったような、わからなかったような・・・。
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量子力学、相対性理論、果ては世界を形作る超ひも理論まで、最先端の科学を噛み砕いて説明してくれる良書です。かなり分厚いので読み応えもばっちりですが、読めば読む程、世界いや宇宙について考えたくなる本です。
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