超音速漂流 の商品レビュー
誤って攻撃された旅…
誤って攻撃された旅客機を、安全な空港へ・・・ 結末は、おおかた想像通りなので触れません。 墜落して乗客が全員死亡した方が保険金が安いと考えて、さらに攻撃を命令するというのも、ありがちで怖い。
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誤射されたミサイルが…
誤射されたミサイルが超音速旅客機を直撃、貫通穴から与圧空気が流失し、乗客乗員の殆どは死亡または酸欠による脳損傷を受ける。無傷の生存者たちは必死で生還を目指すが、誤射の責任者たち、航空会社、保険会社の一部の者達は保身あるい会社の利益のために墜落させ、事故隠蔽を画策する。1979年原...
誤射されたミサイルが超音速旅客機を直撃、貫通穴から与圧空気が流失し、乗客乗員の殆どは死亡または酸欠による脳損傷を受ける。無傷の生存者たちは必死で生還を目指すが、誤射の責任者たち、航空会社、保険会社の一部の者達は保身あるい会社の利益のために墜落させ、事故隠蔽を画策する。1979年原版出版、82年日本語訳出版された名作の加筆決定版。
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1979年の古典的航空サスペンス名作が、昨今の航空機ハイテク化に呼応して全面的加筆されたのが1998年の本作。さらに従来、トマス・ブロック単独名義とされていたものが、実は幼馴染みの小説家、ネルソン・デミルとの共著だったことも明らかに。 話は米軍極秘訓練中、ミサイルで民間航空機を誤爆した米軍幹部らの空からの事故隠蔽工作と莫大な賠償金を逃れるため航空会社と保険会社による地上からの証拠隠滅というダブルの危機的状況に最終的に対峙するのは、奇跡的に生き残ったアマチュアパイロットとスチユワーデスと少女の3人のみ。さらに機内では高度酸欠により脳の損傷で正気を失った乗客が襲いかかるという絶体絶命の状況。 これだけの苦難をどの様に乗り切るのかが本作の読みどころ。結局、一部の人間の良心と本来人間の持つ動物的本能とも言える危機察知能力が明暗を分ける。 本作は、小説でありながら、現実的に十分あり得る世界を描いているという点で、航空関係者必読の書となっている。 ちなみに、原題「メーデー(Mayday)」とは、無線電話で遭難信号を発信する時に国際的に使われる緊急用符号語。 フランス語の「ヴネ・メデ(venez m'aider)」、すなわち「助けに来て」に由来する。 一般に人命が危険にさらされているような緊急事態を知らせるのに使われ、警察、航空機の操縦士、消防士、各種交通機関などが使う。(Wikipedia) PS. 校正ミス見つけました。誤⇒正 たが⇒だが(P275)、あたしか⇒あたしが(P376) どちらも濁点不足という凡ミス。普通に読んでも気がつくのに校正者はなぜ気づかない?
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かなり古い本だったけど面白かった!最初は読みづらかったけど、ミサイルで穴が開いてからはハラハラ・ドキドキで一気に読んでしまった。 ゾンビなら容赦なく殺せそうだけど脳を損傷してる生きてる人間相手にどれだけ戦えるかな…階段にバリケード作るとか出来なかったのかしら。 主人公がめっち...
かなり古い本だったけど面白かった!最初は読みづらかったけど、ミサイルで穴が開いてからはハラハラ・ドキドキで一気に読んでしまった。 ゾンビなら容赦なく殺せそうだけど脳を損傷してる生きてる人間相手にどれだけ戦えるかな…階段にバリケード作るとか出来なかったのかしら。 主人公がめっちゃ頑張ってるのは分かる。けど奥さんと子供までいるくせに…って気持ちになるから独身かバツイチとかの設定にすれば良かったのに。時代的に許されてたのかなぁ~
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いやはや、、こんなに面白いエンターテインメント小説は久しぶりだ。 戦闘機の誤射によって、高度62,000フィートを超音速で飛行している旅客機に穴があく。 旅の希望に満ち溢れていた機内が一瞬にして地獄と化す。 運良く生き残った乗客たちが力を合わせてサンフランシスコに戻ろうとするが、これを阻もうとするのが軍、航空会社の副社長、保険会社の役員と、最低な面々がこの痛手を負った旅客機をあらゆる手を使って墜落させようとする。 さらに、急激な減圧に耐えられず脳損傷した乗客がゾンビのようになって、主人公たちに襲いかかる。 パニック、ホラー、スリル、サスペンス、人間模様、、、すべての要素が盛り込まれた最高なエンターテインメント小説だ。 ひとつ難を言えば、タイトルがよろしくない。 いかにもB級パニック映画を思わせるタイトル。 北上次郎の書評を読まなければ確実に読んでなかった。
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誤射されたミサイルがジャンボ旅客機を直撃し、生き残った数人の乗客が頑張る話。 大多数の乗客は殆どゾンビ状態、自分の利益や保身の為に飛行機墜落を望む奴らのせいで何度も墜落の危機を迎える主人公達。 絶望的シチュエーション過ぎて笑えてくる、面白かった。
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素直に傑作と認めたい。 次から次に主人公を襲う危難や事故の原因を作った空軍の対応はもとより、自社のミスで事故が起こったであろうと憶測するがゆえに人道的手段よりも会社の損益を天秤にかけ、旅客機が帰着したときに起こるであろう脳挫傷被害者への保険負担、アマチュアパイロットがジャンボ機を操縦している事実から推測されるサンフランシスコ市街への被害に対する賠償金などを算盤に掛けて自社のジャンボ機の墜落を願う会社重役、それと対極を成すアメリカの正義を象徴するような絵に描いたヒーローとなるような筆頭パイロット、不撓不屈の精神で困難に立ち向かう主人公などハリウッド映画好みの人物設定が眼前としてあるのは否めないし、また彼らがこういったパニックストーリーにそれぞれ有機的に機能するように計算された配置を成されているのも盤上の将棋の駒のような動きをしているような感じもするが、これほど読者を楽しませるのにあれやこれやと試練を畳み掛け、葛藤する人間ドラマを盛り込んでいるのは正直素晴らしい。亜宇宙空間での事故に関する良質なシミュレーション小説としても評価は高いだろう。 なんせ今回ほどストーリー紹介の不要な小説も珍しい。 最高水準のジャンボジェット機が空軍の訓練ミサイルのミスショットにより風穴を空けたまま、素人パイロットの操縦でサンフランシスコへの帰還を目指す。 このたった1文で十分だ。おそらく今後この小説のストーリーは忘れないだろう。久々ページを繰る手がもどかしい小説を読んだ。 しかしこれがデミルの小説であるとは恐らく思わないだろう。デミル特有のワイズクラックがここではそれほど強調されておらず、文学的風味も抹消され、小説のムードとしてはやはりパニック小説に徹しており、余計な挿話は挟まれていない。デミル一人ではここまで贅肉を削ぎ落としたストーリー展開はなかったろう。当時トマス・ブロックがビッグ・ネームだったのかは寡聞にして知らないがなぜデミルの名が表出しなかったのか、すごく気になるところである。
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ずっと昔に読んだ。もう一回読んでみたくなり図書館で借りた。今読んでも面白い。歳のせいか登場人物が覚えられず何度も最初のページへ。笑
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約25年以上ぶりの再読。 今読んでもさほど古びていない名作。 冒険小説というよりも、サスペンス小説といったほうが正しいかもしれない。 それにしても何故アメリカ人はゾンビとかそれに類するものが大好きなんどろう。
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原版が1970年代末に書かれているので、航空小説では草分けと言う位置付けにあたると思う。 ただ、改版されたとは言え40年後に読む場合ディテイルの古さと超音速旅客機のミスマッチが不整合をおこして、気持ちが悪い。 ただ、その後に出版された航空小説の多くがここを出発点にしているのは...
原版が1970年代末に書かれているので、航空小説では草分けと言う位置付けにあたると思う。 ただ、改版されたとは言え40年後に読む場合ディテイルの古さと超音速旅客機のミスマッチが不整合をおこして、気持ちが悪い。 ただ、その後に出版された航空小説の多くがここを出発点にしているのは、確かであり、その面で草分けとしての功績は大きい。
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