紙の迷宮(上) の商品レビュー
これからドキドキわくわくできるかな? といういいところで終わり。 下巻を読むかどうかは少し思案する小説だったかな。
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ユダヤ人で元ボクサーの探偵が主人公。 舞台は株式市場ができはじめた頃のイギリス。 探偵のもとに、自分の父親の自殺について調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人は、父親は自殺したのではなく何者かに殺されたのだと言い、さらに主人公の父親の事故死にも関連があるはずだと言う。 ユ...
ユダヤ人で元ボクサーの探偵が主人公。 舞台は株式市場ができはじめた頃のイギリス。 探偵のもとに、自分の父親の自殺について調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人は、父親は自殺したのではなく何者かに殺されたのだと言い、さらに主人公の父親の事故死にも関連があるはずだと言う。 ユダヤと世間、金と紙といった当時の世相の描写が興味ぶかい。 またミステリーとしても、登場人物の相互作用があいまって至る所に伏線が散りばめられる。いわゆる推理物ではないので、証券エンタテイメントとでも呼ぶべき読み物。
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18世紀初めのイギリス、元拳闘家の主人公が捜し物を手伝う探偵業の走りのような仕事を始め、やがて金融界の闇に立ち向かいます。気の良い外科医の親友と大立ち回り。ユダヤ人の立場や当時の世相など、興味が尽きません。時代的には「トム・ジョーンズの冒険」あたりと近いですね。
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「珈琲相場師」が面白かったデイヴィッド・リスのデビュー作を続けて読破。18世紀初頭の株取引創世記のロンドンが舞台のミステリー。学者でもある作者は史実に基づいた当時の街並みや生活を丁寧に描く。丁寧すぎて、ミステリーのテンポは今ひとつのような気がするが、警察組織の出来ていなかった時代...
「珈琲相場師」が面白かったデイヴィッド・リスのデビュー作を続けて読破。18世紀初頭の株取引創世記のロンドンが舞台のミステリー。学者でもある作者は史実に基づいた当時の街並みや生活を丁寧に描く。丁寧すぎて、ミステリーのテンポは今ひとつのような気がするが、警察組織の出来ていなかった時代のハードボイルド探偵として主人公がなかなか魅力的。
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