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至福の味 の商品レビュー

3.7

17件のお客様レビュー

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2011/05/03

本の構成が新鮮。 私にって最期に思い出したい味は何だろう、、、今はまだ分からないな〜。 今は、何か美味しい物を食べたい!本の中にでてくるケスラというパンが忘れられないです。

Posted byブクログ

2011/04/04

初めてだ、料理小説というジャンル。 もう、好みどんぴしゃで、ありふれてそこまで知名度も高くない、not一流作品が、ここまで私の心を突いてくるなんて、思いもしなかった! あらすじは単調凡庸であるが、美食の描写が素晴らしく、読んでいるだけでここまで幸せな気持ちになったのは初めて。 何...

初めてだ、料理小説というジャンル。 もう、好みどんぴしゃで、ありふれてそこまで知名度も高くない、not一流作品が、ここまで私の心を突いてくるなんて、思いもしなかった! あらすじは単調凡庸であるが、美食の描写が素晴らしく、読んでいるだけでここまで幸せな気持ちになったのは初めて。 何を食べるかではない。誰と、どこで、どんな風に、そしてそこに人生で培ってきた五感をはじめとしたあらゆるものが交じり合って、はじめて食べる喜びが生まれてくるのだね。 あたたかな喜びに包まれ、愛する人のためにコトコト料理をはじめたくなるそんな秀逸な本。

Posted byブクログ

2010/05/25

たまにふと立ち上る話題の中の一つ。 死の間際に思うこと。 最期の晩餐。 パリ一番の美食家が、死を目前にして最期に食べたいものを思い巡らす。 今まで食べてきた食事の中で、今一度食べたいものは何か。 家族を、妻を犠牲にして食事を選んだ男の半生と、その半生に纏わりつく、思わず舌なめず...

たまにふと立ち上る話題の中の一つ。 死の間際に思うこと。 最期の晩餐。 パリ一番の美食家が、死を目前にして最期に食べたいものを思い巡らす。 今まで食べてきた食事の中で、今一度食べたいものは何か。 家族を、妻を犠牲にして食事を選んだ男の半生と、その半生に纏わりつく、思わず舌なめずりをしそうな食事の数々。 そして彼を取り囲む、家族と友人、そして使用人やペット、部屋の彫像までもが彼について語る。 そして死の気配が刻一刻と迫る中、彼は答えとなる、最期の晩餐を遂げられるのか。 本書が作家デビューとなった、ミュリエル・バルベリの筆致も魅力。 読後に自分の食生活を反省…

Posted byブクログ

2010/03/30

『優雅なハリネズミ』ではあっという間にお亡くなりになる 著名な料理評論家が主人公。臨終の床でなお至福の味を 追い求める主人公の執念と、彼とかかわりのあった人物 (時に動物)が彼の人となりを語るエピソードが交互になって 構成されている。読みながら自分にとっての最高の料理とは 何かを...

『優雅なハリネズミ』ではあっという間にお亡くなりになる 著名な料理評論家が主人公。臨終の床でなお至福の味を 追い求める主人公の執念と、彼とかかわりのあった人物 (時に動物)が彼の人となりを語るエピソードが交互になって 構成されている。読みながら自分にとっての最高の料理とは 何かを考えさせられた。猫のエピソードにはじわっときた。 うちの猫は何を考えているんだろう。

Posted byブクログ

2009/10/07

著名な料理評論家を主人公に、死期の迫った彼自身の回想と、周りの人間達(愛されなかった妻や子ども達、使用人、猫や置物まで)の視点からの語りが交互に描かれる。 美食の数々はうらやましい限り、その描写力もデビュー作とは思えない書きっぷり。 しかし、彼は身近な人間には冷たいエゴイストだっ...

著名な料理評論家を主人公に、死期の迫った彼自身の回想と、周りの人間達(愛されなかった妻や子ども達、使用人、猫や置物まで)の視点からの語りが交互に描かれる。 美食の数々はうらやましい限り、その描写力もデビュー作とは思えない書きっぷり。 しかし、彼は身近な人間には冷たいエゴイストだったことも次第に明らかに。美食を極めた彼が最後に食べたかったものは…? 作者は1969年生まれ。2000年度の料理小説大賞を受賞。2001年7月翻訳発行。

Posted byブクログ

2009/10/04

「最後の晩餐には何を召し上がりますか?」すでに、新鮮味を失いつつある質問ではある。それでも、今にも息絶えようとしているこの男が。美食の限りを尽くしてきたこの男が。薄れゆく記憶を総動員して取り組む、この質問には、わたしもすっかり夢中になってしまった。男には時間がない。体裁を整えてい...

「最後の晩餐には何を召し上がりますか?」すでに、新鮮味を失いつつある質問ではある。それでも、今にも息絶えようとしているこの男が。美食の限りを尽くしてきたこの男が。薄れゆく記憶を総動員して取り組む、この質問には、わたしもすっかり夢中になってしまった。男には時間がない。体裁を整えている余裕もない。その息遣いが伝わってくる。男が選び出そうとしている「生涯最高の味」は?最後の食事に選ぶ味は?

Posted byブクログ

2009/10/04

死の床に伏す料理評論家。美食の限りを尽くした彼が薄れゆく意識の中で振り返る“生涯最高の味”とは一体何か。食べるという行為は本来官能的なのだということを思い出させてくれる。あなたが死ぬ前に食べたい一品は何ですか?

Posted byブクログ