ジャンピング・ジェニイ の商品レビュー
これはなかなかに楽しい展開。 古き良き推理小説というか、何しろ登場人物がわさわさ出てきて仮想してるわ、仮想して人も誰やねんて感じだわで、最初は苦しいけど、そこは華麗にスルーして読み進めると、段々とポイントが絞られてきて、意外やイケるのですわ。 自分はこのロジャーさんをよく知らんの...
これはなかなかに楽しい展開。 古き良き推理小説というか、何しろ登場人物がわさわさ出てきて仮想してるわ、仮想して人も誰やねんて感じだわで、最初は苦しいけど、そこは華麗にスルーして読み進めると、段々とポイントが絞られてきて、意外やイケるのですわ。 自分はこのロジャーさんをよく知らんのだけど、この本だけ読むと、単なるマヌケに見えるのが面白い。きっと他では活躍してるんだろうになぁ。可哀想に。
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ロジャー・シェリンガムのシリーズ。 ミステリとしてあまりに奇抜なストーリー展開。 馬鹿馬鹿しいのは確かだが、1933年時点でこれほどユーモラスな作品を描いた著者の発想力はスゴイ。
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久しぶりに再読。事件を解決せず、ただただ現場を混乱させるだけの”名探偵”ロジャー・シェリンガムの大活躍。紡がれる推理はもはやロジックではなく妄想の域に。予想の斜め上をいく展開と辛辣な最後の一瞥に大満足。黒い嗤い満載の大傑作でございます♪。
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ロジャー・シェリンガム・シリーズ 犯罪者に扮した人々のパーティー。屋上には絞首台。自己顕示欲の塊の女性の死。倒れた椅子の謎。女性の夫を容疑者から外すため自殺として終らせようとするロジャー・シェリンガム。検死法廷で現れる事実。そして事件の真相。
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実に新鮮なシチュエーションで、話がどこに落ち着くのかまったく読めない。いや、おもしろかった!しかし内容についてはいっさい触れられない。何を書いてもネタばらしになりそうだから。 このシリーズ、解説がなかなか充実していておもしろいのだが、本書の解説では、バークリーが殺人者に寛容である...
実に新鮮なシチュエーションで、話がどこに落ち着くのかまったく読めない。いや、おもしろかった!しかし内容についてはいっさい触れられない。何を書いてもネタばらしになりそうだから。 このシリーズ、解説がなかなか充実していておもしろいのだが、本書の解説では、バークリーが殺人者に寛容であることに触れている(それ以外のことも書いてある)。実際、本書も含めほとんどの作品に、「悪いやつは殺されて当然」という考え方が見られる。これは私の倫理観とは相容れず、ちょっと気になっていたところだ。が、考えてみれば、「いい人なのに殺されてしまう」という状況のほうがよっぽど倫理的に問題がある、という見方もあるかもしれない。原初的な倫理感覚は間違いなくバークリーの方を支持するだろう。もっともここには論点のすり替えがあるのだが。なにやらいろいろと考えさせられてしまった。
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格の形式を保ちながらもの凄い逸脱をしててこんなの本格じゃないはずなのに読めば読むほど本格としか見えないという作品。事件の様相は分かってるはずなのにロジャーの迷走する推理を読んでると(ひょっとすると…)なんか思ってしまう。分かるミスディレクションって感じ。しかも最後に明かされる真相...
格の形式を保ちながらもの凄い逸脱をしててこんなの本格じゃないはずなのに読めば読むほど本格としか見えないという作品。事件の様相は分かってるはずなのにロジャーの迷走する推理を読んでると(ひょっとすると…)なんか思ってしまう。分かるミスディレクションって感じ。しかも最後に明かされる真相は推理なんか出来ないけど意外と言うかどんでん返しというか。いや、もの凄いものを読んだ。
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